甘くて美味しい果物を自宅で育ててみませんか?果樹とは、実を食用とする樹木のことです。庭先やベランダで育てられる品種も多く、家庭菜園でも気軽に挑戦できるのが魅力。この記事では、果樹の定義から種類など分かりやすく解説します。
果樹とは何か?定義と分類
果樹とは、実や種を食用とする樹木、または木質のつる植物のことです。農林水産省の定義では、おおむね2年以上栽培する草本や木本植物で、実を食用とするものが果樹として扱われます。自宅の庭で気軽に育てられ、十分に熟した実を味わえるのが魅力です。例えば、栗や梅も果樹に含まれます。農林水産省の野菜の分類では、いちご、メロン、すいかは『果実的野菜』として分類されています。これは、一般的に果物と認識されているが、草本植物であり1年以内に収穫されるため、野菜に含まれるという基準によるものです。
果樹の分類:落葉果樹、常緑果樹、熱帯果樹
果樹は、性質や生育環境によって大きく3つに分けられます。
- 落葉果樹は温帯果樹とも呼ばれ、冬に葉を落として休眠するため、寒さに強いのが特徴です。梨、リンゴ、桃、栗、桜桃、柿、イチジク、クルミなどが該当し、高木だけでなく、ラズベリー、グミ、ユスラウメ、ブルーベリーなどの低木や、アケビ、ブドウ、キウイなどのつる性果樹も含まれます。
- 常緑果樹は亜熱帯果樹とも呼ばれ、オリーブ、柑橘類、ビワ、フェイジョアなどがあります。温暖な地域では庭植えできますが、寒い地域では鉢植えがおすすめです。
- 熱帯果樹はアボカド、マンゴー、バナナ、パイナップル、パッションフルーツなど、トロピカルフルーツとして知られる常緑性の果樹です。熱帯地域が原産で寒さに弱いため、鉢に植えて冬は温室や暖かい室内で管理する必要があります。
家庭園芸での果樹栽培の魅力
果樹は庭やプランターで手軽に栽培できるため、ベランダでの園芸にも適しています。自宅で育てることで、お店では流通の都合上、完熟前に収穫されることも少なくありません。自宅で育てることで、樹上でじっくり完熟させた、格別の風味を持つ実を味わえる可能性があるのが大きな魅力です。例えば、イチジクは自分で育てると、とろけるような食感と濃厚な甘さを堪能できます。
まとめ
園芸で果樹を育てることは、自然とのつながりを深め、食の豊かさを実感できる素晴らしい経験です。ご自身のライフスタイルや環境に合った果樹を選び、育てる喜びを実感してください。
果樹を育てるのにベストなタイミングは?
果樹の種類によって最適な時期は変わります。一般的に、葉を落とす果樹は休眠している冬の間、常に葉が付いている果樹は春または秋が良いとされています。苗を植える時期は、購入した苗の説明書をしっかり読んで確認しましょう。
果樹栽培に必須のアイテムは?
育てる果樹の種類に合った土や肥料、剪定バサミ、支えとなる支柱などが必要です。鉢植えで育てる場合は、適切な大きさの鉢と鉢底に敷く石も準備しましょう。
果樹の虫対策、どうすればいい?
日頃から注意深く観察し、害虫を見つけたらすぐに取り除くことが重要です。薬剤を使う場合は、果樹の種類や害虫の種類に適合するものを選び、使用方法をきちんと守って使いましょう。また、防虫ネットを使うのも有効な手段です。