きな粉は、大豆を炒って皮をむき、挽いた粉です。加熱により大豆特有の臭みが抜け、香ばしい香りになります。

語源は「黄なる粉」で、黄な粉とも書きます。

そのまま食べたり、お菓子やドリンクに混ぜたり、料理に使われたりと意外と用途の広い食材のひとつ。

そのまま食べる場合は、お好みで砂糖と混ぜておやつとして食べたり、ヨーグルトやアイスクリームへのトッピング、お団子やお餅にまぶしたりするのが美味しい食べ方です。

大豆を焙煎して作られるきなこは、香ばしい風味が特長です。

その美味しさを活かせるお菓子は和菓子、洋菓子問わずバリエーション豊富！

【和菓子】

きなこ餅、きなこ団子、きなこ大福、わらびもち・おはぎ・他

【洋菓子】

クッキー、ロールケーキ、ラスク、アイス、プリン、ドーナツ、マフィン、スコーン・他

【餅の種類】

きなこ餅は通常、切り餅を使って作られ、安倍川餅は上新粉を使って作られています。上新粉は、もち米を精製して作られた粉で、餅にふわふわとした柔らかい食感を与えます。

【きな粉の種類】

きなこ餅に使うきな粉は、一般的に香ばしく味わい深いものが使われます。安倍川餅に使うきな粉は、甘みが強く、風味がマイルドなものが使われます。

【トッピング】

きなこ餅は、きな粉をまぶすだけですが、安倍川餅はきな粉をまぶした餅に、こしあんを加えるのが一般的です。

〇きなこ餅と安倍川餅は、どちらもおいしい和菓子ですが、食感や味わいが異なります。きなこ餅は、きな粉の香ばしさと餅のもちもちとした食感を、安倍川餅は、きな粉の甘みとこしあんの風味を、それぞれ楽しむことができます。

きなこスイーツとして、年中気にせず食べているきなこ餅ですが、岩手や新潟の地域ではきなこもちを食べる日というのがあるのをご存じですか？

1月11日の農作業開始の行事の日や、小正月と言われる日など、地域によってそれぞれ。

1月はそのような地域ならではの習慣に沿って食べてみるのも乙ですね。

昔から日本で愛されて来た素材のきなこ。近年は美味しさだけではなく、栄養成分も評価が高く、ヘルシーな食材として注目が集まっています。

きなこの健康効果には、次のようなものがあります。

【タンパク質が豊富】

きなこには、良質なタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は、筋肉や臓器、血液など、体のあらゆる組織の材料となる栄養素。代謝を促進したり、免疫力を高めたり、傷ついた細胞を修復したりする働きもあります。

【食物繊維が豊富】

きなこには、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は、腸の働きを整えて便秘を解消したり、血糖値やコレステロール値を下げたりする働きがあり、成人病対策にも期待できます。また、満腹感を得やすくなるため、ダイエットにも効果的。

【ビタミンやミネラルが豊富】

きなこには、ビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、鉄分などのビタミンやミネラルも豊富に含まれています。これらの栄養素は、代謝促進、免疫力を高めたり、骨や歯を丈夫にしたり、貧血予防などの働きも。

きなこは、このようにさまざまな健康効果が期待できる食品です。お菓子でも取り入れることができるのはありがたいですよね！

おいしいきなこは家でも作ることが可能です。

材料は大豆、水、すり鉢またはミキサー、ふるい、大豆を煎るためのフライパン。

大豆を水切りしたらフライパンで中火で10分ほど炒ります。大豆がきつね色になり、香ばしい香りがしてきたら火から下ろします。

大豆をすり鉢またはミキサーに入れて、なめらかになるまで擦ると、きな粉が出来上がります。ふるいにかけて、大豆の皮を取り除いたら完成です。

きなこ餅などの定番のきなこ和菓子から、意外なお菓子まで色々取り揃えております♪

お好みのきなこの和菓子を自分へのご褒美に、大切な方への贈り物にといろいろなシーンにおすすめです。