羊羹は、油やクリームなどの脂質をほとんど使わない、比較的ヘルシーな和菓子です。そのため「太りにくいのでは？」と感じる方もいるかもしれません。しかし、実際には小豆や砂糖をたっぷり使用しており、糖質量が高い点に注意が必要です。カロリーが極端に高いというわけではありませんが、糖質が体内で消費されずに蓄積されると、脂肪として体に残ってしまうため、食べすぎは太る原因になります。特に甘いものが好きな方は、摂取量や時間帯を意識しながら楽しむことが大切です。

羊羹のカロリーは種類によって異なりますが、一般的に高めです。例えば、定番の練り羊羹は1切れ（約50g）で約109kcal、水羊羹は1個（約211g）で156kcal、栗羊羹は1切れ（約70g）で157kcal程度です。重量あたりで見ると、水分量の多い水羊羹はカロリーが低く、ダイエット中でも比較的安心して食べられる種類といえるでしょう。100gあたりのカロリーを比較すると、水羊羹は74kcal、練り羊羹は216kcal、栗羊羹は222kcalと、明確な差があります。同じ羊羹でも選び方次第で、カロリー摂取量を抑えることが可能です。

羊羹に含まれる炭水化物の多くは糖質で構成されており、これは体にとって重要なエネルギー源である一方、摂り過ぎると脂肪として蓄積される原因になります。練り羊羹1切れには炭水化物約25.3g（糖質23.9g）、水羊羹は約30.3g（糖質25.2g）、栗羊羹は約36.6g（糖質34.7g）含まれています。100gあたりの糖質で見ると、練り羊羹は47.4g、水羊羹は11.9g、栗羊羹は49.2gと、水羊羹が圧倒的に低糖質です。糖質制限をしている方やダイエット中の方は、水羊羹を選ぶのが賢明といえるでしょう。

甘いものを完全に我慢するのは難しいもの。羊羹を食べたくなった時には、食べ方を工夫することで太りにくくすることが可能です。まず、食べる時間帯を意識しましょう。活動量が多い日中、特に15時前後は脂肪を溜め込みにくい時間帯とされ、おやつに適しています。また、食べる量も重要なポイント。あらかじめ小さく切っておくか、ミニサイズの商品を選ぶと食べすぎ防止になります。さらに、砂糖不使用や低糖質の羊羹を選んだり、自宅で甘味料を工夫して手作りすることで、摂取カロリーを抑えることができます。