生理中 カフェイン

生理中 カフェイン

生理中 カフェイン

生理前症候群(PMS)に悩む女性にとって、生理中は体調が崩れやすい時期です。そんな時にカフェインを摂取することで、更なる不調を招く恐れがあります。しかし、適量であればカフェインには気分転換や集中力向上など、プラスの効果も期待できます。生理中のカフェイン摂取については、賛否両論があり、個人差も大きいようです。本記事では、生理中のカフェイン摂取における注意点やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

PMS・生理痛を悪化させないために!気をつけてほしい5つのこと

人によっても、その時のカラダやココロの状態によっても違う、PMSや生理による不調。しかし、それらの不調は生活習慣を見直すことで予防や改善ができる可能性があるかもしれません。
早速、専門家に教えていただいた「PMSや生理痛を悪化させないために気をつけてほしい5つのポイント」をご紹介しましょう。
1. 塩分を控えめに
生理前は体内に水分を溜め込みやすい状態なので、塩分の過剰摂取は"むくみ"の原因に。むくみが改善されると血流がよくなり、生理痛の原因物質が体内に留まる時間が短くなるため、痛みの緩和が期待できます。
2. 入浴で血行を促進
シャワーだけでは十分な血流促進効果が得られません。温かい半身浴に浸かることで、体の芯から血行を良くし、リラックス効果も得られるでしょう。
3. 規則正しい生活リズム
睡眠不足やストレス、栄養の偏りは自律神経と女性ホルモンのバランスを乱し、生理不順やPMS・生理痛を悪化させます。生理中は貧血になりがちなので、鉄分の摂取も意識しましょう。
4. 体を冷やさない工夫
体を冷やすと自律神経が乱れ、血行不良による冷えやむくみが起こりやすくなります。室内外の温度差に注意し、脚を冷やさないよう肌を隠したり、軽い運動で血流を促進したりする工夫が大切です。
5. カフェインの摂取控えめに
コーヒーや紅茶、緑茶に含まれるカフェインは、PMSや生理痛を悪化させる可能性があるため、摂取量を控えめにしましょう。
生活習慣の見直しで、PMSや生理痛による辛い症状を和らげることができるかもしれません。

生理前~生理中にカフェインを控えた方が良い理由

なぜ、カフェインがPMSや生理痛の悪化を招くのでしょうか
PMSの原因は、まだ医学的に不明な点が多いのですが、その要因の1つとしてカフェインが関係している可能性が指摘されています。カフェインには交感神経を興奮させる作用があります。適量であれば活力が生まれるなど良い効果もありますが、過剰摂取すると不安が増強されてしまいます。そのため、PMSでイライラしやすい方が生理前に大量のカフェインを摂ってしまうと、さらにイライラが募る可能性があるのです。
カフェインには一時的な血管収縮作用があり、生理痛の原因となる"プロスタグランジン"という物質が体内に留まりやすくなります。そのため、生理痛が長引く恐れがあります。カフェインは尿や汗から排出されますので、生理1週間前から生理中はカフェイン摂取を控える方が賢明だと思います。
生理中 カフェイン

生理周期に合わせてカフェインと上手に付き合おう!

カフェインを上手に活用すれば、女性の健康的な生活をサポートしてくれる良き味方になります。
生理前の1週間はホルモンバランスの変化で気分の浮き沈みが激しくなるため、カフェインの摂取は控えめに。代わりにリラックス効果のあるハーブティーなどを飲むことをおすすめします。一方、生理中の筋肉痛や頭痛への対症療法としては、適度なカフェイン摂取が効果的です。生理後は次の周期に向けてホルモンバランスが整う時期なので、デトックス作用のあるコーヒーなどを適量摂取するのが理想的です。ただし夜遅くの摂取は避け、睡眠の質を下げないよう気をつける必要があります。
髙橋先生によると、カフェインには脂肪燃焼効果があり、運動の30分から1時間前に摂取するとダイエット効果が期待できます。また、紅茶ポリフェノールを同時に摂取すれば、血糖値の上昇を抑える働きもあるそうです。1日の適正カフェイン量は300~400mg(コーヒーマグカップ3杯程度)とされていますが、妊娠中は200mgまでに抑えましょう。
生理周期に合わせて柔軟にカフェインとつきあうことで、気分の浮き沈みを穏やかにし、健康で活力ある毎日を送ることができます。生理前や生理中はデカフェ飲料を取り入れるのもひとつの方法です。香りと風味は本物のコーヒーやお茶と変わらないので、無理なくカフェインを控えられますよ。

まとめ

生理痛やPMSで体調不良になりがちな生理中は、カフェインの摂り過ぎに注意が必要です。ただし、適量であれば集中力の維持や気分転換に役立つでしょう。摂取量や個人差により効果は異なるため、自分に合った適正量を見つけることが重要です。体調変化に留意しつつ、生理中のカフェイン摂取を上手にコントロールすることで、快適な生活を送れます。