デラウエア

ぶどうの中でも小さな粒が特徴の「デラウェア」は、日本の食卓でもおなじみの品種です。種がなくて食べやすく、濃厚な甘みとみずみずしさを併せ持つデラウェアは、子どもから大人まで幅広い世代に人気があります。今回は、そんなデラウェアの特徴や味わい、旬の時期や選び方、美味しい食べ方などを詳しくご紹介します。知れば知るほど魅力が深まるデラウェアの世界を、一緒にのぞいてみましょう。
「デラウェア」とは?
「デラウェア」の旬の時期・主産地は?
デラウェアの旬は夏の初めから中頃にかけて。特に美味しく食べられる時期は7月から8月で、露地栽培のものが多く出回ります。なお、ハウス栽培されたデラウェアは一足早く、4月から6月ごろに市場に登場します。デラウェアの国内最大の生産地は山形県で、全国生産量の3〜4割を占める主要な産地です。そのほか、山梨県や大阪府、島根県などでも栽培が盛んに行われています。産地によって気候や土壌が異なるため、同じデラウェアでも微妙に風味が異なります。旬の時期に産地ごとの味わいを比べてみるのも楽しいでしょう。収穫期には新鮮なデラウェアが手に入りやすく、よりみずみずしい味わいを楽しめます。

「デラウェア」の選び方・保存方法は?
スーパーでデラウェアを手に取る際、どのような観察をすれば美味しいものを選ぶことができるのでしょうか。ここでは、持ち帰ったデラウェアを長持ちさせるために必要な選び方と保存のコツをしりましょう。
デラウェア選ぶ際の注目ポイント
デラウェアを選ぶときには、以下の特徴を元に判断しましょう。
・果実の色が鮮やかである
・皮にシワが無く、良好な張りを感じる
・実に白い果粉、ブルームがついている
・軸が緑色で活気がある
新鮮なデラウェアは、色合いが濃く果皮が透明感を持ち、ブルームという白い果粉がふわりとついています。また、軸部分が枯れると色が茶色に変化しますので、生き生きと緑色であるものを選ぶことをおすすめします。
デラウェアの適切な保存方法
デラウェアの長持ちさせる保存のコツを以下に紹介します。
【具体的な手順】
1.デラウェアをポリ袋や新聞紙などで包む
2.冷暗所または冷蔵庫の野菜室に保管する
デラウェアの保存時は、まず乾燥から保護するためにデラウェアを包み物で覆います。このとき果粉であるブルームは乾燥を防ぐ働きがあるため、無理に洗わずそのままにしておきましょう。
その上で、直射日光を避けて通気性の良い場所で保存します。暑い季節では特に、冷蔵庫の野菜室での保存が最適となります。これらの順序に沿って保存することで、デラウェアは2日から4日程度新鮮な状態を保つことができます。
「デラウェア」の美味しい食べ方は?皮はどうする?
デラウェアのぶどうは、その小さなサイズに反して大きな風味を秘めています。では、デラウェアのどのような食べ方が内包された魅力を引き立てるのでしょうか。さらに、皮ごと食べることは可能なのでしょうか。以下、デラウェアの最適な楽しみ方をお伝えします。
①皮つきでそのまま味わう
デラウェアの皮は薄く、風味と栄養が凝縮されています。そのため、洗浄した後、冷蔵庫で約2-3時間冷やし、そのまま皮ごと味わうことをお勧めします。皮は繊細でやわらかく、指で軽く押したり、歯でゆっくり噛むだけで剥くことができます。苦味が好きでない方でも、デラウェアの皮はトライしてみる価値があります。
②冷凍して楽しむ
デラウェアは、皮ごと冷凍し、アイスクリームのように食べるのも一つの方法です。また、ミキサーでブレンドし、スムージーとしても美味しく味わえます。デラウェアを冷凍すると、約1ヶ月間保存可能です。
③加工して変身させる
デラウェアは加工でもその美味しさを発揮します。例えば、冷凍したデラウェアをミキサーで撹拌し、砂糖と一緒に鍋で煮詰めてジャムにすることもできます。皮を一緒に使うことで、色鮮やかで風味豊かなジャムが完成します。どういう形でも、デラウェアの美味しさを堪能してください。

まとめ
デラウェアは小粒で扱いやすく、家庭でも手軽に楽しめるぶどうのひとつです。甘みが強く、果汁たっぷりで、子どものおやつやデザートとしても重宝します。全国各地で栽培されており、特に山形県産や山梨県産のものは品質が高く人気があります。産地によって微妙に風味が異なるため、いくつかの地域のデラウェアを取り寄せて食べ比べてみるのもおすすめです。スーパーや果物店で見かけた際は、ぜひ一房手に取って、その豊かな味わいを体感してみてください。