「琥珀糖（こはくとう）」は、砂糖と寒天を使って作られる和菓子で、乾燥させたゼリー状の砂糖菓子です。別名としては「錦玉糖（きんぎょくとう）」、「錦玉羹（きんぎょくかん）」、「琥珀羹」、「琥珀」とも呼ばれ、乾燥させたものは「干琥珀（かんこはく）」とも呼ばれますが、基本的に同じものを指します。

その昔、砂糖は貴重で高級なものでした。ですが次第に砂糖がお菓子の材料として使われはじめ、江戸時代には寒天と砂糖を混ぜるだけのお菓子が作られました。当時は「金玉糖」と呼ばれており、琥珀糖の誕生となりました。

現代でも琥珀糖は人気のあるお菓子であり、世界中で様々なバリエーションが楽しまれています。砂糖を溶かし、硬く固めたものが一般的ですが、フルーツの風味を加えたり、香りをつけるなどの工夫が加わっています。

琥珀糖を作る際は、寒天で固めたあとに、乾燥させるのがポイントです。砂糖が結晶化し、食べると表面はしゃりっと、中はくにゅっとした独特の食感に。また、色素を加えるので、透明感のある寒天液が色付きます。琥珀糖や琥珀という呼び名は、くちなしの実で寒天液を着色したことから付きました。

琥珀糖は時間や地域を超えた普遍的な人気を誇り、愛され続けています。その美味しさは全世界の人々にときめきを与えています。

琥珀糖は、その素朴な甘さから想像できないほど豊かな風味が広がります。まず口に入れた瞬間、なめらかで甘い風味が舌に広がります。その極上の味わいは、お食事の後のデザートとして特におすすめです。

見た目や味わいをデザインとして楽しめるところも琥珀糖の魅力。見た目はまるで美しい宝石のようで、食べる楽しさだけでなく、視覚からも楽しめます。

さまざまな素材を加えることでバリエーションも豊かな琥珀糖。そのシンプルさの中に秘められた豊かな味わいに一度ハマれば、その魅力から抜け出すことは難しいでしょう。

材料としては、粉寒天 4g、水 200cc、グラニュー糖 300g、そして食紅などの色粉を必要とします。粉寒天には種類がありますが、このレシピではふやかす時間の少ない粉寒天を使用します。

作り方は、まず、鍋に水 200ccと粉寒天を入れて中火にかけ、木ベラでよく混ぜながら煮溶かします。粉寒天が完全に溶けたら、グラニュー糖を加えて煮詰めます。煮詰める際には、ヘラを持ち上げたときにしずくが糸を引く程度に調整してください。

煮詰めたら、準備したバットに流し入れます。その後、楊枝に水で溶いた食紅を付けて、琥珀糖に色をつけます。バットの両側から二色の食紅を付けて混ぜれば、マーブル模様を作りやすくなります。

色付けが終わったら、常温で約1時間固めます。固まったら包丁でカットし、クッキングシートなどに広げて風通しの良い日陰で約1週間乾かします。すると、外側はシャリシャリとした食感、内側は柔らかくトロッとした食感が楽しめる、美味しい琥珀糖が完成します。

琥珀糖は、その名の通り琥珀色の美しい見た目と独特の食感から多くの人々を虜にしてきました。主に水と砂糖、寒天を煮詰めて作られます。自宅でも作ることが可能ですので、ぜひチャレンジしてみてください。