ママレードとは

ママレードとは

ママレードとは

ママレードとは、世界中で親しまれているジャムの一種です。オレンジの皮と果汁を使って作られる風味豊かなスプレッドで、朝食のトーストはもちろん、お菓子作りにも幅広く活用されています。この記事では、ママレードの魅力や使い方をご紹介します。

マーマレードはジャムの一種?

ジャムとマーマレードは、それぞれ異なる製法と特徴を持つ伝統的な保存食品です。ジャムは主にベリー類やリンゴなどの果肉を砂糖と共に加熱して作られますが、マーマレードは柑橘類の果皮や果汁を長時間加熱し、香りと苦味が濃厚な風味を持ちます。また、マーマレードには果皮が入っており、独特の食感を楽しめます。

マーマレードは18世紀ごろからイギリスで親しまれ、朝食用だけでなく料理の隠し味としても幅広く使われてきました。近年、日本でも洋風コンフィチュールとして人気が高まっています。一方で、ジャムはベリー類などの果実を使った伝統的な製法で作られ、マーマレードとは一線を画した味わいがあります。

ジャム類は、JAS規格により「ジャム」「マーマレード」「ゼリー」に分類されます。ジャムはマーマレードやゼリー以外のものと定義され、マーマレードは柑橘類の果皮が入っているものとされています。このように、使用する果実や製法の違いから、ジャムとマーマレードは異なる特徴を持つ保存食品なのです。

ママレードとは

マーマレードとジャムの違いを詳しくチェック

マーマレードとジャムは、原材料や製造方法の違いから、それぞれ独自の風味と食感を持つ保存食品です。


原料の違い

ジャム:

ジャムの主な原料は、いちご、りんご、ブルーベリー、ぶどうなどの果物です。使用されるのは果物の「果肉」と「果汁」のみで、「果皮」は含まれません。果肉や果汁が主成分となり、果物本来のジューシーさと甘みが感じられます。


マーマレード:

マーマレードの主な原料は、オレンジ、レモン、グレープフルーツなどの柑橘類です。ジャムとは異なり、「果肉」「果汁」に加えて「果皮」も使用します。柑橘類の果皮が加わることで、特有の苦味や風味が生まれます。


味わいの違い

ジャム:

ジャムは果物の甘みやジューシーさを重視した味わいが特徴です。果物の果肉が含まれているため、しっかりとしたフルーツの風味と甘さが楽しめます。一般的に、果物の種類によって甘さや酸味が異なりますが、全体的にジューシーで甘い味わいが感じられます。


マーマレード:

マーマレードは果皮が含まれるため、ジャムに比べて苦味を感じることが多いです。柑橘類が使用されるため、酸味も強い傾向があります。そのため、マーマレードはジャムよりも甘さ控えめで、あっさりとした味わいが特徴です。


それぞれ英語では何と書く?

ジャム:

英語では「JAM」と書きます。日本語の「ジャム」という言葉は、「押しつぶす」「詰め込む」といった意味を持つ語源から来ており、古い英語の方言「CHAM(=ぐちゃぐちゃ噛む)」に由来しています。


マーマレード:

英語では「marmalade」と書きます。この言葉の語源はポルトガル語の「マルメロ(=西洋かりん)」というフルーツから来ており、マルメロから作ったジャムが「マーマレード」と呼ばれるようになりました。


マーマレードとジャム、それぞれの違いを理解し、自分の好みや用途に合わせて使い分けることで、より楽しい食事の時間が過ごせるでしょう。

マーマレードとジャムの歴史

ジャムの歴史は非常に古く、約1万年前の旧石器時代にさかのぼります。当時の人々は、はちみつを使って果物を煮詰めたことがジャムの起源とされています。この保存法は、果物を長期間保存するための方法として発展しました。


11世紀末から13世紀初頭にかけて、十字軍の遠征により大量の砂糖がヨーロッパに持ち帰られました。これがきっかけで、ジャムはヨーロッパ全体に広まり、一般的な食品として定着しました。


日本にジャムが伝わったのは16世紀後半とされ、宣教師たちによってもたらされたという説が有力です。明治時代に入ると、日本国内でもいちごジャムの製造と販売が始まり、昭和時代にはジャムの製造が本格化しました。以降、日本人の好みに合わせて甘みの強いジャムが多数販売されるようになりました。


マーマレードの誕生は18世紀半ばにさかのぼります。スコットランドの港町で、暴風雨によってオレンジを積んだ船が避難しました。その際、商人が売り物にならないオレンジを安く手に入れたところ、母親がそのオレンジを使ってジャムを作り、販売したのがマーマレードの始まりとされています。


しかし、マーマレードの原型とも言える「オレンジのマルメロ」や「オレンジマーマラット」のレシピは、17世紀後半のイギリスに存在していたことが確認されています。これらのレシピは、現在のマーマレードの発展に大きな影響を与えたと考えられています。

ママレードとは

マーマレードの作り方

柑橘の香り豊かな自家製マーマレードは、朝食を彩る絶品スイーツです。基本の材料は柑橘類、グラニュー糖、砂糖の3つ。下ごしらえした柑橘の皮、果肉、種をグラニュー糖と一緒に煮詰めていけば、本格的な味わいが楽しめます。種を入れることでなめらかな食感に仕上がります。

オレンジを使ったマーマレードが一般的ですが、夏みかんやデコポンなど、日本生まれの柑橘類でもおいしく作れます。グレープフルーツやレモンを使えば、さわやかな酸味が加わり、すっきりとした味わいに。様々な柑橘を試して、お気に入りの風味を見つけるのも面白いでしょう。トーストにこれがけるだけで、朝からハッピーな気分になれること間違いなしです。

マーマレードの使い道

マーマレードは、柑橘類の香り高い果実を砂糖で丁寧に煮詰め、なめらかでコクのある味わいと繊細な苦味を楽しめる英国伝統の保存食品です。トーストにぬるのが一般的ですが、その活躍の場は無限に広がります。

お菓子作りにマーマレードを加えれば、タルトやケーキ、スコーンなどに柑橘の爽やかな香りと味わいのアクセントが加わります。グレーズとして使うのも絶品です。お料理でも活躍します。豚肉や鶏肉の煮込み料理に加えれば、うま味が増して風味をより一層引き立てます。ドレッシングやマリネ、和風や洋風を問わず、意外な相性の良さを発揮するでしょう。

一見地味な保存食品のマーマレードには、無限の可能性が秘められています。お菓子作り、料理と幅広く使えるので、ぜひ様々な用途でお試しください。

マーマレードを使うレシピ5選

マーマレードは柑橘の香りと味覚の調和が魅力的な万能調味料です。マーマレードを使った人気レシピをご紹介しましょう。

1. ワインに合う!マーマレード入りキャロットラペ

キャロットラペにマーマレードを加えれば、さわやかな風味が加わり味が格上げ。おしゃれなお惣菜としてサンドイッチに合わせたり、ワインのおつまみとしても最適です。

2. 香り豊か♪鶏手羽元のマーマレード煮

しょうゆとマーマレードの2つの調味料で作る、こっくり美味しい一品。マーマレードの甘酸っぱさがくせになる味わいで、にんにくの風味も相まって食べ応えばつぐんです。

3. ソースに合わせて。豚肩ロース肉のマーマレードソース

小麦粉をまぶして焼いた豚肩ロース肉に、マーマレードを使った甘酸っぱいソースをかけるレシピ。お肉の固さを抑え、さっぱりといただける一品に。

4. ホットケーキミックスで!マーマレード入りオレンジケーキ

ホットケーキミックスを使ったオレンジパウンドケーキに、オレンジマーマレードを練り込みます。柑橘の風味豊かで、紅茶のおともに最適です。

5. 材料3つのみ。マーマレードのオレンジミルクアイス

マーマレード、牛乳、マヨネーズの3つの材料で作る手づくりアイス。余ったマーマレードを消費したい時におすすめの、手軽で美味しいレシピです。

まとめ

ママレードが持つ暖かな甘さは、家族の団らんや友人との語らいを彩り、人と人との絆を強めてくれるでしょう。お菓子作りだけではなく、様々な料理に活用できます。マーマレードをぜひ生活の中に取り入れてみて下さい。