ブランデーは、白ぶどうを発酵させてから蒸留し、樽で熟成させて作るお酒です。もともとはオランダの貿易商が「ブランデヴァイン（焼いた→蒸留したワイン）」と呼んでいたことから、英語圏では「ブランデー」という名前が使われるようになりました。

ブランデーには国や地域によって少し違った製法がありますが、基本的にはぶどうを使います。たとえば、イタリアの「グラッパ」やフランスの「マール」は、ワインの絞りかすから作られるブランデーです。これらも広義のブランデーに含まれます。

また、ブランデーはぶどうだけでなく、りんご（アップルブランデー）やサクランボ（キルシュワッサー）など、さまざまなフルーツからも作られます。

日本でのブランデーの歴史は1935年から始まりました。サントリーが初めてブランデーの蒸留を開始し、1938年に「ヘルメスブランデー」として販売を開始しました。1962年には「ヘルメスブランデーVSOP」として再発売され、現在では「サントリーブランデーVSOP」として、日本を代表する高品質なブランデーとして広く知られています。

ブランデーは、フルーツ由来の華やかで優美な香りが魅力です。もともとフルーツと相性が良いため、お好きなフルーツを使って「即席果実酒」を作るのも楽しい方法です。特に「サントリーV.O」は、マスカット原酒が含まれており、フレッシュなフルーツの香りと味わいが引き立つのでおすすめです。

基本の楽しみ方

① フルーツの下ごしらえ

お好みのフルーツを選び、皮をよく洗ってから種を取り除き、果肉をカットします。

ポイント: オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘類は、白い部分が苦みの原因になるので、しっかり取り除くと良いです。

② フルーツとブランデーを瓶に入れる

カットした果肉を漬け込み瓶に入れ、「サントリーV.O」を注ぎます。

注意: 瓶は必ずパッキン付きのガラス製のものを使いましょう。

③ 漬け込み期間とフルーツの取り扱い

フルーツは約1週間漬けた後に取り除きましょう。フルーツの成分がブランデーに溶け込むのが約1週間で、その後は逆に果肉がブランデーの旨味を吸ってしまうので、長く漬けるほど美味しくなるわけではありません。

④ 保存方法

飲み終わるまで、密封して直射日光の当たらない涼しい場所で保存します。