ヤマモモは、その甘酸っぱい風味と鮮やかな色合いから、多くの人々に愛される果実です。しかし、その美味しさを最大限に引き出すための食べ方を知っている人は意外と少ないかもしれません。本記事では、ヤマモモの特性を活かしたさまざまな食べ方を紹介し、果実の魅力をたっぷりと楽しむ方法について探ります。新鮮な生食から、デザートや飲み物にアレンジする方法まで、ヤマモモの多彩な楽しみ方をお届けします。
ヤマモモを長持ちさせるための保存法
ヤマモモの保存法についてお伝えします。
冷蔵保存
ヤマモモは非常に傷みやすい果物です。購入後は乾燥を防ぐためにポリ袋などに入れ、野菜庫ではなく冷蔵庫に保管しましょう。
冷凍保存
多量あるいは長期保存を希望する時は、軽く水で洗浄してから全体を冷凍すると良いです。ただし、水洗い後はタオルでしっかり水分を取り除くことが大切です。水分が残っていると、凍結時に張り付く原因となります。
使用の際は、シロップやジャムに加工したり、山桃酒の材料にすると良いでしょう。その際は冷凍状態のままで調理する方が効果的です。
ヤマモモの絶品な味わい方
山桃(ヤマモモ)の美味しさを引き出す食べ方をご紹介します。
そのままかじる
ヤマモモの独特な甘さと爽やかな酸味は、やはり生で味わうのが最適です。冷水で軽く洗った後、しっかり冷やしてから果実を丸ごと頬張り、歯を使って種の周りの果実を削ぎ取るようにして食べます。
高知県などでは、お酒が好きな人が多いと言われており、生のヤマモモに少量の塩を振りかけて、お酒のつまみとして楽しむ人が多いそうです。
ヤマモモのシロップ
ヤマモモを500g用意し、100gの砂糖とレモンスライス3枚を使います。水はヤマモモが浸かる程度必要です。
1.まず、ヤマモモをよく洗ってから鍋に入れます。
2.少量の砂糖を加え、続いてレモンスライスと水をヤマモモの上部まで注ぎ入れます。
3.鍋を火にかけて沸騰したら弱火にし、5分ごとに残りの砂糖を少しずつ加えます。このように砂糖を分けて加えると、果肉が縮むのを防げます。合計で20分から30分ほどかけて、砂糖を徐々に加えながら煮ます。
4.煮たものを熱いうちに保存瓶へ移し、煮沸消毒して密封することで、保存性が向上します。
このシロップ漬けのヤマモモ自体もおいしく楽しめますが、濃厚なシロップにしたい時には、シロップの中の果実を裏ごしし、種を取り除いたものを加えると良いでしょう。
ヤマモモリキュール
ヤマモモ1kg、氷砂糖200g、ホワイトリカーまたはブランデー1.8Lを用意します。
1.ヤマモモをしっかりと洗浄し、タオルで水分をしっかり拭き取ります。
2.保存容器にヤマモモ、氷砂糖、ホワイトリカーまたはブランデーの順番で入れます。
3.蓋をしっかり閉めて、冷暗所に保管します。3か月ほど経てば飲めるようになります。
ヤマモモジャム
ヤマモモモのシロップを作成する際、水分を控えめにし、砂糖の量は好みに合わせて増量すると良いでしょう。
煮込んだ後、網で裏ごしして種を除去します。
ムース、ゼリーなど
ヤマモモをシロップに漬け込んで準備し、その後裏ごししたものを用いて、シャーベットやゼリーなど多様なデザートを作ることができます。