エスプレッソとミルクを組み合わせたドリンクと言えば、なんといっても思い浮かぶのがカフェラテでしょう。しかしながら、フラットホワイトも似たようなエスプレッソドリンクですが、その製法や特徴は若干異なります。だからといって、その差異が一目でわかるものではありませんね。

それでは、具体的にフラットホワイトと他のエスプレッソをベースにしたドリンクの差を、簡単にご説明しましょう。

エスプレッソの占有率が高い

フラットホワイトの特徴の一つは、その優美なスチームミルクにあります。同じエスプレッソベースの飲み物であるカフェラテやカプチーノも、このスチームミルクを使用しています。ただし、それぞれの飲み物の違いは、フラットホワイトの方がスチームミルクの使用量が少なく、エスプレッソが大半を占める点にあります。

フラットホワイトは、味わい深いカフェラテというイメージがあります。つまり、エスプレッソの風味を重視するためにダブルでオーダーする方々は、フラットホワイトに惹かれる可能性もあります。

ミルクの質が異なる

フラットホワイトとカフェラテやカプチーノの差はまた、最後にトッピングするフォームミルクにもあらわれます。

カフェラテやカプチーノは綿菓子のような空気を含んだフォームを使用するのに対し、フラットホワイトは薄い膜を作るように、きめ細かく滑らかなフォームミルクを乗せます。このミルクの性質や量の違いにより、見た目だけでなく口当たりも大いに変わってきます。

留まることなく進化を続けるコーヒー文化。カフェラテやカプチーノに続き、この度フラットホワイトがコーヒーファンの間で注目されています。しかし、一般のカフェではまだまだ出会いにくいこのコーヒー。そこで提案なのですが、如何せん自宅で手作りしてみてはいかがでしょうか？

今回は、自宅にエスプレッソマシンがある方もない方も一緒に、自宅で簡単に楽しめるフラットワイトの作り方とレシピをご紹介します。

まずエスプレッソマシンがある方向けの作り方。

1. エスプレッソの2倍の量を目安として、スチーマーでミルクを温める。

2. 次に、エスプレッソを抽出し、コーヒーカップに注ぎます。

3. フォームをスプーンで抑えつつ、エスプレッソにスチーミングミルクを滑らかに流し込む。これには、サラサラ感よりもクリーミーなミルクを使うことがポイントとなります。

4. 最後に、フォームミルクを薄く浮かせることで、フラットな表面を形成します。

そして、味わい深いフラットワイトの秘訣となるのは、クリーミーなスチームミルク。その温度は70℃程度がベストで、その温度に保つために、ゆっくりとスチームミルクを作ることが重要です。

次に、エスプレッソマシンがない方へ。あきらめてしまうのはまだ早いですよ！通常の器具でも、自分だけのフラットワイトを作ってみてください。

おすすめなのはエスプレッソに引けを取らない豊かな風味のコーヒー。特にフレンチローストやイタリアンローストといった深い焙煎のコーヒー豆を中挽き～細挽きで用意し、ハンドドリップでコーヒーを抽出するとよいでしょう。その後、コーヒーと比べて2倍の量のミルクを注ぐだけです。

ただし、スチームミルクを抜くと、単なるミルクコーヒーになってしまうので注意が必要。ハンディタイプの簡易なスチーマーも販売されているので、この機会にゲットするのも良いでしょう。

フラットホワイトのバリエーションレシピについてお話しましょう。フラットホワイトの母国、オーストラリアやニュージーランドでは、チョコレートパウダーをトッピングとして添えるのが一般的という事実をご存知でしょうか。エスプレッソの深い苦みとチョコレートパウダーの甘みが絶妙にマッチしたオーソドックスなアレンジレシピを、皆様も一度は体験してみてはいかがでしょうか。また、甘さとほろ苦さを兼ね備えたキャラメルシロップやキャラメルパウダーとの相性も抜群です。

フラットホワイト特有のスチームミルクのなめらかさと相まって、アレンジの可能性は非常に広範です。挽きたてのオレンジピールや、辛みが特徴のカルダモンをトッピングに追加することで、自分だけのオリジナルフラットホワイトを手軽に作ることができます。このようなアレンジに挑戦する事で、フラットホワイトの魅力をさらに深く味わうことができるでしょう。

フラットワイトを楽しむためには、その由来から特徴、そして自宅での作り方まで具体的に理解することが大切といえます。この機会にフラットワイトの魅力を深掘りし、最高の一杯に辿り着く旅を一緒に体験しましょう。美味しく、スタイリッシュなカフェ体験を自身の手で実現し、あなた自身が真のフラットワイトのマスターとなる日が待ち遠しい限りです。