かりん食べ方
冬の風物詩と言えば、ほろ苦さと独特の甘さが魅力の「かりん」が思い浮かびます。かりんは果物としてそのまま食べるだけでなく、お茶うけや料理の素材としても大変重宝されています。しかし、一見困った顔をしてしまう人も少なくないかもしれません。その硬さと皮のトゲトゲが、なかなか食べきれない理由となっているようです。そこで、今回はかりんの美味しい食べ方について研究してみました。これを読んだ後、きっとあなたもかりんの虜になってしまうでしょう。
かりんの特徴
かりんの食べ方(下処理方法)
かりんの簡単な食べ方
かりん、別名花梨は、その食べ方にこそ一工夫が必要ですが、それが特徴となっている旬の果物です。そのままの食べ方も存在しますが、より推奨されるのが加工した食べ方。多彩なアレンジが楽しめ、食の豊かさを実感できます。
ここでご紹介するのは、かりんを使ったハニードレッシング。これでかりんの新しい美味しさに触れることができます。
まず、皮をむき、種を除くところから始めましょう。そして、5mm幅に薄くスライスしておくのがポイント。保存容器は煮沸消毒し、内部の水分はしっかりと拭いておきます。その後、スライスしたかりんとハチミツを保存容器に順に入れ、しっかりと混ぜ合わせます。
そして保存容器のフタを固く閉じ、2~3日程度置いて馴染ませます。1~2日おきにゆすって混ぜると、かりん全体が均一に馴染むのでおすすめです。
ハチミツがしっかりと馴染んだら冷蔵庫に保存し、3ヶ月間程度寝かせると完成です。なお、常温保存も可能ですが、直射日光を避ける冷暗所を選ぶことが好ましいです。これで、かりんの甘みと爽やかさ、そしてハチミツの優しい甘さを同時に楽しむことができます。
カリンの食べ方
カリンは生食には向きませんが、様々な加工食品として楽しむことができます。
1. カリンのはちみつ漬け
作り方: カリンを薄切りにし、砂糖とハチミツ漬けにします。冷蔵庫で2週間ほど寝かせると、カリンの香りが引き立ち、甘酸っぱい味わいが楽しめます。
アレンジ: ヨーグルトに混ぜたり、パンに塗ったりして食べると美味しいです。
2. カリンのシロップ漬け
作り方: カリンを煮詰めてシロップを作ります。炭酸水で割ったり、ヨーグルトにかけたりして楽しめます。
アレンジ: カリンのシロップは、カクテルのベースとしても利用できます。
3. カリンのジャム
作り方: カリンを煮詰めてジャムを作ります。パンに塗ったり、ヨーグルトに混ぜたりして食べると美味しいです。
アレンジ: レモン汁を加えると、爽やかな風味になります。
4. カリン酒
作り方: カリンをホワイトリカーに漬け込んで、カリン酒を作ります。
アレンジ: カリン酒は、ロックで飲んだり、お湯で割って飲んだりできます。
5. カリンの煮物
作り方: カリンを煮物にして、肉料理の付け合わせにしたり、ご飯のお供にしたりします。
アレンジ: 醤油やみりん、砂糖などで味付けすると、和風な味わいが楽しめます。
かりんを使ったおすすめおかずレシピ
「かりん」、いつものお料理に取り入れていますか?その独自の甘ずっぱさと香りを活かし、主菜に組み込むことで、ユニークな風味を一層引き立てるおすすめの料理レシピをご紹介します。
最初におすすめするのは「かりんの炙り焼きチキン」です。ジューシーな鶏胸肉とかりんの甘酸っぱさ、そして香ばしいハーブを組み合わせて焼き上げると、爽やかな口当たりの主菜が出来上がります。一度焼き色を付けた鶏肉に、すりおろしたかりんと醤油、みりん、蜂蜜を混ぜ合わせて煮込むだけ。素材の美味しさとかりんのさっぱりとした風味が絶妙に調和します。
次に、「かりんと豚肉のしょうが焼き」です。しょうが焼きに見た目の華やかさと新たな風味を加えるための一品です。豚肉を炒めた後、すりおろしたかりんと生姜、醤油、砂糖で甘辛く煮込みます。かりんのさわやかな酸味が豚肉の脂と生姜の香りを引き立て、飽きのこない一品に仕上がります。
かりんが一味違う特別な料理に生まれ変わる一点アクセントとなります。新しい驚きをもたらすかりんの持つ力を、ぜひ試してみてください。
まとめ
かりんの食べ方、実は裏返しにすれば驚くほど簡単。まずトゲトゲの皮をキッチンペーラーで剥きます。次に、上下をカットしたら、果肉と種の間に包丁を入れて軽くヘソをくり抜きます。それだけで食べやすくなりますよ。さらにより美味しく食べるなら、切ったかりんを砂糖と一緒に煮詰めて、甘露煮にすると良いでしょう。これならばかりんの果肉の食感とほろ苦さが際立ちます。かりん好きも初心者も、ぜひ試してみてください。