台湾はその豊かな自然と温暖な気候から、数多くの美味しいフルーツを生産しています。その中でも、特に注目を集めているのが「シャカトウ」です。別名シュガーアップルとも呼ばれるこの果物は、外観のユニークさと驚くほど甘い味わいで、多くの人々を魅了しています。皮を剥けば、まるでクリーミーなデザートを思わせる果肉が現れ、一度口にすればその甘美さに虜になることでしょう。そんな台湾の宝石のようなフルーツ、シャカトウの魅力に迫ります。
台湾で親しまれている「釈迦頭(シャカトウ)」とは?
このユニークな外観を持つものが何かわかりますか?実は「釈迦頭(シャカトウ)」というフルーツなんです。台湾で古くから親しまれており、「台湾旅行で見かけた」という方もいるでしょう。しかし、初めて目にする方にとっては、この凹凸のある皮の中身や食べ方、味が気になりますよね。今回は、謎に満ちたフルーツ、シャカトウを詳しくご紹介します。
「アテモヤ」という名前はどこから?
シャカトウは中南米が原産のフルーツで、見た目は少しごつごつしていますが、その優しい甘さが台湾などで人気を集めています。このユニークな名前は、お釈迦様の頭に似ていることが由来です。お釈迦様の螺髪とシャカトウの外観は似ており、英語ではシュガーアップル、タイではノイナーと呼ばれることもあります。「アテモヤ」という名称は、シャカトウとチェリモヤの掛け合わせで生まれた品種を指し、台湾が主な生産国です。一部の業務スーパーではこのフルーツが冷凍で透明な袋に入れられて販売されています。価格は1個税込753円とやや高めですが、その理由には輸送コストが含まれています。取り扱い店舗が限られており、在庫も多くないため、見つけた際はぜひ手に取ってみてください。
釈迦頭の美味しい食べ方
1. 冷凍で販売されているシャカトウを食べる際には、まず解凍が必要です。ただし、完全に解凍すると柔らかくなりすぎて切りにくいので、冷蔵庫で様子を見つつ半解凍まで持っていきましょう。急いでいる場合は袋ごと流水に浸ける方法もあります。
2. 半解凍したシャカトウを半分に切ります。種の部分は多少固いですが、家庭用包丁を使えば十分に切れます。
3. 縦1/4程度のサイズにし、皮と実の間に包丁を入れる半分に切ったシャカトウを更に半分にし、縦1/4程度の大きさにして、メロンを切るように皮と実の間に包丁を入れます。その後、食べやすい大きさに切って準備完了です。フォークやスプーンでそのまま食べることも可能ですが、この手順を踏むと果肉がすくいやすくなります。
興味をそそるその味わい…滑らかで優しい甘さ
しゃっくりと冷えた半解凍のシャカトウは、まるでシャーベットのような感触を楽しませてくれます。口に入れると、溶けていく過程で洋梨のような滑らかなテクスチャに変わります。次第にとろみが出てきて、その食感の移ろいを楽しむことができるでしょう。大きな種が含まれているので、フォークを使って避けながら味わってください。味わいに関しては梨に似ている部分もあり、非常にユニークです。強い酸味や甘みがない優しい風味で、洋梨や和梨に通じるものがあります。日本の他のどのフルーツとも異なる、独自の味わいと食感を持つデザートです。一度食べてみる価値がある、クセがないため初めてでも試しやすいフルーツと言えるでしょう。
食べる機会が少ない希少果実、ぜひ試してみて!
東南アジアをメインに広がる釈迦頭は、日本ではあまり見かけませんが、業務スーパーで発見した際には思わず手に取りました。そのクリーミーな食感と繊細な甘さは、多くの日本人にとっても魅力的でしょう。少し高価ではありますが、台湾旅行気分を味わえるかもしれませんね。