犬さくらんぼ
甘酸っぱくてかわいらしいさくらんぼ。人間にとってはおいしい果物ですが、愛犬にさくらんぼを与えて良いのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。今日はこの興味深いテーマを深掘りし、お伝えします。
犬はさくらんぼを食べても大丈夫
さくらんぼに含まれる栄養素と効果
犬へのさくらんぼの与え方
さくらんぼを犬に与える場合、種と茎を完全に除去すること以外に、保存料・着色料を含む缶詰のさくらんぼも避けるべきです。
新鮮なさくらんぼを選び、一つひとつ手間をかけて種と茎を取り除いたり、きちんと洗ったりすることが最善の方法です。さくらんぼは犬が喜ぶ美味しい果物であり、ビタミンCも豊富なので健康促進にも役立ちます。与える量を適量に保ち、犬が楽しんでもらえるよう配慮しましょう。
犬に初めてさくらんぼを与える際は、体質によるアレルギーや体調不良を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。最初は一個を小さく切って1,2粒から試し、犬の体調変化を観察しましょう。犬の健康を第一に考え、自然な形でさくらんぼを与えてあげてください。
犬にさくらんぼを与えるときの適量
犬がさくらんぼを無邪気に食べる様子は、飼い主からすれば微笑ましい一幕でしょう。しかしながら、愛犬にとってさくらんぼは栄養豊富な一方で、種には毒性を含むため与える際にはその種の取り扱いと適量を考慮することが重要となります。さらに、犬のサイズや健康状態によっても適した量は変わります。
具体的には、さくらんぼのエネルギーが約64kcalならば、犬にとっての一日の許容カロリーの10%分が最適の量となります。そして、それは体重2~5kgの小型犬には1個から2個、体重5~10kgの中型犬には2個から5個、そして体重10~20kgの大型犬には5個から10個となります。ただし、この数値は目安でしかないため、実際の摂取量は犬の健康状態や運動量を考慮して調整する必要があります。食事の補完となるおやつとして適量を守って与えるように心掛けましょう。
犬にさくらんぼを与える際の注意点
心臓や腎臓の病を抱える犬、もしくはアレルギー体質の犬に対しても、さくらんぼの与え方には注意が必要です。さくらんぼにはカリウムが含まれており、これは心臓や腎臓疾患のある犬にとって制約が必要な成分となります。とりわけ療養食を摂取している犬の場合、さくらんぼの供与は必ず獣医師と相談した上で行いましょう。
また、さくらんぼにはわずかながらタンパク質が含まれており、これがアレルギーを引き起こす可能性があります。下痢や嘔吐、痒みなどの症状が現れることもあります。愛犬に初めてさくらんぼを試食させる場合には、少々だけ与えてみ、その他の新しい食べ物は控えてみてください。これにより、万一アレルギー反応が起きた場合でも重篤化を防ぎ、原因特定が容易になります。
その他、犬にさくらんぼを与える際のQ&A
Q.アメリカンチェリーは与えても大丈夫でしょうか?
A.アメリカンチェリーも、さくらんぼと同じように与えても問題ありません。日本のさくらんぼとアメリカンチェリーは、見た目の色や大きさには違いがありますが、基本的な成分には大きな違いはありません。どちらの果物も、種と茎を取り除き、適量を与える分には健康に問題はありません。ただし、必ず種と茎を取り除き、過剰摂取にならないよう注意しましょう。
Q. さくらんぼの缶詰などの加工食品は与えても大丈夫でしょうか?
A.さくらんぼの缶詰などの加工食品は、基本的に砂糖が多く含まれているため、犬には与えない方が良いです。加工食品には他にも添加物が含まれていることが多いので、犬の健康のためには新鮮なさくらんぼを与えるのが一番です。
Q. チワワを飼っているのですが、さくらんぼは与えても大丈夫でしょうか?
A.チワワも他の犬種と同様に、さくらんぼを食べることができますが、いくつかの注意が必要です。まず、種と茎を完全に取り除いてから与えてください。また、チワワは小さな犬種であるため、さくらんぼがのどや消化器に詰まるリスクが高いです。切ったり、潰したりして小さくしてから与えると良いでしょう。
まとめ
さくらんぼは、健康な犬には適量であれば問題なく与えることができる果物です。解説したポイントを押さえて、安全にさくらんぼを愛犬の食事に取り入れましょう。