かるめら焼き/カルメ焼きとは
一口ほおばると甘さと香ばしさが口の中に広がり、懐かしの味に思わず笑みがこぼれる。そんな幸せな体験を提供してくれるスイーツが、"かるめら焼き"あるいは"カルメ焼き"です。しかし、一体どのような起源を持つのでしょうか。また、その作り方や食べ方にはどのような特徴があるのでしょうか。今回は、そんな"かるめら焼き/カルメ焼き"について詳しく紐解いていきます。
かるめら焼き/カルメ焼きとは
カルメ焼きとは、主に砂糖を主原料として作られる砂糖菓子の一種です。直径約10センチの円形や、棒つきで一口で食べられるような形状など、さまざまなバリエーションが存在します。駄菓子屋でよく見られる定番の一品であり、「カルメラ」や「カルメラ焼き」と呼ばれることもあります。
カルメ焼きの起源は複数の説がありますが、日本においては、16世紀から17世紀ごろ、ポルトガルやスペインなど南蛮諸国との貿易が盛んだった時期にポルトガルからの輸入品として伝来しました。そのため、「カルメ焼き」というユニークな名前は、ポルトガル語で「甘いもの」を意味する「caramelo」という言葉に由来して名付けられたとされています。
カルメ焼きの特徴は、砂糖特有の濃厚な甘さ、サクッとした心地よい歯ごたえ、そして香ばしい風味です。駄菓子屋が数多く存在していた時代には、子どもたちのおやつとして重宝されていました。現代の日本では駄菓子屋が少なくなったものの、お祭りやイベントの屋台で見かけたり、中学生の理科実験の題材として用いられたりするなど、今でも私たちの生活に息づいています。カルメ焼きはその独特な甘さと風味が、子どもから大人まで多くの人々に愛されている一品です。
かるめら焼き/カルメ焼の材料・道具
みんな大好きなデザート、「カルメ焼き」。見た目のシンプルさに反して、実は作るのは一筋縄ではいかないんです!美味しく焼き上げるための秘訣を一緒に見ていきましょう。
まずは材料について。
素材はシンプルですが、素朴な甘さと優雅な香りが特徴的なカルメ焼き。砂糖、卵、重曹(炭酸 水素 ナトリウム)が基本の材料になります。
次に道具。
・フランパン
カルメ焼きの焼き色をつけるのに最適なのが、深みのあるフランパン。カラメリゼーションをしっかりと行い焦がし砂糖の風味を引き立てます。
・ボウルと泡立て器
卵と砂糖を混ぜて滑らかなカスタードを作るためには、ボウルと泡立て器が必須!
・バーナー
表面をパリッと焼きあげるためには、真鍮製のバーナーが欠かせません。これで、中は柔らかく、外はサクッとした食感に仕上げます。
・温度計
焦げすぎないように、また十分に焼けるように温度管理は重要!調理用の温度計があると便利ですよ。
カルメ焼きは、自宅でも作れる手軽さと、洗練された味わいが魅力の一つ。これらの材料と道具をそろえて、自分だけの絶品カルメ焼きを作ってみてはどうでしょうか。
かるめら焼き/カルメ焼作りのポイント
カルメ焼きを作る際のポイントをいくつかご紹介します。カルメ焼きは、実演販売が行われる駄菓子の一種であり、その場で焼かれた温かい状態で楽しむことが特徴です。
カルメ焼きづくりのポイント:
生地の調整:粉や水の分量を正確に計量し、生地の粘りやもちもち感を調整します。生地が柔らかすぎると扱いにくいため、適切な固さになるように調整しましょう。
焼く温度と時間: カルメ焼きは比較的低めの温度でじっくりと焼くことが大切です。焼き過ぎると乾燥してしまうため、焼く温度と焼き時間を適切に調整しましょう。焼き時間中に何度か裏返すことで均一に焼けます。
焼き器の使い方: カルメ焼き専用の焼き器を使用します。焼き器を予熱し、生地をのせて軽く押し、丸い形に整えます。焼き器の加熱状態や生地の厚みによって焼き時間が変わることがあります。
香り付け: カルメ焼きにはバニラエッセンスやキャラメルエッセンスなどを少量加えて風味を付けることができます。香りが食欲をそそり、美味しさを引き立てます。
焼きたての提供: カルメ焼きの魅力の一つは、焼きたての温かい状態で提供することです。¥
食べる瞬間の楽しみ: カルメ焼きは焼きたてが最も美味しいため、訪れる人々に焼きたての食べる瞬間を楽しんでもらえるように工夫しましょう。香りや食感を楽しむことができる一瞬です。
カルメ焼きは、その実演販売と焼きたての美味しさが魅力の一つです。焼き方や風味、提供の工夫によって、より楽しいカルメ焼き作りを楽しんでください。
カルメ焼きと韓国のダルゴナ
最近話題の「ダルゴナ」を耳にしたことがある方も多いかもしれません。ダルゴナとは、韓国版の「カルメ焼き」であり、韓国では「ポッキ」や「ポプキ」とも呼ばれています。このお菓子は、2021年に配信された韓国ドラマで登場し、世界中でその名が知られるようになりました。
韓国ではダルゴナを「型抜き菓子」として楽しんでいます。カルメ焼きに星やハート、四角などの絵柄を型押しし、針や画びょうでくり抜いて遊ぶのが特徴です。屋台や露店でよく見かけ、型抜きに成功すると追加で一つサービスしてくれることもあります。
日本のカルメ焼きがふっくらと膨らんでいるのに対し、韓国のダルゴナは平べったく仕上げるのが一般的です。韓国だけでなく、世界各地で取り扱うお店も増えているので、見かけた際にはぜひ試してみてくださいね。
まとめ
カルメ焼きは、砂糖と重曹を主な材料として作る、日本の伝統的なお菓子です。熱して膨らませた後、冷やして固めることで、軽やかでサクサクした食感に仕上げます。昔から祭りや縁日などで親しまれています。韓国では「ダルゴナ」として知られ、型抜きに楽しさを加えることで人気があります。日本のカルメ焼きとは異なり、韓国のダルゴナは平べったく作られるのが一般的です。