カンノーロとは

輝かしきイタリアの甘さを追究する旅は、一足飛びにシチリア島へと連れて行ってくれます。ここでは、色とりどりの市場、美しい風景、そして重要なことに、心から楽しむことができる甘美なお菓子が心を満たしてくれます。そんなシチリア島の代表的なスイーツといえば、もちろん「カンノーロ」です。カンノーロとは何か、その華やかで上品な甘さとは何か、本記事で詳しく詳らかにします。
カンノーロとは
"ンノーロという名の由来はイタリア語で「小さなチューブ」。これはシチリア地方の伝統的な甫造りによるもので、スクエア形状の小麦粉の生地を筒状に巻き上げ、そこに甘さをひかえたリコッタチーズのクリームを詰め込んだ逸品です。
トッピングには果物やチョコレート、ナッツなどが散りばめられており、食べるたびにサクッとした生地からクリーミーな中身へと感じる食感の変化が楽しめます。
この魅力的なスィーツは、元々シチリア地方の冬の祭りである「カルネヴァーレ」でよく食べられていました。そのシンプルでありながらも風味豊かな特性から、今ではイタリアだけでなく、世界中の方々に愛されています。
また、各地域やお店によってアレンジが加えられ、リコッタチーズの代わりにチョコレートやピスタチオのクリームが中に入っていることもあります。シチリアの慣習と魅力が詰まったこのカンノーロ、ぜひ一度味わってみてください。

カンノーロは映画『ゴッドファーザー』にも登場!
映画『ゴッドファーザー』とともにスポットライトを浴びるスイーツ、「カンノーロ」。彼の名声は目も口も喉も創造的なコッポラ監督によって描かれ、驚くほどの名セリフ、「Leave the gun. Take the cannoli.(銃は置いてけ、カンノーロだけ持ってけ)」によって世界に広められたと言っても過言ではないでしょう。
現在、いわゆるマフィアの世界では、映画中のキャラクター、クレメンザのこのセリフがさらに意識を高めています。彼の発言は、当然のように銃の処理を命じながらも、カンノーロを取ることに重きを置くというマフィアの厳しさと美食へのこだわりを表しています。
カンノーロは、シチリア地方で生まれた素晴らしい伝統のスイーツで、そのクリームフィリングの甘さとコクは、それを味わった人々を一瞬で魅了します。この洗練された味覚の経験は、映画の物語とシームレスに結びついて、視覚だけでなく味覚による楽しみも提供します。
映画『ゴッドファーザー』の象徴的なセリフ、「Leave the gun. Take the cannoli.」は視聴者の心を味方に引きつけ、カンノーロの世界へ誘導します。映画とともにこのイタリアの伝統的スイーツを再評価することで、その極上の味覚による感動をもう一度体験してみてください。
カンノーロのレシピ
シチリア地方を代表する伝統的なデザート、カンノーロ。その魅力は何と言っても、様々なフレーバーの具材がふんだんに詰まったパイ生地の美味しさにあります。ここでは、それぞれの工程を細かく説明しながら、基本的なカンノーロの作り方をご案内します。
初めに、パイ生地の手順から始めます。小麦粉、砂糖、バター、卵等を混ぜ、それを冷蔵庫で一晩なじませます。翌日、それを薄く広げて円形に切り抜き、専用のモールド、あるいはアルミホイルで自作したものに巻きつけていきます。その状態で、170℃に予熱したオーブンで約15分ほど焼きます。焼き上がったら十分に冷ますことを忘れずに。
続いて、フィリング作りです。クリームチーズやマスカルポーネ、砂糖、バニラエッセンスなどを混ぜ、冷蔵庫でシャキッと冷やします。そして、用意したカンノーロのパイ生地にフィリングを詰めていきます。注意点は、両端から中心に向けてフィリングを注入することです。仕上げに砂糖をまぶしたり、チョコレートをのせたりして出来上がりです。
一手間、二手間かけて作るカンノーロは、その存在だけでも何とも贅沢な気分にさせてくれます。ぜひ、お家でのんびりと手作りすることでイタリアの伝統料理の楽しさを味わってみてください。

まとめ
シチリア島の象徴的な甘さ、「カンノーロ」。まろやかなリコッタチーズを使用し、パイプの形状を模したこのお菓子は、華やかさと上品な甘さが絶妙に融合しています。読後には、その魅力にきっとハマってしまうことでしょう。