夏の果物といえば、真っ先に思い浮かぶのがスイカです。その甘くてみずみずしい果実は、暑い日にぴったりのデザートですが、完熟のスイカを見極めるのは意外と難しいもの。この記事では、スイカの最高の食べ頃を見極めるためのポイントを詳しく解説します。収穫されたばかりのスイカからもぎたての甘さを引き出す方法を学び、あなた自身の舌で夏の贅沢を最大限に楽しんでみましょう。
スイカはすぐに食べるべき?最適な食べ頃とは?
スイカは、収穫後すぐに食べるのが断然美味しいです。
桃やマンゴーなどは、収穫後少し置いて追熟させる必要がありますが、スイカは収穫後に熟成が進まないため、迅速に楽しむことがベストです。
スーパーで手に入れたスイカは、早めに新鮮な状態で味わいましょう。
スイカが食べ頃か見極める方法は?
スイカは追熟しないため、美味しさを味わうには、すでに食べごろのものを選んでください。スイカの見極め方や食べごろのサインについて、この記事でご紹介します。スーパーで購入時のヒントとしてご利用ください。
ポイント①ツル
スイカの美味しい時期を見分ける方法の一つは、スイカのツルが緑色であり、その付け根付近の果肉がふっくらと膨らんでいることです。
スイカの上部にはツルがあり、その色が緑色であることは新鮮さの証です。また、ツルの根元付近の果肉が膨らんでいる場合、それは完熟しているサインです。新鮮で甘いスイカを選びたいときは、ツルの色と果肉の膨らみを確認しましょう。
ポイント②縞模様
食べ頃のスイカを見極めるポイントの一つは、縞模様の鮮明さです。
縞模様がはっきりと目立っているスイカは、甘みが強い傾向があります。果皮に触れた際、縞模様の凸凹が感じられるようであれば、それは美味しいスイカのサインといえるでしょう。
ポイント③スイカの底
スイカの食べ頃を見極めるポイントの一つは、お尻にあるおヘソの大きさです。
スイカの底に位置するお尻には、丸くて茶色いおヘソが確認できます。熟成が進むにつれ、このおヘソは徐々に大きくなると言われています。スイカを裏返して見て、他のものと比べておヘソが大きいものを選ぶと良いでしょう。
すぐに甘いスイカが楽しみたい方には、お尻のおヘソが大きめのものをおすすめします。
スイカの食べ頃は地域により変わるのか?
日本各地には美味しいスイカを育てる地域があります。これらの地域では、季節ごとにたくさんの美味しいスイカが収穫されるのですが、それぞれ食べ頃の時期が異なります。例えば、熊本県は温暖な気候を活かし、5月頃までがスイカの旬とされています。
そして、熊本県のスイカシーズンが終わると、鳥取県のスイカが市場に登場し、続いて千葉県、新潟県、山形県と、南から北へ順々に食べ頃を迎えます。
スイカの産地として最北の山形県では、7月中旬から8月下旬がスイカの旬となります。各産地の食べ頃を知っておくと、より美味しいスイカを手に入れることができるでしょう。
家庭でスイカを保存するためのコツとは?
スイカは、常温で保存するのが理想で、適した温度は10~15℃と言われています。特に大きなスイカの場合には、一度では食べきれず、残りを翌日に取っておくために冷蔵庫に入れざるを得ないこともあります。
冷蔵庫にそのまま入らないこともあるため、広めの野菜室に保管する方も多いでしょう。
野菜室の温度はメーカーによって異なりますが、2℃後半から6℃ほどです。これでもスイカの理想的な保存温度を下回って冷たすぎになってしまうことがあります。
また、切ったスイカを冷蔵庫に入れた場合も3℃~8℃程度で、保存に適した温度よりも低くなります。結果として、スイカは冷蔵庫でさらに乾燥し、品質が劣化します。
さらに、スイカはエチレンガスを吸収しやすいため、他のエチレンを多く生成する野菜と一緒に保管すると、品質を保つのが難しくなることがあります。
カットする前のスイカは涼しくて暗い場所に保管
丸のままの状態であれば、冷暗所に常温保存するのが最も適しています。食べる直前に冷蔵庫で少し冷やすと、程よい温度になり、美味しく味わえますよ。さらに、カットした後でも保存する方法があります。