ホワイトデー海外 - スイーツモール

ホワイトデー海外

ホワイトデー海外

ホワイトデー、それは真っ白な愛情を表現する特別な日。この日は、ほとんどの日本人にとって馴染み深いものとなっていますが、果たしてこの風習は海外でも同じ形で存在しているのでしょうか?今回はそんな心惹かれるホワイトデーを、海外の視点から紐解いてみましょう。世界各地でどのように認識されているのか、さまざまな国々のホワイトデー事情を取り上げ、私たちの愛情表現に新たな色彩を加えてみたいと思います。

ホワイトデーは海外にもある?

「ホワイトデーが世界中にあるわけではない」、これに驚かれる方も少なくないかもしれません。なんと、このホワイトデーという風習は日本オリジナルの文化で、海外ではさほど認知されていないのです。
ホワイトデーは1978年に森永製菓が立ち上げた行事で、バレンタインデーにチョコレートをもらった男性が女性にお返しをするという日です。日本では年々広まりを見せているこの特別な日ですが、なお海外で頻繁に見かけることはありません。これこそが日本のユニークな文化とも言えるでしょう。
同じく愛を語る際に用いられるバレンタインデーと比べてみましょう。この日は愛の守護聖人、聖ヴァレンティヌス司教にちなんで生まれ、イタリアから発信された愛の日です。欧米では「恋人たちの日」と呼ばれ、主に男性が女性に贈ることが一般的。しかし、イタリアを始めとするヨーロッパ諸国やアメリカでは、ホワイトデーの習慣は一切見られません。
だからこそ、ホワイトデーは日本のユニークな文化と言えます。バレンタインデーの一ヶ月後にお返しをするというこの伝統は、具体的な愛の形や、日本人の配慮深さ、感謝の気持ちが表れていると言えるでしょう。

ホワイトデーの起源と歴史

「お返し文化」が息づく日本では、もらったものにはなんらかの形で返礼をするのが一般的となっています。特に愛情の表現としてチョコレートを贈るバレンタインデーに続いてお返しをするホワイトデーは、その典型的な一例と言えるでしょう。その誕生の経緯を見てみましょう。
バレンタインデーは1960年代から1970年代にかけて日本で定着しました。しかし、それに続けとばかりに始まった「お返しキャンペーン」は、名前こそ「リターン・バレンタイン」「マシュマロデー」「クッキーデー」「フラワーデー」などさまざまでしたが、いずれも愛情を表すギフトを返す一助となりました。
ホワイトデーという名前が誕生したのは1980年。全国飴菓子工業協同組合が3月14日に始めた催事が始まりとされています。ホワイトデーの名の由来は、飴の原料である砂糖の色や、マシュマロの色、純潔のイメージを持つ白色が選ばれたと言われています。
ホワイトデーが3月14日に定着した理由は複数あります。バレンタインデー直後は菓子業界が忙しすぎること、また日本で最初に飴が作られた日が3月14日だという事実も関係していると言われています。また、バレンタインデーの語源となった聖ヴァレンティヌス司教の愛のエピソードから由来する可能性もあるとされます。
ローマ帝国時代には兵士の結婚が禁じられていましたが、司教は恋人たちのために密かに結婚式を挙行。しかし、そのことが原因で司教は2月14日に処刑されました。しかしそれをきっかけに、司教の死から1カ月後の3月14日に二人は再び愛を誓いました。このエピソードがホワイトデーの設定日となったとも伝えられています。

"日本以外にホワイトデーがある国は?

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アジアの一部地域では、ホワイトデーという習慣が日本から広まり、各国で個々の文化として受け入れられています。こういった各地でのホワイトデーの過ごし方をみてみましょう。

韓国では、日本と同じく女性がバレンタインデーに男性へチョコレートを贈り、男性がホワイトデーにお返しをするという流れがあります。一方、プレゼントの形式が日本とは異なります。韓国では、大きなバケツに詰めたマシュマロ、キャンディ、クッキーなど白色のギフトをラッピングして贈るのが一般的です。

次に中国です。ホワイトデーは"白色情人节"と呼ばれ、恋人同士で特別な日を過ごします。中国の場合、バレンタインデーとホワイトデーでは男性が女性にチョコレートや花束などを贈るのが普通。贈り物を受け取る相手は恋人や妻といった大切な人がほとんどです。

また、台湾ではバレンタインデーと同じように、男性と女性がお互いにプレゼントを渡します。

これらの各国でも、日本と同じくホワイトデーは愛と感謝を示す大切な日と捉えられています。日本だけでなく、他でもこの日が愛を表現する方法として認知されているため、ホワイトデーが国際的な愛の日として広まる可能性があることがうかがえます。

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返礼文化が育んだホワイトデー

日本特有の風味が盛り込まれたホワイトデーは、押し寄せる感謝の波と真心で満ち溢れています。細やかな気遣いを大切にする日本の重要な文化要素である「お返し」が、この特別な日にしっかりと息づいています。

起源そのものが1980年代の菓子メーカーによる「マシュマロ贈りの日」というキャンペーンであり、ホワイトデーが日本生まれであることは、そのユニークな性質をさらに引き立てています。伝播した先のアジア各国でも、それぞれの文化に合わせて展開している様子は興味深いものがあります。

これは、バレンタインデーに感じた愛情や感謝を男性が特別な形で返す、というシンプルなコンセプトの上に成り立っています。しかしこの返礼文化は一方通行のものではなく、皆が贈り合う形をとることから、相互尊重や感謝の細部までを表す素晴らしい機会を提供してくれます。

バレンタインデーが豊富なバリエーションをもつことで知られるように、「友チョコ」や「世話チョコ」など、ホワイトデーもまたその形態を進化させ、独自の多様性を発展させるかもしれません。日本の返礼の精神が織り成すホワイトデーは、今でも人々の心を深く結びつけ、新たな愛の表現と深いつながりを創造し続けています。

まとめ

海外ではホワイトデーという概念は必ずしも共有されていないが、愛情を示す日という普遍的な価値は共有されています。伝統やカルチャーの違いを越え、愛情表現の一環として、さまざまな形で愛を伝える独自の日々が各国に存在するのです。だからこそ、ホワイトデーは単なる日本の行事ではなく、世界中に愛を広める素晴らしいきっかけとなるのです。

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