エレガントとは

「スルガエレガント」という品種をご存じでしょうか。今回は、さわやかな甘みと酸味が合わさったこの品種の魅力についてお伝えしていきます。

スルガエレガントの特徴

スルガエレガントは、「文旦」と「川野夏橙」を交配して誕生した早生品種の甘夏です。糖度が高く、酸味が抑えられているため、甘夏よりも食べやすいのが特徴です。果皮は滑らかで、さわやかな甘さとまろやかな香りが絶妙に調和しています。もともとは「駿河甘夏」という名前で知られていましたが、1960年にスルガエレガントと改名されました。この品種の親である「文旦」は東南アジア原産の柑橘類で、非常に大きな果実が特徴です。その大きさに驚く人もいるでしょう。文旦はさわやかな甘みとすっきりとした酸味があり、後味がさっぱりしています。一方、「川野夏橙」は1700年ごろ日本で発見された歴史ある柑橘で、大分県にある川野氏の園で、夏みかんから派生した酸味の少ない品種として昭和10年ごろに見つかりました。そのため、「川野夏橙」と名付けられました。特有の苦味はありますが、従来の夏みかんよりはるかに食べやすいのが魅力です。

スルガエレガントの生産地と最高の季節

スルガエレガントは静岡県にて育てられており、その登録商標はJA静岡市が所有しています。収穫時期は3月上旬から4月中旬にかけてです。この柑橘類は他と同様に秋に実りますが、酸味が残るために3月まで待ってから出荷され、最も美味しい状態で市場に出回ります。

スルガエレガントの楽しみ方

スルガエレガントの豊かな風味を楽しむには、皮を剥いて直接食べるのが一番です。皮は少し硬く剥きにくいですが、ナイフで切り込みを入れると簡単です。果肉の味わいも格別ですが、皮を利用してマーマレードやオレンジピールを作るのも良い方法です。

スルガエレガントは、甘さと香りのバランスが取れた上品な柑橘類の果物

スルガエレガントは、文旦と川野夏橙(甘夏)の交配から生まれた独特な果物で、その魅力はさわやかな甘さとまろやかな酸味にあります。皮をむいてそのまま食べても美味しさを堪能できますし、マーマレードやパウンドケーキなどに加工しても存分にその風味を活かせます。旬の時期を逃さず、ぜひ味わってみてください。

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