ルバーブのタルトとは

春の訪れを告げるスイーツの中で、ルバーブのタルトはひときわ魅力的な存在です。鮮やかな赤色と爽やかな酸味が特徴のルバーブは、一見不思議な素材ですが、その絶妙なバランスが春の味覚を彩ります。甘さと酸っぱさが絶品のハーモニーを奏で、口の中に春の風を運んでくれるでしょう。

ルバーブ

ルバーブはタデ科に属する栽培された食用植物で、主に茎(葉柄)が食用とされます。ルバーブの葉は有毒であり、生で食べることは推奨されません。茎はセロリのようにカリッとした食感があり、強い酸味が特徴です。一般的には砂糖を加え、パイやクランブルなどのデザートに使用されることが多く、特にルバーブのタルトが人気です。また、ルバーブにはアントラキノン誘導体が含まれ、これが便秘に対して下剤としての効果を示すことがありますが、過剰摂取には注意が必要です。

ルバーブとは

ルバーブはシベリアを含む北半球原産のタデ科の多年草で、別名「食用大黄(しょくようだいおう)」とも呼ばれています。葉にはシュウ酸が含まれているため、食用には主に葉柄を使用します。ルバーブは繊維質で特有の香りと酸味があり、ペクチンを多く含むため、ヨーロッパでは古くからジャムやゼリーの材料として利用されてきました。選ぶ際は、傷がなくパリッとした切り口がみずみずしいものを選ぶと良いでしょう。赤色が鮮やかなものがおすすめですが、品種によっては緑色の葉柄も存在します。葉柄の幅は通常2~3㎝程度が適切です。葉は約30㎝の長さがありますが、食用としては利用しないことが推奨されています。

ルバーブが旬の時期

ルバーブの栽培において、種まきは地域によりますが、一般的には4~5月および9~10月が適しており、苗の植え付けは3~6月および9~11月が推奨されます。収穫は通常4~9月に行いますが、1年目は収穫を控え、太い葉柄が現れた場合、2年目の5~6月頃から外側の葉柄を収穫し始めます。特に5~6月には旬を迎え、スーパーなどでの販売が増えます。ただし、これらの時期は品種や栽培条件によって異なる場合がありますので、地域の気候や品種特性を考慮して栽培することが重要です。

ルバーブの栄養価

ルバーブのタルトを理解するためには、その栄養素について知ることが役立ちます。ルバーブの食用部分である葉柄(生)の可食部100gあたりの栄養成分は次の通りです:エネルギー 24kcal、たんぱく質 0.7g、脂質 0.1g、炭水化物 6.0g、ナトリウム 1mg、食塩相当量 0g、カリウム 400mg、カルシウム 74mg、マグネシウム 19mg、葉酸 31μgです。

ルバーブタルト材料

【タルト生地】には、150gの薄力粉、80gのバター、30gの砂糖、卵黄1個、そして大さじ2の牛乳を使用します。【アーモンドクリーム】には50gのアーモンドプードル、50gのバター、70~80gの砂糖、卵1個、コーンスターチ大さじ1、ラム酒大さじ1が必要です。【フィリング】として、約250gのルバーブと砂糖大さじ2を用意します。

ルバーブのタルトの作り方

【①タルト生地】柔らかくしたバターに砂糖を加えて白っぽくなるまでホイップし、卵黄を加えて混ぜます。

粉をふるって入れ、ゴムべらで切るように軽く混ぜます。

少し粉が残っている状態で牛乳を加え、さらに切るように混ぜます。

ラップに包み、冷蔵庫で1時間以上、理想は一晩置いて生地を落ち着かせます。

片面にラップをした状態で、生地を型に合わせてめん棒で伸ばし、薄くバターを塗った型に敷きます。

フォークで軽く穴を開け、180度に予熱したオーブンで10分間焼きます。

【②アーモンドクリーム】柔らかくしたバターと砂糖をボウルでホイップします。

続いて、少しずつ卵を加えながらよく混ぜ合わせます。

コーンスターチとアーモンドパウダーを加えて均一になるまで混ぜます。

最後にラム酒を加えて軽く混ぜれば完成です。

【③オーブンで焼いて仕上げます】ルバーブをざく切りにし、砂糖を少しかけて2~3分ほど置きます。

下焼きしたタルト生地にアーモンドクリームを均一に広げ…

その上にルバーブをびっしりのせ、アーモンドスライスをトッピングで追加します。

170度のオーブンで40~50分焼いて、焼きあがると膨らんでいますが、冷めると落ち着きます。

切り分けると、甘酸っぱいルバーブが香ばしいアーモンドクリームとサクサクの生地に絶妙にマッチします☆

まとめ

新鮮なルバーブとサクサクのタルト生地が織りなすこのデザートは、その見た目にも心を奪われるため、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。