りんごは一年中楽しめる人気の果物ですが、その味わいや食感はさまざまです。甘くてジューシーなりんごを選ぶには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。本記事では、色合いや形状、香りなどの特徴を基に、美味しいりんごを見極めるためのガイドラインを紹介します。初心者の方でも手軽に試せる方法を通じて、次回の買い物でベストなりんごを選んでみましょう。
しっかりとした張りがあり、手に取ると重さを感じる果皮
新鮮なりんごを選ぶ際には、丸みがあり皮に張りのあるものがおすすめです。持ち上げたときの重さも確認ポイントで、見た目より重いものは果汁が豊富です。食感や風味の点では、大きすぎない中くらいのサイズが良いとされます。
深紅に染まり、芯がしっかりとした太さを持つ
全面が鮮やかな赤に染まったうえ、しっかりとした太い軸を持つりんごを選ぶといいでしょう。太陽をたっぷり浴びたものは色が濃く、甘さも強くなると言われています。また、軸が太ければ栄養の吸収が良好な証拠です。
ただし、8月から9月にかけてのシーズン初めには、色が薄い品種も市場に出回ります。秋に人気のある「ふじ」などに比べると、これらのりんごは甘酸っぱさが際立ちますが、爽やかで新鮮な味わいが特徴です。
葉を摘まないりんごは見た目が悪くても美味しい
りんご栽培では、日光を受けるために葉を取り除き、果実の位置を調整する「玉まわし」という方法が一般的です。このプロセスにより、果物は十分な日光を受け、色と味わいが向上します。
それと対照的に、「葉とらずりんご」は葉を取り除かずに育てられます。葉が果実を覆って着色は進みにくいものの、栄養分がたっぷりと送られて甘く育つとされています。
緑色のお尻のものは酸味が際立つ
りんごの選び方には、お尻の色が重要なポイントです。お尻が緑色なら酸味が強く、完熟すると黄色や赤色に変わるため、色の変化を確認して選びましょう。
特に8月から9月に出回る早生種のりんごは、保存が効かず、お尻が真っ赤になると果肉が柔らかくなりがちです。この時期は黄緑色が少し残っていても問題ありません。
黄色いリンゴにはサビが発生することもある
黄色いりんごの品種、例えば「きおう」や「シナノゴールド」、「トキ」などは、全体がしっかりとした黄色のものを選ぶことが一般的に推奨されています。シーズンの初めには黄緑がかった色合いのりんごも見かけますが、甘さを重視する場合は濃い黄色のものが好まれる傾向があります。ただし、歯ごたえや酸味を楽しむなら、黄緑色のりんごも検討する価値があります。
黄色系のりんごには、表面に茶色のサビのような斑点が現れることがありますが、これは多くの場合品質には影響しないとされています。ただし、特定の条件下では腐敗の兆候となる場合もあるため、注意が必要です。
輝く果皮は熟成のサイン
「つがる」や「ジョナゴールド」といった品種は、外見が光沢を持つことがありますが、これは熟成のサインです。ワックスと誤解されがちですが、果実が自己分泌する「ろう物質」であり、口に入れても安全です。
「ジョナゴールド」は、皮に光沢があり、触った感じがややべたつくことがありますが、これは自然な状態です。
甘くて美味しいりんごを楽しもう!
今回は、りんごを選ぶ際のおいしさの判断ポイントをお伝えしました。せっかくなら、おいしいりんごを手に入れたいですよね。ぜひ、購入時の参考にしていただければ幸いです。