クッキーとサブレ、どちらもお菓子の代表格として親しまれていますが、具体的な違いを知っている人は意外と少ないかもしれません。味や食感の微妙な違い、そしてその歴史的背景が、これら二つの焼き菓子を一層魅力的にしています。この記事では、クッキーとサブレの起源からその特徴、さらには作り方の違いまでを分かりやすく解説し、その異なる魅力に迫ります。クッキー派もサブレ派も、新たな発見があることでしょう。
クッキーとサブレの違いとは？
サブレは、たくさんのクッキーの中で特に際立つ種類の一つです。バターの香りが豊かで、軽やかでサクサクとした食感が特徴的です。
サブレという名称は、フランスのサブレという町に由来しています。この地に住んでいた侯爵夫人のレシピが発祥で、フランスの社交界で人気を博し、そこから世界各地に広まったとされています。また、そのサクサクとした質感が砂を思わせるため、フランス語で「砂」という意味の「sable（サブル）」からきたという説もあります。
クッキーとは
「クッキー」という言葉はオランダ語の「koek（クーク）」に由来し、「焼き菓子」や「ケーキ」を意味します。この言葉は18世紀頃にアメリカに渡り、そこでサクサクとした食感のお菓子を指す名称として広まりました。日本では、全国ビスケット協会の公正競争規約により、「糖分と脂肪分が全体の40％以上」であることがクッキーの定義とされています。
サブレとは
「サブレ」はバターを贅沢に使用したフランス・ノルマンディー地方発祥の焼き菓子で、その名前は地名のサブレにちなんでいます。また、フランス語の「砂」に由来するとも言われ、17世紀にサブレ侯爵夫人によって考案されたという説も存在します。この菓子は、小麦粉に対してバターやショートニングが多く加えられるため、他の焼き菓子よりも軽い食感が特徴です。
プティフール・セックとはクッキー類の一種なのか？
フランス菓子専門店に行くと、「プティフール・セック」という表示を見ることがあります。これは、昔から存在する一口サイズのかわいらしいお菓子で、パンや肉を焼いた後の窯の余熱を利用して焼かれるものでした。語源は「小さな窯」という意味を持っています。特に、乾燥状態のお菓子は「プティフール・セック」と呼ばれます。
現代のフランスでも「クッキー」と言うことは少なく、これらは「サブレ」として親しまれています。