グレープフルーツ 切り方
グレープフルーツは、爽やかな香りと上品な苦みが魅力的な柑橘類です。しかし、それを上手に切り分けるのは意外と難しいもの。適切な方法で皮を剥き、房から実を取り出さなければ、ドレッシングを振りかけても食べにくい仕上がりになってしまいます。本記事では、グレープフルーツを美味しく食べられるよう、基本の切り方から便利な技までをご紹介します。
【グレープフルーツの切り方①】すぐに食べたいときは、皮付き半分カットがおすすめ
グレープフルーツは、手軽に美味しく楽しめる柑橘類です。時間がない朝食シーンでも、このスマートな皮付き半分カットならすぐに食べられます。
一見手間がかかりそうですが、実は簡単な作業です。まずはグレープフルーツを横半分に切ります。両端を少し切り落とせば、盛り付けた際に安定するうえ、見た目も美しくなります。
次に包丁で皮と果肉の間に切り込みを入れていきます。この工程で半月形の房が現れ、スプーンですくって口に運びやすくなるのです。種がある場合は事前に取り除いておくと良いでしょう。 砂糖をかけるとまろやかな味わいに。グレープフルーツスプーンがあれば、切り込みの手間が省けてさらに手軽になります。
こうしてできあがった皮付き半分カットは、ジューシーな果汁と程良い酸味が堪能できる一品。一人で楽しむのはもちろん、家族で囲んでもおしゃれな朝食になるはずです。
【グレープフルーツの切り方②】果肉がきれいに取り出せる
グレープフルーツは見た目も美しく、上質な酸味と甘みが絶妙に調和した魅力的な柑橘類です。しかし、ナイフを入れただけでは果肉が飛び散り、ドレッシングをかけにくいなど、上手に食べるのが難しい面もありました。そこで、パティスリーなどで見かけるような、丁寧な「カルチェ」の切り方で、グレープフルーツを最大限に味わう方法をご紹介します。
まずは皮を洗い、上下を1cm程度切り落とし、平らな面を作ります。次に包丁で皮ごと切り込みを入れ、果肉から皮を丁寧に剥がしていきます。中心の芯を取り除き、1つずつ房ごとに丁寧に果肉を剥がしていくと、ドレッシングをかけやすくなり、無駄なく栄養も摂れます。また、苦味のある皮をしっかりと剥ぐことで、グレープフルーツ本来の上品な味わいを堪能できます。
かつては外食でもよく見られたグレープフルーツですが、手間のかかる切り方が敬遠される傾向にありました。しかしこの「カルチェ」の技法で、もったいない食べ残しを無くし、グレープフルーツの魅力を存分に味わえます。ぜひ、シャキッと爽やかな酸味と甘みに酔いしれてみてはいかがでしょうか。
【グレープフルーツの切り方③】皮を器にして、おしゃれに盛り付けて!
グレープフルーツの皮をおしゃれな器に見立てる、彩り豊かなアイデアをご紹介します。立体的に盛り付ければ、朝食やブランチが一層華やかに映えるはずです。
まずはグレープフルーツの上下を切り落とし、真っ直ぐに立てられるよう整えます。次に真ん中で半分に切り、包丁で中身を丁寧にくり抜きます。すると、つややかな皮の""輪""が残ります。切り抜いた果肉は食べやすい一口サイズに切り分けましょう。
そして皮の輪に切り落とした底の部分を重ね、自然な形の器が完成します。その中に色鮮やかな果肉を盛り付ければ、まるで芸術作品のよう。周りにミントの葉を散らせば、より彩り豊かな盛り付けとなり、朝から幸せな気分を味わえることでしょう。
最後に裏ワザをひとつ。グレープフルーツを熱湯でゆでると、皮がよりむきやすくなります。ぜひ活用して、カフェ風の魅力的な一品を作ってみてはいかがでしょうか。
【グレープフルーツの冷凍】約1ヵ月保存可能
グレープフルーツは冬から初春の旬を迎え、清涼感のある酸味と華やかな香りが愉しめる柑橘類です。一年を通して味わえるよう、冷凍保存がおすすめです。半分に切り、スプーンで丁寧に果肉をむき取り、種や皮を取り除いた後に耐熱容器に入れましょう。密集しないよう間隔を空けるのがポイントです。続いてレモン果汁を振りかけ、ラップで覆えば冷凍の準備は完了です。レモン果汁が解凍後の食感をみずみずしく保ってくれます。
こうすれば約1カ月間、新鮮な味を楽しめます。自然解凍か電子レンジで軽く温めるだけで、手間なく美味しい果物が食べられます。ジュースやヨーグルトとの相性も抜群で、夏バテ予防にもなる食物繊維やビタミンCが豊富なグレープフルーツの冷凍フルーツは、常備しておくと重宝するはずです。
まとめ
グレープフルーツをおいしく食べるには、まず竹串などで上部の房を真っ直ぐ切り抜きます。次に外側から内側に向かって、皮と房の境目に沿って包丁を入れ、実を皮から剥がしていきます。最後に実だけを器に移し、ドレッシングをかければ完成です。包丁の使い方次第で食べやすさが決まるため、上手な技術が必要不可欠です。本記事の手順に従えば、美味しくグレープフルーツを堪能できるはずです。