乾燥なつめ 食べ方

乾燥なつめ 食べ方

乾燥なつめ 食べ方
なつめは栄養価が高く、様々な料理に使われる万能食材です。しかし、乾燥したなつめは固くて食べづらいと感じる人も多いでしょう。そこで、おいしく安全に食べるための「つめの乾燥状態別の食べ方」をご紹介します。なつめを上手に食べられるようになれば、手軽に栄養を摂取できる便利な食材として活用できるはずです。

なつめとは?

棗(なつめ)は、日本の夏の風物詩として親しまれてきた果実です。黄緑色の外皮に包まれた中には、甘酸っぱい種子が詰まっています。原産は中国といわれ、奈良時代に日本へ伝わったと伝えられています。

昔は家庭の庭木として多く植えられ、生で食べられていました。青リンゴのような香り高い味わいが子どもの頃の思い出深い風景です。しかし、現代ではマンション建設が増え、庭になつめを植えることが減ってきました。

収穫されたなつめの大半は天日干しにされ、「大棗」と呼ばれ、漢方薬の材料や中華・韓国料理の食材として使われています。葛根湯にも不可欠な存在で、多くの人に気づかれずに活躍しています。

そんな裏方ぶりのなつめですが、生で食べる以外にも様々な料理に使われています。甘酸っぱい味わいが上品な香りと調和し、なつかしさを感じさせてくれます。夏が恋しくなったら、なつめの思い出を振り返えてみるのも良いかもしれません。

なつめはどんな食べ方があるの?

なつめは風味豊かな果実で、生で食べるだけでなく、様々な調理法で新しい味わいを楽しめます。

そのまま食べる
取れたての生なつめを手に取り、そのまま齧る。さっぱりとした味の中にやわらかい甘みと、青りんごを思わせる味わいが楽しめます。今の日本では、近くになつめの木がないため、この食べ方は貴重な体験となっています。なつめいろでは、いつかファンの皆さんと一緒に「なつめ狩り」を開催し、取れたての実を味わっていただきたいと考えています。

コンポートにして食べる
なつめの実をまるごと、または他の果物と合わせてコンポートに調理することができます。煮詰めれば、グラッセ(甘露煮)にもなります。保存する場合は、グラッセがおすすめです。なつめチップときんかんのコンポートは、簡単で美味しいレシピです。

干しなつめにして食べる
収穫したなつめを天日干しすれば、干しなつめが出来上がります。そのままでも食べられますが、皮が固い場合は、鍋料理に使ったり、ナッツやバターと一緒に食べると美味しく頂けます。

なつめチップにして食べる
干しなつめの種を除き、サイズを小さくスライスして乾燥させたなつめチップは、手軽でサクサクした食感が魅力です。そのままでも美味しく、皮の硬さを気にせず気軽に食べられるのが人気の理由です。

このように、なつめにはさまざまな食べ方があり、季節を問わず楽しめる魅力的な果実なのです。
乾燥なつめ 食べ方

なつめの食べ方 まとめ

なつめは、6~8月の短い期間が旬を迎える季節の果実です。さわやかな香りと爽やかな酸味が特長で、様々な食べ方を楽しむことができます。

まず手軽にできるのが、そのまま生で食べること。実を軽くこすり、皮をむいて口に運べば、なつめ本来の taste が堪能できます。生なつめならではの香りと酸味が口いっぱいに広がり、夏の暑さを吹き飛ばしてくれるでしょう。

なつめの魅力は、加工品でも存分に味わえます。ジャムはなつめの定番スイーツで、酸味と甘みのバランスが絶妙。さっぱりとした味わいがお好みの方には、なつめジュースやなつめ酢がおすすめです。なつめを干した「なつめ干し」なら、長期保存が可能で、お茶うけとしても重宝されています。

更になつめの活用法を広げたいなら、ドレッシングやビネガーなど、なつめを使った加工品を作るのがおすすめ。お料理にプラスすれば、なつめの酸味が料理に彩りを添えてくれることでしょう。

このように、生で食べる、ジャムや飲み物にする、お菓子にするなど、なつめには様々な食べ方があります。旬の短い期間ならではの、なつめの魅力を是非堪能してみてください。

まとめ


なつめは完全に乾燥している状態では、そのままでは食べづらく危険です。しかし、15分ほど水に浸けて戻すと、柔らかくなり食べやすくなります。さらに、煮込んだり炒めたりすれば、より一層おいしく食べられます。乾燥の程度に合わせて、適切な調理法を選ぶことで、つめの豊富な栄養素を手軽に摂取できるでしょう。