わらび餅 常温
日本の伝統的な甘味として親しまれている「わらび餅」。その独特のもちもちとした食感と、きなこが加える優しい甘さが、一度食べたら忘れられない味わいをもたらします。しかし、わらび餅は保存方法によって購入後の美味しさが大きく変わるお菓子。そこで今回は、特に気になる「常温保存」について詳しく説明します。わらび餅の保存法とそのおいしさを長持ちさせる秘訣を一緒に探しましょう。
わらび餅ってどんな和菓子？
わらび餅は、その名の通り、わらびのデンプン、すなわち「わらび粉」から生まれた和菓子であり、その特徴的な口当たりとほどよい甘さが鍵となっています。本来、「わらび餅」とは、「わらび粉」によって製造され、微かな特有のエグミともちもちとした舌触りがそれを特徴付けています。しかしながら、現代では「わらび粉」の入手は困難であるため、主流となっているのはでんぷんを主体にしたものです。でんぷんを用いたわらび餅もまた、その透明感と独特な食感から、和菓子愛好者の間で広く認知されています。
わらび餅をデザートとして楽しむ一般的な形は、一口サイズに切られたものに甘い黒蜜がかけられ、更にそこにきな粉がまぶされるというもの。一口食べると、口の中で蕩けるような感触と適度な甘さが広がります。これらが見事に融合を遂げて、一度食べたら忘れられない美味しさを提供してくれます
栄養面でも、食物繊維やビタミンE、ビタミンB群、カロテンなどが豊富なわらび餅は、健康にも良い食べ物とされています。この素晴らしい和菓子、わらび餅をぜひ一度ご賞味ください。
わらび餅の賞味期限はどれくらい？
わらび餅はそのぷるぷるとした食感とさっぱりした甘さが魅力の和菓子ですが、その保存方法や期間については知られていないことも多いでしょう。
まず、常温保存は基本的に向いておりません。特に、店舗で手作りされたものや自宅で作られたわらび餅は、添加物を使用しないため、製造後数時間で賞味期限が切れてしまいます。これは、季節に関係なく、常温での保管がNGという事です。
次に、冷蔵庫での保存についてですが、これも1日程度が目安となります。ただしこの場合でも、風味を保つためには早めに食べることが望ましいです。保存する際には、空気に触れないようにラップやタッパーなどでしっかりと密封して保管しましょう。
また、わらび餅は冷凍保存することも可能です。冷凍すれば、保存期間が約1月まで延びます。冷凍方法は、ラップに包み、フリーザーバッグに入れて空気を抜くことが大切です。そして解凍の際には、冷蔵庫ではなく常温で自然解凍することをおすすめします。
なお、わらび餅が固くなってしまった場合でも、いくつかの方法で復活させることが可能です。まず、きな粉を落とし、耐熱皿に入れ、わらび餅が浸るくらいの水を加えます。その後、レンジで30秒から1分加熱します。加熱したら、きな粉と一緒に食べられるように一口サイズに刻んでください。
何はともあれ、新鮮な状態で味わうわらび餅が最高の美味しさを提供してくれます。保存期間や方法に注意しながら、最高の状態でわらび餅をいただきましょう。
わらび餅が腐るとどうなるの？
わらび餅が痛んでくると、次のような状況に陥ります。
- カビが発生
- 溶けてしまう
- 鮮明に酸っぱい匂いを放つ
- 酸っぱい風味がする
- 細長く伸びる
- ねばねばとした質感に変わる
以上の条件が揃っているなら、微生物による腐敗が進行している可能性が高いので、絶対に口にしないでください。通常の温度で保存しておくと、一瞬で溶けて酸っぱい臭いを発することが起こるため、わらび餅は本質的に保管ができない食材だと考えておくべきです。
腐敗兆候を示すものを加熱すれば食べられると思う人もいるかもしれませんが、腐敗によって生み出された有毒物質は加熱によっても消去されません。したがって、もったいないと思うかもしれませんが、捨ててしまうのが最善の選択です。
まとめ
「わらび餅」はその日のうちに食べ切るのが理想ですが、それが難しい場合は、常温保存は1日とするべきです。その際は、必ず直射日光や湿気を避け、風通しの良い場所で保管しましょう。