冬の庭を彩る赤い実。雪景色に映えるその姿は、私たちに暖かいさと希望を与えてくれます。クリスマスやお正月の飾りにも用いられ、冬のイベントを華やかに演出してくれるでしょう。縁起物から庭木、花材まで、様々な種類を分類し、それぞれの特徴や育て方のポイントを解説。 赤い実の植物を取り入れて、冬の庭を彩り豊かに、そして心温まる空間に変えてみませんか?
秋~冬に赤い実を付ける「縁起物(常緑低木)」の庭木6選
まずご紹介するのは、お正月の植え込みや飾りによく最初にされる、縁起の良い常緑低木6種類です。 和風のイメージが強いものが多いですが、鉢植えで育てれば、アレンジ次第で洋風の庭にも合うことができます。
マンリョウ(万両)
秋から冬にかけて、真っ赤な実をたくさんつけるリョマンウは、その華やかな見た目から「万両」という名前が付けられ、縁起の良い庭木です。 濃い緑色の葉の下に実が下がるように実るのが特徴で、お正月の寄せ植えに並べることで、一層豪華な雰囲気を演出できます。 白い実をつける品種もあり、赤い実と言うことで、よりおめでたい雰囲気を楽しむことができます。マンリョウはやや背が低く、葉の下に隠れるように実をつける点が違います。 豊かな実付きと縁起の良い名前から、古いから庭木として優しくまれてきました。 日陰を好み、寒さにはやや弱い性質を持つため、日当たりの少ない場所や、冬の霜が直接見られない場所での栽培が適しています。
センリョウ(千両、クササンゴ)
センリョウは、マンリョウに比べて実の方が控えめであることから、この名前が付けられたと言われています。末年始まりには、ナンテンと並んでお正月を代表する縁起の良い植物として優遇され、その名前から金運を考える色の願いを込めて飾られます。赤い実の品種が一般的ですが、黄色い実をつける「黄千両」も流通しており、異なるコントラスマンリョウと同様に、寒さが苦手で日陰を好むため、日当たりの少ない場所でも元気に育ち、庭を明るく彩ってくれます。美しい実を毎年楽しむためには、早春に古いついでに枝を根元から切り落とし「更新剪定」を行い、新しい枝の成長をしている、ことでより多くの実を当てはめるようにしましょう。
カラタチバナ(百両、百両金)
カラタチバナは、「百両」の名前で親しまれ、「〇両」シリーズの中で最初にその名を与えられた、由緒ある縁起物です。 名前のルーツは江戸時代にまで遡り、その特に美しい斑入りの品種が、当時としては高価でしたな「百両」で取引されたことに由来すると言われています。色合いや実のつき方が異なる品種を組み合わせ、お正月の寄せ植えに利用することで、多彩な表情を楽しむことができます。 寒さにはやや繊細で、強い日差しを優先する性質があるため、長時間日光が当たる場所よりも、明るい日陰や半日陰での栽培が適しています。
ヤブコウジ(十両)
ヤブコウジは、「十両」という別名を持つ、縁起の良い常緑低木です。 その名前は、赤い実の美しさが金十両に匹敵する価値があるとされたことに由来します。 葉の下にひっそりと、しかし愛らしい姿で実を付けている様子は、昔から日本人の心を捉えてきました。着いた華やかさを添えてくれます。
アリドオシ(一両)
アリドオシは、「一両」とも呼ばれる常緑低木で、その最大の特徴は、葉の根元になかなか鋭利なトゲです。名前の由来には、「蟻をも突き刺す」ほどの鋭いトゲを持つという説と、秋から冬にかけて長い期間実演を鑑賞できることから、「有り通し」と縁起を担いだ説の二説があります。 カラタチバナやヤブコウジに比べて実数は少ないため「一両」と呼ばれますが、この「一両」こそが、金運をこれらを一緒に植えることで、金銭的に難しいと言い伝えがあります。 日陰に強く、寒さはやや苦手ですが、病害虫に対する抵抗力があり、特別な剪定などの手入れはほとんど必要ありません。
ナンテン
ナンテンは、「難を転ずる」という語呂合わせから運命を予定とされ、古いから日本の庭で鬼門の方の角に植えられる多かった身近な植物であり、お正月の寄せ植えやお飾りとして冬の季節を彩る赤い実の代表格です。花を咲かせますが、少し注目されることはなく、晩秋が少しずつ、その花が明るい赤色になりやがて変化し始めます。 この赤い実と光沢のある緑色の葉のコントラストはに美しく、日当たりの良い場所で霜に当たると葉も赤く染まり、木全体が赤いような赤い染まる姿は圧巻です。 寒さに非常に強く、雪深い地域では、赤い赤い実と白い雪のコントラストを楽しむことができます。葉を失うことがありますが、春になって新しい葉が芽吹き、再び生えてきます。生垣などによく植えられ、たくさんの実をつけるピラカンサと混同されることがありますが、ナンテンはブドウの房のように実が垂れ下がるのが特徴です。
まとめ
秋から冬にかけて、庭を彩る赤い実をつける木々は、想像に豊富です。お気に入りの一本は見つけましたでしょうか?でも、庭で実りの風景を眺めたり、室内に飾って楽しんだり、野鳥との出会いを喜んだりする時間は、何もにも代えがたい喜びをもたらしてくれます。 ぜひ、赤い実がなる庭木を植えて、冬の庭に温かい彩りを添えてください。
狭い庭鉢植えでも育てやすい赤い実の庭木はありますか?
限られたスペースのお庭やベランダでの鉢植え栽培には、背丈の低い庭木がおすすめです。例、コトネアスター、チャイニーズホーリー、ハクサンボク、イヌガヤ、アオキ、ピラカンサなどは、常緑性で比較的コンパクトに育てられますまた、オトコヨウゾメ、ガマズミ、西洋カマツカ、ウメモドキ、クコなどの落葉性の低木も良いでしょう。これらは手間がかかります、マンションのベランダなどでも、赤い実の美しいアクセントを気軽に楽しめます。
赤い実がなる庭木は日陰でも育ちますか?
はい、日当たりの少ない場所でも育つ赤い実の庭木もあります。 特に、マンリョウ、センリョウ、カラタチバナ、ヤブコウジ、アリドオシ、アオキなどは、日陰を強い性質を持っています。 アオキは、葉に斑が入った品種も多く、最もなりがちな場所に明るくもたらしてくれるでしょう。 日陰になりやすい庭でも、赤い実の美しさを堪能できます。
赤い実の庭木は食用になりますか、恐ろしい毒がありますか?
庭木として親しまれている赤い実の中には、食べられるものと、今日ないものが存在します。食用として知られているのは、サンシュユやガマズミ、乾燥させて利用するクコの実などです。マムシグサの実などには毒が含まれており、誤って口にならないように細心の注意が必要です。