アケビとは - スイーツモール

アケビとは?あけび 食べ方や種類など解説!

アケビとは

「あけび」は、日本の低山地に自生し、独特の紫色の皮とゼリー状の果肉が特徴的な果物です。一般的に、木にツルを巻きつけて成長し、果実が熟すと皮がパックリと割れて中の果肉が現れます。見た目には小さな黒い種がぎっしり詰まっており、果肉の白さが際立ちます。古くから日本各地で親しまれてきたあけびについて、今回はその特徴や旬、産地、味わいなどを詳しく紹介します。

「あけび」とはどんな果物?

「あけび」は日本の低山地に自生し、大きな木にツルを巻きつけて成長する植物です。特徴的なのは、紫色のサツマイモのような皮に包まれた白い果肉の実です。果実は約10cmほどの長さで、熟すと皮がパックリと割れ、中から乳白色のゼリー状の果肉が現れます。果肉の中には小さな黒い種がたくさん入っており、見た目には少し抵抗を感じるかもしれませんが、果肉自体は食べることができます。種は食べられません。

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「あけび」の旬や食べ頃は?

あけびの花は5月に咲き、秋には果実が成長して紫色に熟します。完熟すると皮が自然に割れ、中の実が見えるようになります。収穫の時期は8月下旬から10月中旬です。この時期に収穫したあけびが最もおいしく、果肉のゼリー状の食感を楽しむことができます。

「あけび」の産地はどこが有名?

日本各地の山間部に自生しているあけびですが、特に栽培が盛んなのは山形県です。国内出荷量の約90%が山形産で、東京などの都市部では見かけることが少ないですが、最近ではネット通販で購入することも可能です。山に自生しているあけびは所有者がいるため、無断で採取するのは避けるようにしましょう。

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「あけび」ってどんな味がするの?

熟したあけびの果肉は、ゼリー状で透け感のある乳白色をしています。酸味がなく、バナナや熟した柿に似た味わいですが、素朴で優しい甘みがあります。甘さが控えめなため、味に物足りなさを感じることもありますが、昔は甘いものが貴重だった時代や山歩きの疲れを癒すために重宝されていました。

「あけび」は漢字でどう書く?

「あけび」を漢字で書くと、「木通」や「通草」、「山女」、「丁翁」などがあります。最も一般的な漢字は「木通」で、これはツルに空洞があり、「ツルを切ると風が通る」という特性に由来しています。漢方では「木通(もくつう)」とも呼ばれます。

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「あけび」の種類

アケビの種類についてご紹介します。


「アケビ」は、日本、中国、朝鮮半島が原産の植物で、長楕円形の小葉が5枚あり、葉の縁がなめらかです。温かい気候の地域に多く、東北地方の低地から九州にかけて分布しています。


ミツバアケビ

「ミツバアケビ」は、3枚の小葉が特徴で、葉の形は幅の広い卵形で縁がギザギザしています。花の萼は濃い紫色で、寒冷な気候の地域に多く、北海道から九州に分布しています。園芸用に栽培されることが多いです。


ゴヨウアケビ

「ゴヨウアケビ」は、「アケビ」と「ミツバアケビ」の雑種で、小葉の数が3枚から5枚と変化があります。その他にも、「エゾノミツバアケビ」や「イッサイシロアケビ」などの変種があります。園芸用に改良された「白あけび」なども見られます。



「あけび」の果肉の食べ方

あけびの果肉は、そのまま生で食べるのが一般的です。皮が裂けた部分からスプーンですくって食べますが、黒い種は食べられません。また、果肉を凍らせるのもおすすめで、細かく裏ごしして種を取り除いた後に凍らせると、シャリっとした食感のシャーベットとして楽しめます。

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「あけび」の皮の食べ方

あけびの皮は生で食べることはできません。水に数時間浸けてアクを抜いた後、加熱調理します。少し苦味があるため、天ぷらや味噌・バターで炒める、佃煮にするなど、油を使った料理や濃い味付けに適しています。産地の山形県では、皮に肉を詰めた郷土料理もあります。また、春に芽を吹く新芽も食べることができます。

あけびに含まれる栄養素

あけびは、ビタミンCが豊富なフルーツとしても知られています。 100gあたりに約50mgとイチゴや柿と同程度のビタミンCを含み、コラーゲンの生成を助ける働きがあるため、美肌効果が期待できます。

ビタミンCは、肌のハリや弾力を保つだけでなく、免疫力の向上や疲労回復にも効果があるため、健康維持にも役立つ栄養素です。

あけびは、果肉だけでなく、皮にも栄養が豊富に含まれています。果肉はそのまま食べたり、ジャムやお菓子作りに利用したり、味噌炒めなどの炒め物で食用として利用できます。皮は乾燥させてお茶にしたりと、様々な食べ方があります。

旬の時期に、ぜひあけびを食べて、美容と健康に役立ててみてはいかがでしょうか。

美味しい「あけび」の選び方

美味しい「あけび」を選ぶ際には、以下のポイントに注意することが大切です。

色: 品種により異なりますが、あけびの皮が鮮やかで美しい色のものを選びましょう。

ハリ、ツヤ: 果実全体がふっくらし、皮にハリがありみずみずしいかを確認します。しぼんでいたり、しなびているものは鮮度が落ちている可能性があります。

果皮の割れ: 完熟したあけびは皮が割れていることが多いです。未熟なものは皮に弾力があり、簡単に割れないことがあります。

未熟なあけびを購入した場合は、冷蔵庫で数日置き、皮が割れたら食べごろです。

これらのポイントを意識して、新鮮で美味しいあけびを選んで楽しんでください。また、直売所や市場で購入する際には、生産者の話やアドバイスを聞くことで、より良い選択ができるかもしれません。

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まとめ

「あけび」は、日本の山間部に自生し、紫色の皮に包まれた白いゼリー状の果肉が特徴の果物です。5月に花を咲かせ、秋には実が熟して皮が割れます。主な産地は山形県で、収穫時期は8月下旬から10月中旬です。あけびの果肉は、バナナや熟した柿に似た優しい甘みがあり、デザートやシャーベットとして楽しめます。一方で、皮は生で食べることができず、調理が必要です。選び方としては、皮の色、ハリ、ツヤに注意し、皮が割れているものが食べごろの目安です。あけびは、その独特の風味と食感で、日本の秋の味覚として親しまれています。