グミノキの赤い実は、西アジアが原産の食用植物です。中世のヨーロッパでは、砂糖に漬けた伝統的な保存食が生まれました。19世紀にフランスで最初のグミ菓子が製造され、ドイツではゼラチンを使う現代的な製法が確立されました。

日本では1960年代にグミ菓子が本格的に登場し、ラムネやコーラ味が人気を博しました。1990年代にはふにゃふにゃの食感が登場し、フルーツや和風の新味が次々と生まれています。最近では健康志向の高級グミも誕生し、グミの魅力は進化を遂げています。

グミの実は、独特のザラついた食感と甘酸っぱい風味が魅力の乾燥果実だ。その種類は実に豊富で、ブルーベリーやラズベリー、クランベリー、マンゴーなど、定番からユニークなものまで揃う。個性的な味と香りを楽しめるのが魅力だ。

さらに、グミの実はビタミンCや食物繊維を豊富に含む栄養価の高さでも知られる。ミネラルの宝庫でもあり、おやつはもちろん、ヨーグルトやサラダのトッピングなど、さまざまな料理で活躍できる。手軽に持ち運び可能なグミの実は、いつでもおいしく栄養補給できる現代人のライフスタイルに合った万能フルーツと言えよう。

グミの実はあまり一般的ではないが、一度食べれば虜になる魅力がある。未熟な実は渋みが強いが、完熟すると甘酸っぱい味と程よい渋みが楽しめる。皮が薄いので、そのまま食べられるのも特徴だ。また、渋みの正体は抗酸化作用のあるポリフェノールのタンニンだ。このように、グミの実は味と健康の両面で魅力に富んでいるのだ。

夏の味覚グミの実は、さわやかな風味とともに様々な栄養素を備えている。100グラムあたりでビタミンCは5mg、カリウムは130mgと豊富に含まれ、抗酸化作用や免疫機能の維持、筋肉の正常な機能を支える。

またビタミンA、E、B群などの他のビタミン類や、鉄、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル分も潤沢に含有している。さらに食物繊維も2.0g含まれ、便秘改善の助けとなる。このように栄養価の高いグミの実は、夏バテ予防や健康増進に役立つ旬の果物と言えるだろう。

完熟したグミの実は、ビタミンCを豊富に含む栄養価の高い果実です。特別な下準備は不要で、サクランボなどと同様に優しく水洗いした後、そのまま生で食べることができます。酸味が強く感じられる場合は、砂糖をかけると甘みを感じやすくなります。一方で、グミの実には多めの細長い種が含まれているため、種を噛まずに果肉のみを味わうよう一粒ずつ口に入れながら注意深く食べましょう。

加工品としても、グミの実は多彩な味わいを楽しめます。ジャムは砂糖と一緒に火にかけ、とろりとした状態まで煮詰めれば簡単に作ることができます。コンポートは白ワインやブランデーなどの酒を加えて、優雅な風味に仕上げられます。ゼリーは粘り気があり、クッキーなどのおやつに添えるのがおすすめです。このように調理法を変えれば、グミの実の豊かな旬の味覚を存分に堪能できるはずです。

グミの実は、さわやかな酸味と上品な甘みが絶妙に調和した、夏の味覚の代表選手です。その魅力を最大限に堪能するには、正しい食べ方が肝心です。

まずは、グミの実を常温に戻すことから始めましょう。冷蔵庫から取り出したての場合、香りや風味が閉じ込められた状態です。15分ほど室温に置けば、本来の芳香が開きます。

次に、一粒ずつ丁寧に口に運びましょう。一気に食べてしまうと味を楽しみきれません。歯を使って実を軽く潰し、ゆっくりと味わえば、フレッシュな酸味と芳醇な甘みが口中に広がります。

さらに、グミの実は果汁と種を一緒に食べるのがミソです。種には整腸作用のある食物繊維が豊富に含まれています。果汁だけを吸って種を残してしまうと、栄養の損失にもなりかねません。

また、適量を意識することが大切です。過剰に食べると酸味が強く感じられ、おいしさが損なわれてしまいます。1回の摂取量は10粒前後が適量でしょう。

このように、食べ方次第でグミの実の魅力を最大限に引き立てることができます。ひと手間加えて、暑い夏を彩る味覚を十分に堪能しましょう。

グミジャムの作り方

1. 軸を取り外したグミの実を水洗いしておきます。

2. 鍋にお湯を沸かし、グミの実を5分ほど茹でます。

3. ザルに取り上げ、しっかりと水を切ります。

4. グミの実をボウルに移し、ヘラなどで潰します。

5. 鍋に潰したグミの実とグラニュー糖を加えます。

6. 弱火でとろみが付くまで煮詰めれば完成です。

7. 煮沸消毒した保存瓶などに入れて保管します。

【グミジャムをおいしく作るポイント】

- グミの実を潰す際に、種を取り除いておきます。

- レモン汁を加えると、色味が鮮やかになります。

- 渋みが強い場合は、ヨーグルトと一緒に食べると良いでしょう。

グミの実は夏の味覚として人気がある一方で、新鮮な状態を維持するのが難しい実のひとつです。採れたての実は水分が多く、傷みやすくなります。しかし、適切な保存方法を心がけることで、できるだけ長くグミの美味しさを楽しむことができます。

収穫直後は、泥や葉っぱなどの付着物を取り除き、キッチンペーパーで表面の水分を拭き取ります。その後、陰干しにすることで余分な水分を飛ばすことができます。完全に乾燥させると長持ちしますが、ある程度の水分が残る方が美味しく食べられます。

水分が適量残った実は、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。直射日光を避け、エアコンの効いた部屋で網戸や新聞紙の上に並べて保管するのも良い方法です。このように保存すれば、収穫後1週間程度はグミの実の美味しさを楽しめるはずです。

一方、長期保存を希望する場合は冷凍保存が適しています。軸を取り外してからアルミトレイなどに並べ、冷凍した後は保存袋に移して保管します。冷凍したグミの実は、ジャムやソースなどの加熱調理をした上で食べるのがおすすめです。

グミの実に関するよくある疑問や質問について解説します。

Q1.グミの実とお菓子のグミは関係がある?

お菓子のグミとグミの実は全く関係がありません。グミの実は日本固有の植物の名前で、英語では""Silverberry""と呼ばれています。一方、お菓子のグミの名前の由来はドイツ語の""Gummi""(ゴム)からきています。

Q2.なぜグミの実は商業生産されていないのか?  

グミの実が商業生産されていない理由は、渋みがあり商品化に向いていないことや、渋みの少ないビックリグミが単品種で結実しにくいためと考えられています。ビックリグミは自家不結実性の性質があり、別の受粉樹が必要となります。

Q3.グミの実はどうやって手に入れればよいか?

グミの実はほとんど商業生産されていないため、一般的な店舗では入手できません。家庭菜園で栽培するか、一部の果樹園でグミ狩りに行くのがおすすめです。例えば青森県弘前市の「森の中の果樹園」では7月上旬から中旬にグミの実狩りが可能です。

Q4.グミの実は家庭菜園で育てられるか?

グミの木の苗や種は市販されているため、家庭菜園で栽培することができます。丁寧に育てれば7月頃に真っ赤な2cmほどのグミの実を収穫できます。ただし、ビックリグミなどは自家不結実性のため、実がつかない場合は別の品種を植える必要があります。

グミは、時代とともに変化しながらも、誰もが愛してやまない人気のあるお菓子です。カラフルで可愛らしい見た目とユニークな食感が、幅広い世代から支持される理由でしょう。世界中で進化を遂げたグミは、今なお新しい味や形を生み出し続けています。古くから親しまれているグミの魅力は、時代を超えて受け継がれているのです。