ぐり茶とは - スイーツモール

ぐり茶とは

ぐり茶とは

独特の香りと深い味わいが魅力の一つ、「ぐり茶」。その歴史と文化は日本の伝統と深く結びついています。しかし、多くのティー愛好家が抱える疑問である「果たして「ぐり茶」って何なの?」を解き明かすために、その起源から製法、そして風味までを詳しく掘り下げていきましょう。未知なる日本の伝統茶、ぐり茶の世界への扉を開けてみませんか。

ぐり茶とは

ぐり茶は、煎茶、抹茶、紅茶、ウーロン茶などと同様に、茶の木(学名:Camellia sinensis)の葉から製造されます。お茶の種類は、これらの生葉を「不発酵」「半発酵」「発酵」のどれかにするかしないかによって決まります。具体的には、お茶の葉を蒸す後の製造工程において、それが「煎茶」となるか「ぐり茶」となるかが決定されます。

ぐり茶の名前の由来とは

「ぐり茶」の名前、何となく聞いたことがあるけれど、その正式名がなんだかご存知ですか?それは「蒸し製玉緑茶」なのです。その名の通り、茶葉自体が捻じれて「ぐりっ」となっていることから、ちょっと使いにくい「蒸し製玉緑茶」ではなく、「ぐり茶」と称するようになったのです。この「ぐり茶」の呼び名は、もともと伊豆地方で生まれました。そして、その呼び方が現在では全国各地に広まり、一般的な名称として認知されています。


さらに、九州地方に目を向けてみると、こちらでは釜炒り製の玉緑茶と区別するため、「蒸しぐり」という呼び名も使われています。


それでは、その製法について深堀りしてみましょう。「ぐり茶」は、自然乾燥させた茶葉を「ぐりばいせん」という製法で焙煎し、それを石臼で細かく挽いて作られます。とても伝統的な製法で、ここからは、昔ながらの製法とこだわりがたくさん詰まっています。


「ぐり茶」の製法やその名前の由来を知ると、一層その風味と香りを楽しむことができることでしょう。

ぐり茶とは

ぐり茶の形の理由は

その独特な形状が特徴のぐり茶、何故そのような形をしているのでしょうか。その秘密は、他の煎茶や深蒸し茶と製造過程が異なることにあります。


煎茶や深蒸し茶の形成に重要な役割を果たすのが「精揉(せいじゅう)」という工程。茶葉内部の水分を取り除き乾燥を進めながら、一定方向に手で揉み続け、それがストレートな形状をもたらします。しかし、ぐり茶の製造においては、この精揉工程は存在せず、「再乾(さいかん)」という異なる工程が取り入れられているのです。


「再乾」とは、蒸し上げた茶葉の水分を取り除き乾燥させる工程で、茶葉を人の手で揉むことなく、遠心力を利用して優しく乾燥を行います。この再乾工程こそが、ぐり茶の特徴的な「ぐりっ」とした形状を生成するのです。


その特徴的な形状は、茶葉本来の風味と香りを閉じ込める役割を果たし、独特な美味しさに結びついています。また、茶葉が自然に丸まる形によって、お湯と接触する表面積が増え、良好な抽出が可能になります。

ぐり茶の味は?

日本が誇る美味しいお茶の中でも、ぐり茶はその味わい深さから独特の地位を占めています。そのバランスの取れた風味は、様々な料理のメニューにも合わせやすい一面を持ちつつ、口の中にさっぱりとした清涼感をもたらしてくれます。


ぐり茶の味わいを特徴付けているのは、その独特な香りと風味です。パンの焼けた皮を思わせるような香ばしさと、砂糖菓子作りの甘さを交えた香りが特長的なのです。一口に含むと、その強い甘みとすっきりとした後味の苦味が広がります。


こうしたぐり茶だからこその風味の秘密は、その製法にあるのです。一般的に、ぐり茶は煎茶と比べて渋みが抑えられています。これは、ぐり茶特有の縮れた形状を作るために、煎茶よりも柔らかい上質な生葉が使われるためです。


全国のお茶屋さんで愛されているぐり茶ですが、その味わいはお店や産地、茶の木の品種によっても変わります。ぐり茶の風味や香り、そしてアフターティスト、全てがあなたのお気に入りになること間違いなしです。


その素晴らしい風味を堪能すれば、きっとぐり茶はあなたの日常に欠かせない存在になるでしょう。それはまさに、自然が生み出した日本の美しい芸術品と言えるでしょう。

まとめ

「ぐり茶」は、その風味の深みと複雑さが特徴の日本独特の伝統茶です。一杯のぐり茶から広がる豊かな香りと味わいは、日本の歴史や文化を体感させてくれます。古代から続く製法と厳選された素材により生まれるこの茶は、新たなティーの楽しみ方を提供してくれるでしょう。まだ知らないあなたも、ぐり茶の世界をぜひ一度、体験してみてください。