国産小麦 パンとは - スイーツモール

国産小麦 パンとは

国産小麦 パンとは

パン、それは日本人の食生活に欠かすことのできない存在になりました。一部では、お米に代わる主食として受け入れられています。おしゃれなカフェで焼き立てのパンを楽しむ人、手作りパンにこだわる人、そのどちらもパンが生活の一部となっている証拠です。ここで問われるのは、そのパンの材料にあたる小麦です。特に、国産小麦と言われるとなんとなく安心感がありますよね。しかし、皆さんはその国産小麦のことをどれほど知っていますか?国産小麦がパンの味と風味にどのような影響を与えているのか、その違いについて一緒に見ていきましょう。

国産小麦の実態

まずは、我が国の小麦生産の現状についてお話しします。
近年、日本ではパン購入額が米のそれを超え、その差は年々広がる傾向にあります。「パン」は日本人にとって必需品となっていますが、その主要原料である小麦の自給率は驚くほど低く、2017年度の農水省データによれば僅か15%程度です。特にパン用小麦に限るとその自給率は約3%と、ほぼ全量を輸入に頼っているのが現状です。
日本の気候風土は本質的に小麦栽培には難しい状況にあります。寒冷な気候が適しているため、北海道は我が国の小麦生産の大部分を担っていますが、進行する地球温暖化の影響により、増え続けるパンの需要に対する安定供給は難しい状態が続いています。
しかし、そんな中でも、チャレンジングな取り組みが見受けられます。品種改良や、地方ごとの特性を活かした「地粉」の利用など、地域振興につながる動きもあり、国産小麦のブランディングが進む場が増えてきています。
国産小麦 パンとは

国産小麦の「安全性」

私たちが日常的に口にしているパンや麺類。その主成分である小麦についてどれほど考えたことがありますか?特に、国産小麦の安全性はどうなのでしょうか。

日本のパン屋さんの中には「100%国産小麦」を明確に訴える店舗が多くございます。ただ単に「国産」や「地産地消」の安心感を打ち出しているだけではなく、しっかりとした裏付けがあるからです。

その一つが「ポストハーベスト農薬」の問題です。これは、収穫を終えた後に散布する農薬のことを言います。この行為自体が通常は法律で禁止されていますが、輸入される小麦にはこの農薬が使用されています。このため、「国産小麦」は「安心安全」と語られるゆえんとなっています。

特に問題とされているのが、農薬「グリホサート」です。この物質は2015年、WHOの専門機関によって「発がん性物質」と分類され、世界中で使用制限や禁止につながる動きが見られています。しかしながら、厚生労働省によると、輸入小麦の約90%以上からこの物質が検出されています。一方で、国産小麦からは検出されておりません。

品質と安全性を唯一無二の性質とし、国産小麦は消費者の健康を守り、日本の食文化に欠かせない存在となっています。このような意識の下、国産小麦への理解をより深めることで、私たちはさらに安心して手に取ることができるでしょう。

小麦の品種の違い

それでは、これまで話してきたのは国産小麦のレアさと安全性についてだったんですけど、ここからは国産小麦の品種について少しお話ししたいと思います。

「国産小麦の品種」についてどれくらい知っていますか?お米の品種については、「コシヒカリ」や「あきたこまち」など、皆さん知っているものが多いと思います。でも、小麦の品種についてはほとんど語られることがないんですよね。

基本的に小麦の品種には2つの要素が大事で、食味、これは食感と風味、そして製パン性が重要になります。

1つ目は、小麦の品種によって生まれる風味や食感の違い。同じレシピを使っても、使用する小麦の品種によってパンの仕上がりは大きく変わるんです。これは当然と言えば当然なのですが、パン作りにとっての原料で最も重要な小麦は、たくさんの風味と特質を持っています。それらは甘さに、もっちりとした食感に、とそれぞれ異なる楽しみを提供してくれます。まさに「十麦十味」ですね。

もし料理好きであれば、この違いを楽しむのもパンを味わう一つの要素となりますし、自分の好きな小麦を見つけるのも楽しいと思います。

2つ目は製パン性。小麦は基本的に単一の品種と形状または複数の品種を混ぜ合わせたブレンド品があります。

単一品種はその特性(風味・食感)がより際立ちますが、逆に製パン性が不安定というデメリットがあります。それは小麦のたんぱく質(=グルテン)に大きく影響されます。この製パン性は今後大きな影響を及ぼす可能性があります。

ブレンド品は、単一品種の不安定さを製粉会社さんの努力により克服する商品といえます。茶葉初心者には、基本的にブレンド品がおすすめです。

また、同じ品種でも、製粉会社による微妙な違いで味わいや食感、そして風味が変わることもあります。たとえ同じ品種でも、それぞれがユニークな特性を持っており、その特性を楽しむことができるのが小麦の魅力だと私は思っています。

国産小麦 パンとは

お勧めの国産小麦5選

ご家庭でのパン作りにこだわりを持つ方々へ、私がおすすめする国産小麦を5つ紹介します。ホームベーカリーで食パンを作る際は、水分量の調節が必要な場合もありますのでご注意ください。

春よ恋ブレンド(香麦)

春よ恋をベースにしたこのブレンドは、きたほなみがメインの組み合わせです。北海道産の小麦の風味やもちもち感が絶妙にバランスされており、扱いやすさも抜群です。食パンや菓子パン、ハード系など幅広い用途に適しています。

はるゆたかブレンド

ハルユタカをベースにしたこのブレンドも、きたほなみを中心に配合されています。風味に優れる一方、扱いにくさや品質のブレがある場合がありますので、水分量の調整に注意が必要です。リーンなパン作りに適しています。

ゆめちからブレンド

製パン性が外麦に近いとされるこのブレンドは、小麦の風味よりももちもち感を重視したい方におすすめです。リッチな配合のパンや生クリーム入りの食パンに適しています。

ミナミノカオリ(単一)

九州や西日本で栽培されるミナミノカオリは、歯切れの良さと軽やかな風味が特徴です。菓子パンやハードタイプのパン作りに適しています。

ナンブコムギ(単一)

東北地方で栽培されるナンブコムギは素朴なパンの風味を楽しめる一方、扱いが難しい特徴もあります。上級者向けの小麦と言えますが、ハードパン向けに適しています。

以上が私のおすすめする国産小麦です。パン作りの楽しみの一つは、小麦の品種を変えることで仕上がりが変わることです。興味があれば、ぜひ自分で色々試してみてください。また、お店で食べ比べるのも楽しいかもしれません。パン作りをもっと楽しんでいただけると幸いです。

まとめ

国産小麦を使ったパンは、その素材の新鮮さと特異な風味が活かされ、他の小麦品種にはない独自の味わいを提供してくれます。安全性だけでなく、品質と風味に優れた国産小麦のパンは、一度味わうとその深みと豊かさに惹かれ、新たな食の選択肢としての位置づけを強化しています。国産小麦のパンは、素材の良さを最大限に生かす技術力と組み合わせて、私たちのパン文化を更に高みへと導くことでしょう。