家庭菜園で人気を集めるピーマンは、たくさん収穫でき、必要な時にすぐに使える便利な夏野菜です。この記事では、初めてピーマンを育てる方でも迷うことなく栽培を始められるように、種まきから収穫、病害虫への対策まで、ピーマン栽培と育成の具体的な方法を詳しく解説します。ピーマンと同じナス科のシシトウ、トウガラシ、パプリカなども、基本的な育て方は共通しているので、これらの野菜を育てたい方も参考にしてください。ピーマンは何度も実をつけるため、きちんと手入れをすれば6月から10月下旬まで長く収穫を楽しめます。一般的な庭での栽培では、1つの株から50~60個ほどのピーマンが収穫できますが、栽培のコツを理解し、適切に管理することで、100個以上の収穫も夢ではありません。
家庭菜園におすすめのピーマンの品種と選び方のポイント
ピーマンには多種多様な品種がありますが、育てやすさ自体に大きな差はありません。ですから、どんなピーマンを育てたいか、どのように利用したいかという目的に合わせて、好きな品種を選んで大丈夫です。品種によって、実の大きさ、肉の厚さ、苦味の有無、収穫できる量、そして病気への強さや気候への適応力などが違います。それぞれの品種が持つ特徴を把握し、栽培する場所の環境や食卓での使い方を考えて選ぶと良いでしょう。特に、家庭菜園の初心者が確実に成功させるためには、丈夫で病気に強い品種を選ぶことをおすすめします。
翠玉二号:暑さや乾燥、病気に強い育てやすい品種
「翠玉二号」は、特に家庭菜園を始めたばかりの方に自信を持っておすすめできる、とても丈夫な品種です。この品種の最大の長所は、暑さや乾燥といった厳しい環境下でも強く育つことです。真夏の暑い時期でも、いきいきと成長し、安定した収穫が見込めます。果肉は厚めで、約40gくらいの濃い緑色の実をつけます。また、病気にも強いので、病気になるリスクを抑えられ、管理の手間が少ないのも魅力です。できるだけ手間をかけずに、たくさんのピーマンを収穫したいという方には、最適な選択肢となるでしょう。
とんがりパワー:甘くて美味しい、大きめピーマン
「とんがりパワー」は、名前の通り、先端が尖った形をしているのが特徴的な大きめのピーマンです。肉厚で甘みが強く、従来のピーマンにある独特の苦味や青臭さが少ないため、とても美味しいと評判です。ピーマンの香りが苦手な方や、お子様にも喜ばれるでしょう。この品種は、収穫に適した期間が長いのも特長で、実がまだ小さいうちに収穫しても美味しく食べられるため、栽培期間中に何度か早めに収穫して、いろいろな料理で楽しめます。サラダに生で加えても、炒め物にしても美味しく、幅広い料理でその味を堪能できます。
ピーマン栽培の年間スケジュールと各時期の作業詳細

ピーマンは、ナス科の中でも特に暑さを好む夏野菜です。栽培計画で最も大切なのは、苗を畑に植える「定植」の時期を守ること。露地栽培では、一般的に5月から10月が栽培期間となり、6月~7月頃から収穫が始まり、その後も長く実をつけ続けます。暑い時期に十分な肥料と水を与え、たっぷりと日光を浴びせることで、1株から50~60個、上手くいけば100個以上の収穫も可能です。ただし、ピーマンは寒さに弱いため、定植時期が早すぎると苗が育ちません。最適な時期は通常5月ですが、温暖な地域では4月下旬から開始できることもあります。この定植時期を基準に、種まきから収穫までの全工程を計画的に進めることが、ピーマン栽培を成功させるためのカギとなります。以下に、月ごとの具体的な作業内容とポイントを詳しく解説します。
2~3月(または4~5月):種まきと苗の育成
ピーマンを種から育てる場合、種まきの適期は通常4月から5月頃です。これは、ピーマンの発芽に適した温度が25℃前後と、比較的高いためです。しかし、苗が畑に植え替えられる大きさになるまで、約60日間の育苗期間が必要となります。この期間を考慮し、より多くの収穫を目指す場合は、2月から3月といった早い時期に種まきを始める農家や地域もあります。早期に種まきをする際は、温度管理された施設での育苗が必須です。具体的には、播種床に電熱線を設置したり、育苗器やヒーターマットなどを用いて、安定した温度を確保することが大切です。一方で、育苗の手間を省きたい初心者の方や家庭菜園では、園芸店などで販売されている元気な苗を植え付けることから始めるのが一般的で、失敗のリスクを減らせます。苗から始める場合は、後述する「5月上旬:健康な苗の選び方と事前準備」を参考にしてください。育苗期間中は、間引きや適切な温度管理も重要です。
4月頃:土壌環境の準備と畑づくり
苗を畑に植え替える前に、生育に適した土壌環境を整えることが非常に重要です。まず、日当たりが良く、水はけの良い場所を選びましょう。ピーマンは多湿に弱いため、水はけの良さは特に重要です。土壌準備は、「土壌調整」「堆肥の施用」「畝立て・マルチング」「元肥の施用」の4つのステップで進めます。定植予定日から逆算して、計画的に作業を行いましょう。
定植前の土壌調整と堆肥の施用
定植の約2~3週間前には、土壌調整を行います。畑の土に石灰などを混ぜて、ピーマン栽培に適したpH(通常pH6.0~6.5程度)に調整します。同時に、堆肥も加えて土壌全体を耕します。堆肥とは、わらや牛糞、豚糞、鶏糞などの有機物を微生物の力で分解・発酵させたもので、土壌の物理性(保水性、排水性、通気性)や化学性(肥料持ち)を改善し、微生物を豊かにする効果があります。堆肥を施用することで、ピーマンの根が健全に育ち、栄養を吸収しやすくなります。
植え付け前の準備:肥料、畝作り、マルチング
苗を植え付ける約1週間前に、畑に肥料を施しましょう。これは、植物が成長を始める前に必要な栄養を土に与えて、生育を助けるための準備です。肥料をまいた後は、土を高く盛り上げて畝を作ります。畝を作ることで、水はけが良くなり、根が水浸しになるのを防ぎます。ピーマンは日当たりと水はけが良い場所を好むため、畝を高くすることで、より良い環境を作ることができます。畝の幅は、120~150cmを目安にすると良いでしょう。畝を作った後、ビニールシートなどで畝を覆うマルチングをすると、土の温度を保ち、水分が蒸発するのを防ぐことができます。特に、まだ気温が低い時期には、地温を上げてピーマンの成長を促進する効果があります。さらに、雑草が生えるのを抑えたり、雨で土が跳ね返るのを防ぎ、病気の予防にも繋がります。これらの準備を丁寧に行うことで、苗が植え付け後にしっかりと根付き、順調に育ちやすくなります。
5月上旬:苗の選び方と下準備
ピーマンは種から育てるのが少し難しいので、家庭菜園に慣れていない方は、園芸店で元気な苗を買って育てるのがおすすめです。苗は4月頃から売られていますが、ピーマンの苗は寒さに弱いので、気温が安定する5月に入ってから買う方が、苗が育ちやすく、その後の成長もスムーズです。
元気な苗を見分けるポイント
良い苗を選ぶには、いくつかのポイントがあります。まず、苗の高さが15cmから20cmくらいで、茎が太くてしっかりしているものを選びましょう。細くてひょろひょろしている苗は避けた方が良いです。つぼみが付いている苗は、早く花が咲き、実がなるので、早く収穫できるかもしれません。葉の色は濃い緑色で、病気や虫に侵されていないか、葉の裏側までよく確認しましょう。お店では接ぎ木をした苗も売られていますが、家庭菜園で育てるなら、普通の苗でも十分に良いピーマンが育ちます。
プランター栽培の準備:容器と土
プランターでピーマンを育てる場合は、根が十分に広がるように、直径30cm以上か、幅が65cmくらいの深めのプランターを用意しましょう。土がたくさん入り、根がしっかりと張れるようにすることで、ピーマンが元気に育ち、たくさん収穫できます。土は、園芸店で売っている野菜用の培養土を使うのがおすすめです。培養土は水はけが良く、ピーマンに必要な肥料も入っているので、育てるのに適しています。肥料が少し多めに入っているものを選ぶと、最初の生育がより安定します。
植え付け前の準備:支柱の用意
ピーマンは成長に伴い草丈が伸び、多くの実をつけるため、株が倒れやすくなります。そのため、苗の植え付けと同時に支柱を立てることが重要です。一般的なピーマンの仕立て方として「3本仕立て」があり、これには120cm~150cm程度の支柱を3本準備する必要があります。事前に用意することで、植え付け作業をスムーズに進めることができます。
5月頃:植え付け適期と初期の寒さ・風対策
ピーマンの苗の植え付けに最適な時期は、5月上旬から中旬です。6月に入ってからの植え付けも可能ですが、収穫時期が遅れる可能性があります。ピーマンは寒さに弱い性質があるため、植え付け時には気温と地温に注意が必要です。最低気温が10℃以上、最低地温が15℃以上を安定して保てる時期が最適とされています。また、霜の心配がないことも重要です。もし、適期より早く植え付けたい場合は、ビニールや不織布などで覆うトンネル栽培を行い、寒さから保護する必要があります。
活着を促す植え方と株間
苗の活着を良くするため、晴れた日の午前中に植え付け作業を行うのがおすすめです。株間は、ピーマンの生育に必要なスペースを確保するため、40~50cmを目安にします。根鉢の表面が地面より少し上になる程度の浅植えにし、株元に土を寄せて安定させましょう。深植えは根の酸素不足を招き、生育を阻害する可能性があります。植え付け後はたっぷりと水を与え、土と根を密着させることが大切です。
初期育成をサポートする仮支柱の設置
ピーマンは風に弱い植物であり、植え付け直後の苗は特に倒れやすい状態です。そのため、植え付けと同時に仮支柱を1株につき1本立て、風や水やりによる転倒を防ぐことが重要です。仮支柱は株元近くに垂直に立て、苗の一番長い枝の中間あたりを麻ひもなどで軽く結びつけます。これにより、苗がしっかりと根を張り、初期の成長を安定させることができます。
5月下旬~:剪定、支柱立て、誘引、芽かき
ピーマンの苗を植えてからしばらくすると、株は成長し、開花時期を迎えます。この頃になると、茎が何本にも分かれてくるため、株の形を整え、生育を良くして収穫量を増やすために「剪定」という作業が大切になります。
一番花を目安に剪定を開始
最初に咲いた花である一番花が見え始めたら、伸びてきた枝を整理する剪定作業を始めましょう。ピーマンは通常、開花の頃に2~3本の主となる枝に分かれます。これらの枝の中から、最も元気な3本、多くても4本を主枝として残し、それ以外の枝やわき芽は摘み取るのが基本です。これを「3本仕立て」または「4本仕立て」と呼びます。主枝以外の枝を残すと、株全体の栄養が分散してしまい、実が大きく育ちにくくなります。
主枝を支える支柱の設置と誘引
以前に設置した仮支柱に加えて、剪定した主枝を支えるための支柱をさらに立てる必要があります。株ごとに1~3本の支柱を立てて主枝を固定し、枝が伸びる方向へ導く「誘引」を行います。誘引によって、枝が地面につくのを防ぎ、病気のリスクを減らすだけでなく、実の重みで枝が折れるのを防ぎます。また、株全体の風通しと日当たりを良くし、光合成を促進する効果も期待できます。紐で誘引する際は、枝を強く締めすぎないように注意しましょう。強く縛りすぎると、茎が圧迫されて養分や水分の供給を妨げる可能性があります。
生育を促進する芽かき
剪定で残した主枝に養分を集中させるために、実がなる主枝以外のわき芽は定期的に手で摘み取る「芽かき」を行いましょう。わき芽とは、主枝と葉の付け根から出てくる小さな芽のことです。わき芽をそのままにしておくと、株が茂りすぎて日当たりや風通しが悪くなります。その結果、病害虫が発生しやすくなったり、株全体の栄養が分散して実付きが悪くなったり、収穫できる実が小さくなる原因となります。芽かきは、わき芽が小さいうちに行うことで株への負担が少なく、作業も簡単です。定期的に株全体を観察し、伸びてきたわき芽は早めに摘み取るようにしましょう。
6~9月頃:開花から収穫期にかけての管理
ピーマンが生育旺盛になり、花が咲き始め収穫を迎える時期には、株は多くのエネルギーを必要とします。そのため、適切な追肥、水やり、そして剪定といった手入れが非常に大切です。これらの作業を怠ると、収穫量が減ったり、品質が低下したりする原因となります。
効果的な追肥のタイミングと方法
ピーマンは収穫期間が長いため、生育中に肥料切れを起こさないように、定期的に追肥を行う必要があります。最初の追肥は、苗を植え付けてから2~3週間後を目安に行いましょう。この時期は苗が根を張り、新たな成長を始める大切な時期なので、初期の生育を助ける意味合いがあります。その後は、2週間に1回を目安に、化成肥料を定期的に与えます。肥料を選ぶ際は、チッソ、リン酸、カリウムがバランス良く含まれているものを選びましょう。追肥は株の根元から少し離れたところに施し、土と軽く混ぜるか、水やりの際に肥料成分が根に届くように工夫します。肥料が不足すると実の品質や収穫量に影響するため、花の咲き具合や実の付き具合を見ながら、追肥の頻度を調整することも重要です。
夏の水やりと乾燥対策
追肥と合わせて、水やりも大切です。特に梅雨明け後、気温が上がる真夏は土が乾きやすくなるため、水やりに注意しましょう。ピーマンは乾燥に弱い性質があり、土壌の水分が不足すると、実が腐る「尻腐れ症」という生理障害が発生しやすくなります。尻腐れ症は、実のお尻の部分が黒く腐ったようになる症状で、主な原因はカルシウム不足です。土の中にカルシウムが十分にあったとしても、夏場の高温と乾燥によって、植物がカルシウムを吸収しにくくなることで起こります。そのため、土壌の水分を適切に保ち、乾燥を防ぐことが尻腐れ症の予防に繋がります。朝夕の涼しい時間帯に、株元にたっぷりと水を与えるようにしましょう。プランターで栽培している場合は、特に土が乾きやすいので、こまめな水やりを心がけてください。
風通しを良くする剪定
主枝から伸びる脇芽や、混み合っている葉は、適宜剪定して取り除くようにしましょう。剪定を行うことで、株全体に日光が当たりやすくなり、風通しも良くなります。葉が密集しすぎると、株の内側に光が届きにくくなり、光合成の効率が低下します。また、風通しが悪くなると湿気がこもり、病害虫が発生しやすい環境になることもあります。不要な枝を剪定することで、主枝や実に栄養が行き渡りやすくなり、大きく良質な実を育てることができます。剪定作業は、晴れた日に行うのがおすすめです。雨の日に剪定すると、切り口から細菌が入り込み、病気が広がる可能性があるため注意しましょう。
一番花の摘み取りで株の負担を軽減
ピーマンは比較的早い段階で開花しますが、一番花と呼ばれる最初に咲く花をどうするかがポイントです。若い実を収穫するのが一般的なので、一番花を結実させても問題はありません。しかし、植え付け直後の苗はまだ生育が安定していないため、一番花に実をつけさせると株に大きな負担がかかります。特に園芸初心者の方は、苗がしっかりと根を張り、丈夫に育つまでは一番花を摘み取ることをおすすめします。 そうすることで、株は初期の成長にエネルギーを集中させることができ、結果として健全な株の育成と、その後の豊富な収穫につながります。 また、実がつくまでの間は、水切れを起こさないように注意深く水やりを行い、株の成長をサポートしましょう。 苗がまだ十分に成長していない時期には、花が咲いても自然に落ちてしまうこともありますが、これは植物の生理現象なので心配しすぎる必要はありません。 焦らずに株の状態を観察することが大切です。 ただし、花の落下が続くようであれば、肥料不足や水不足など、何らかの原因が考えられるため、注意深く観察し、適切な対策を検討しましょう。
6~10月頃:収穫時期とカラーピーマンへの変化
ピーマンは、開花から約2週間~20日程度で収穫できる大きさに成長します。最盛期には15~20日程度で収穫が可能になりますが、栽培初期の頃はもう少し時間がかかることもあります。 果実が十分に大きくなり、表面に光沢が出てきたら収穫のタイミングです。収穫する際は、ヘタの付け根をハサミで丁寧に切り取りましょう。手で無理に引っ張ると、枝や株を傷つけてしまう可能性があります。定期的に収穫することで、株への負担を減らし、新しい花が咲きやすくなり、より長く収穫を楽しめます。ピーマンは一般的に10月下旬頃まで収穫が可能です。
カラーピーマン(パプリカ)への変化と株への影響
通常は緑色の状態で収穫されるピーマンですが、収穫せずに完熟させると、緑色から黄色、オレンジ、そして最終的には赤色へと変化します。これがカラーピーマンと呼ばれるものです。カラーピーマンの中でも、特に大型で肉厚な品種はパプリカとして知られています。 カラーピーマンは甘みが強く、栄養価も高まりますが、実を赤くなるまで株につけておくと、株に大きな負担がかかってしまいます。株の消耗が激しくなると、その後の実付きが悪くなったり、収穫期間が短くなったりする原因となるため、基本的には緑色のピーマンとして早めに収穫することを心がけましょう。 もしカラーピーマンを育てたい場合は、株への負担を考慮し、他の実を早めに収穫するなど、全体のバランスを調整することが大切です。
シシトウやトウガラシが辛くなる原因
ピーマンの仲間であるシシトウやトウガラシは、通常は辛くない品種でも、栽培環境によっては辛味成分であるカプサイシンを生成し、辛くなることがあります。 主な原因は、高温や乾燥などの環境ストレスです。特にプランター栽培では、土の量が限られているため、乾燥しやすくなります。 シシトウなどの辛味成分を持つ野菜を栽培する際は、真夏は特に水やりに注意し、土の乾燥を防ぐようにしましょう。 また、肥料不足や急激な温度変化もストレスの原因となるため、栽培環境をできるだけ安定させることが、辛味を抑える上で重要になります。
まとめ
この記事では、ピーマンの栽培方法から、育成のポイント、時期ごとの管理、起こりやすいトラブルとその対策まで、詳しく解説しました。ピーマンは病害虫への対策が必要ですが、適切な管理をすれば、ある程度の「放任」でも十分に育てられる丈夫な野菜です。特に、苗を植え付ける時期、良い土壌、そして栽培中の水やりと肥料が重要です。家庭菜園での栽培に慣れてきたら、複数の株を育て、一部は完熟させて、赤や黄色などのカラフルなピーマンに挑戦するのもおすすめです。自分で育てた新鮮なピーマンを使って、サラダや炒め物など、色々な料理を楽しんで、収穫の喜びを味わってください。
ピーマンを植えるのに最適な時期は?
ピーマンを畑に植えるのに良い時期は、だいたい5月から10月です。苗を植えるのは5月が良いとされていますが、暖かい地域では4月の終わり頃からでも大丈夫です。ピーマンは寒さに弱いので、気温が安定して10℃以上、土の温度が15℃以上になり、霜が降りる心配がなくなってから植えましょう。
良いピーマンの苗を選ぶには?
元気な苗を選ぶには、苗の高さが15~20cmくらいで、茎が太くしっかりしているものを選びましょう。つぼみが付いていて、葉の色が濃い緑色で、虫や病気の被害がないか確認することも大切です。接ぎ木された苗を選ぶ必要はありません。
ピーマン栽培で気をつける害虫は?
ピーマンを育てる上で特に注意したい害虫は、アブラムシとカメムシです。アブラムシは新しい芽や葉の裏に付きやすく、カメムシは実から汁を吸います。これらの虫は病気を運んでくる可能性もあるため、食品由来の薬剤を使ったり、防虫ネットを使うなどして、早めに予防することが大切です。













