キウイ実がなるまで:家庭で楽しむ栽培ガイド - 初心者でも簡単!
「スーパーで買う」が当たり前だったキウイフルーツ。実は、ご自宅でも育てられることをご存知でしたか?太陽の光を浴びて育つキウイは、甘くてジューシー。自分で育てたキウイを味わう喜びは格別です。この記事では、初心者の方でも安心してキウイ栽培を始められるよう、苗の選び方から日々の管理、収穫までのステップを丁寧に解説します。キウイ栽培にチャレンジして、食卓を彩りましょう!

キウイフルーツの基本情報と魅力

キウイフルーツは中国を原産とする果物で、日本では親しみやすい愛称で呼ばれています。その起源は中国に自生する植物にあり、それがニュージーランドに持ち込まれ、品種改良を経て現在の姿になりました。現在では、果肉が緑色の一般的な品種をはじめ、黄色のものや、中心部が赤色のものなど、様々な種類が出回っています。植物分類学上はマタタビ科に属し、つる性の植物です。生育旺盛で大きく成長するため、家庭栽培では支柱やネットを用いて栽培するのが一般的です。また、キウイフルーツは耐暑性、耐寒性に優れており、寒冷地でも栽培が可能です。そのため、多くの地域で一年を通して栽培でき、庭植えだけでなく鉢植えでも楽しめます。結実までの期間は、苗木から育てた場合、およそ1~2年程度、種からでは数年を要するとされています。
キウイフルーツは、甘みが強く美味しい果実ですが、表面の繊毛が害虫や雨によるダメージから果実を守る役割を果たします。そのため、家庭菜園でも農薬の使用を最小限に抑えた栽培が可能であり、天候による影響を受けにくいという利点があります。栽培において重要な点は、キウイフルーツが雌雄異株であることです。
この点については、後述の「雄雌異株のキウイフルーツ|苗木の選び方と最適な組み合わせ」で詳しく解説します。
キウイフルーツは、豊富な栄養素を含み、美容と健康をサポートする果物として知られています。ビタミンCやビタミンEといった抗酸化作用のある成分、体内のバランスを整えるカリウム、腸内環境を改善する食物繊維、細胞の生成に必要な葉酸、ポリフェノールなど、様々な栄養成分が豊富に含まれています。また、キウイフルーツ特有の酵素であるアクチニジンは、タンパク質の分解を助け、消化を促進する効果があると言われています。これらの栄養素と酵素の働きにより、キウイフルーツは積極的に食生活に取り入れたい果物の一つです。

キウイフルーツの主要品種と選び方

キウイフルーツには数多くの品種が存在しますが、果肉の色によって、大きく緑色系、黄色系、赤色系の3つのグループに分けられます。それぞれの品種によって、甘さ、酸味、香りなどの特徴が異なるため、ご自身の好みに合わせて選ぶことで、よりキウイ栽培を楽しむことができます。

緑系品種:ヘイワード

果肉が緑色の「ヘイワード」は、世界中で最も多く栽培されている代表的な品種です。果実が大きく、貯蔵性に優れている点が特徴で、収穫後、適切な方法で保存すれば長期間の保存が可能です。また、比較的病気に強いため、初心者の方や、安定した収穫を目指す方におすすめの品種です。

黄色系品種:ゴールデンイエロー

ゴールデンイエローは、果肉の鮮やかな黄色が特徴的な品種です。糖度は16度前後と高く、甘さと酸味の絶妙なバランスが魅力で人気を集めています。一般の市場ではあまり見かけることのない希少な品種であるため、家庭菜園でのキウイ栽培において特に人気があります。また、ゴールデンキングは、その豊かな香りも大きな魅力の一つです。熟していくにつれて、より一層芳醇な香りが際立ちます。特に甘さと香りを重視する方には、最適な品種と言えるでしょう。

赤系品種:レインボーレッド(紅妃:こうひ)

レインボーレッド、別名「紅妃」は、果肉が美しい赤色を帯びた、非常に珍しい品種です。生産量が限られているため、希少価値が高くなっています。この品種は、静岡県富士市でキウイフルーツを栽培している小林利夫氏によって開発されました。現在では、主に静岡県や福岡県で栽培されています。一般的なキウイフルーツと比較して、果実が小ぶりで、表面に産毛がない点が特徴です。糖度は17度前後と非常に高く、酸味が少ないため、お子様でも美味しく食べられると評判です。

キウイフルーツ栽培の環境と温度管理

キウイフルーツは、生育が旺盛であり、比較的病害虫の被害を受けにくいことから、育てやすい果物として知られています。適切な栽培環境と温度管理を把握することで、より美味しい果実を収穫し、キウイ栽培を成功させることができます。キウイフルーツは日光を好むため、庭植えにする場合は日当たりの良い場所を選びましょう。鉢植えの場合も、同様に日当たりの良い場所に置くことが大切です。また、風通しの良い場所を選ぶことも重要です。土壌については、特に選り好みする必要はありませんが、水はけの良い土壌が適しています。土壌酸度は、弱酸性から中性程度が理想的です。キウイフルーツの栽培に適した温度は-7℃以上とされており、耐暑性と耐寒性を兼ね備えているため、日本の多くの地域で年間を通して栽培できます。ただし、-7℃を下回るような寒冷地では、強風や霜の影響で生育が悪くなる可能性があるため、注意が必要です。特に若いキウイフルーツは、凍害により幹が枯れたり、ひび割れたりする恐れがあるため、冬を越す際は、幹を藁などで覆い、防寒対策をしっかりと行うことをおすすめします。

雄雌異株のキウイフルーツ|苗木の選び方と最適な組み合わせ

キウイフルーツは、「雌雄異株」という性質を持つため、実を収穫するためには、オスとメスの木をセットで栽培する必要があります。さらに重要な点として、オスとメスの木それぞれの開花時期が一致しなければ受粉が行われず、実がならないため、相性の良い苗木の組み合わせを選ぶことが成功の秘訣です。以下に、果肉の色ごとに相性の良い苗木の組み合わせをご紹介します。キウイの苗木選びの参考にしてください。緑色系の果肉を持つ代表的な品種であるメスの木「ヘイワード」には、オスの木「トムリ」がおすすめです。ヘイワードは病気に強く、キウイ栽培初心者の方でも育てやすい品種です。福岡県内で主に栽培されているキウイフルーツ品種「レインボーレッド」,「甘うぃ」,「ヘイワード」それぞれの自然受粉に適する雄品種を選定した。...開花期や着花数,花粉量,花粉発芽率等を考慮し,二倍体品種である「レインボーレッド」には同じ二倍体品種の「スパークラー」,四倍体品種である「甘うぃ」には同じく四倍体品種の「メイリー」,六倍体品種である「ヘイワード」には六倍体品種の「マツア」が自然受粉用の雄品種として最も適すると考えられた。(出典: 福岡県農林業総合試験場『甘うぃ」「ヘイワード」の自然受粉に適する雄品種の選定』, URL: https://www.farc.pref.fukuoka.jp/farc/kenpo/nourinkenpo-7/07-04.pdf, 2020-03)
赤色系の果肉を持つ代表的な品種「レインボーレッド」は、開花時期がやや早いため、極早生のオスの木である「早雄」を選ぶのが最適です。レインボーレッドは、甘みが強く酸味が少ないため、お子様にも喜ばれる人気の品種です。

キウイフルーツ栽培の土壌準備と植え方

キウイフルーツは、水はけの良い土壌であれば、特に手間をかけなくても十分に育ちます。手軽でおすすめなのは、市販の果樹用培養土や園芸用培養土を使うことです。庭にキウイフルーツを植える場合は、苗を植える約2週間前から土壌改良を始めましょう。まず、耕した土の1平方メートルあたりに苦土石灰を200g混ぜ、2週間ほど置いておきます。植え付け時期になったら、さらに腐葉土と堆肥をたっぷり混ぜ込みます。植え穴には、効果が約2年間続く緩効性肥料を元肥として土に混ぜて、土壌準備は完了です。鉢植えでキウイフルーツを育てる場合も、水はけの良い土を使用すれば問題ありません。市販の果樹用培養土や園芸用培養土が便利ですが、自分で土を配合する場合は、赤玉土小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜて使うのがおすすめです。庭植えと同様に、植え付け時には元肥として、効果が約2年間持続する緩効性肥料を土に混ぜ込みましょう。
キウイフルーツの苗木の植え付けに最適な時期は、通常10月~12月頃です。ただし、寒さが厳しい地域では、霜害を避けるため、4月以降に植え付けるのが良いでしょう。キウイフルーツは雌雄異株のため、実を収穫するにはオス木とメス木を一緒に植える必要があります。そのため、事前に十分なスペースを確保しておくことが重要です。また、確実に受粉させるためには、オス木とメス木の開花時期が合う品種を選ぶことが大切です。庭植えの場合、オス木とメス木は3m~10mの間隔を空けて植えます。必ずしも隣り合わせで植える必要はありませんが、10m以上離れると受粉しにくくなる可能性があるため、適切な距離を保つように注意しましょう。鉢植えの場合も、オス木とメス木は別々の鉢に植えます。受粉を確実にするために、鉢を3m~10mの範囲内に置いて管理することをおすすめします。

キウイフルーツの誘引のポイント

キウイフルーツはつる性の植物なので、つるの生長方向を調整する「誘引」が不可欠です。誘引とは、伸びたつるや枝を支柱や棚にひもで結びつけて固定する作業のことです。庭植え、鉢植えに関わらず、苗を植え付けたらすぐに誘引を始めましょう。庭植えでのキウイ栽培では、つるを一本の幹のように育てる「棚仕立て」が一般的で、広いスペースで効率良く収穫できます。一方、鉢植えの場合は、リング状の支柱を立てて「あんどん仕立て」にするのがおすすめです。あんどん仕立ては、ある程度苗が育ってから切り替えるのが理想的なので、植え付け直後は仮の支柱を立てておくと良いでしょう。
キウイフルーツは乾燥に弱い性質があるため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えることが大切です。庭植えの場合、土の中から水分が供給されるため、基本的に水やりの必要はあまりありません。ただし、日照りが続く乾燥した時期には、水分不足にならないように適宜水を与えましょう。新梢が全体的に垂れ下がっている場合は、水不足のサインなので、すぐに水やりをしてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。特に夏場は土が乾きやすいため、朝と夕方の涼しい時間帯に1日2回程度水やりが必要になることもあります。日中の暑い時間帯に水やりをすると、土の中の温度が急上昇して根を傷める可能性があるため、避けましょう。

キウイフルーツの施肥のコツ

キウイフルーツへの施肥タイミングは、庭植えと鉢植えで多少異なるため、それぞれの栽培方法に合わせて適切な時期に肥料を与えることが重要です。

庭植えの場合

キウイフルーツを庭に植えている場合は、12月~2月の休眠期に、寒肥として堆肥などの有機肥料を施します。特に、堆肥と肥料成分が一緒になった肥料は、肥料効果と同時に土壌中の微生物の活動を促し、土壌環境を豊かにしてくれます。この時、土を軽く耕しながら肥料を混ぜ込み、土と肥料がよく混ざるようにしましょう。追肥としては、果実の生長が盛んになる7月と9月に、有機成分入りの肥料を与えてください。速効性と緩効性の有機質が配合された肥料は、約1~2ヶ月間安定した効果が持続し、継続的な栄養補給に役立ちます。

鉢植えでの施肥

鉢植え栽培では、生育状況を観察し、2月から6月中旬にかけて生育が鈍いようであれば、肥料を元肥として土に混ぜ込みます。さらに、9月下旬から10月中旬には、追肥として置き肥を施し、果実の肥大を促します。

キウイフルーツの剪定と仕立て:健全な生育のために

キウイフルーツは旺盛につるを伸ばす性質があるため、枝が密集したり、無駄に伸びすぎたりする徒長が見られる場合は、適切な剪定が不可欠です。剪定と並行して、伸びたつるや枝を支柱に固定し、棚状に仕立てることで、光合成の効率を高め、風通しを良くし、高品質な果実の安定的な収穫を目指します。

剪定の基本と重要ポイント

キウイフルーツは非常に成長が早く、年間で5~6mも枝が伸びることがあります。剪定をせずに放置すると、棚全体がつるで覆われ、日当たりや風通しが悪化し、病害虫のリスクが高まるだけでなく、果実の品質低下にも繋がります。したがって、伸びすぎた枝を中心に定期的な剪定が求められます。剪定に適した時期は、キウイフルーツが休眠期に入る1~2月頃です。この時期に、徒長した枝や日光を遮る枝を選んで切り落とします。また、枝が密集している箇所は、風通しを確保するために間引き剪定を行いましょう。剪定後の理想的な状態は、棚の横から木漏れ日が差し込むように、全体的にすっきりとしていることです。

地植えでの仕立て方:棚仕立ての採用

地植えでキウイフルーツを育てる場合、伸びたつるや枝を丁寧に誘引し、「棚仕立て」にすることが推奨されます。棚仕立てにした後、主枝(株元から伸びる太い枝)や第二主枝(主枝から分岐し、棚を広げる枝)から新たな枝が生えてきますが、特に棚の下から生えてくる枝は根元から全て切り取ることが大切です。これにより、棚の上の果実を実らせるための枝に養分が集中し、品質の良い果実の収穫が期待できます。キウイは成長に伴い、再び棚全体が混み合う傾向があるため、風通しを維持するための剪定を定期的に行うように心がけましょう。

鉢植えでの仕立て方:あんどん仕立てへの移行

キウイを鉢植えで育てる場合、最初に設置した仮の支柱から、生育状況に合わせてあんどん仕立て用のリング支柱へと変更します。支柱の交換時期として理想的なのは、苗を植え付けてから一年後の3月頃です。あんどん仕立てを採用することで、限られた空間でもキウイのつるを効果的に管理し、実を結ばせることができます。

キウイフルーツの増やし方:挿し木による殖やし方

キウイは挿し木で増やすことができます。元気な親株から、生育の良い枝を選んでカットし、育苗用のトレイや専用の土を使って管理することで、新しい苗を育てることが可能です。

挿し木の種類と成功させるコツ

挿し木には、前年に成長し休眠している枝を使う「休眠枝挿し」と、その年に新たに伸びたばかりの柔らかい枝を使う「緑枝挿し」という2つの方法があります。一般的に、緑枝挿しの方が成功しやすいと言われており、キウイの挿し木に初めて挑戦する方は、まず緑枝挿しから試してみるのが良いでしょう。適切な時期に、状態の良い枝を選び、清潔な道具を使って挿し木を行うことが、成功への近道です。

キウイフルーツ栽培の管理

美味しいキウイを収穫するためには、果実へしっかりと栄養を届けるための手入れが不可欠です。キウイ栽培に必要な作業や、具体的な管理方法について解説します。

摘芯

キウイは生育旺盛な植物なので、良質な果実を収穫するためには摘芯が欠かせません。摘芯は、枝1本あたり約15節を残し、それより先の部分を切り落とす作業です。これにより、栄養が花や果実に集中しやすくなります。また、込み入った部分や勢い良く伸びすぎている枝があれば、一緒に剪定しておくと、その後の管理が楽になります。

人工授粉

5月頃にキウイの花が咲いたら、人工授粉を行い、受粉を確実に行いましょう。雌花が開花してから3日間が受粉に適した期間です。この間に雄花から花粉を採取し、筆などを使って雌花の柱頭に丁寧に塗布します。もし、雌木と雄木の開花時期がずれてしまった場合は、市販のキウイフルーツ専用の受粉用花粉を利用することも可能です。

摘果・摘蕾

キウイは自然に果実が落ちにくい性質があるため、そのままにしておくと、小ぶりな果実ばかりになってしまうことがあります。そのため、蕾の段階で摘蕾を行い、1本の枝につける蕾の数を2~4個程度に減らしましょう。開花後、キウイは急速に成長するため、果実を減らすには摘果よりも摘蕾の方が効果的です。
果実が成長し始めたら、生育の悪いものや傷ついたものを取り除く摘果を行います。1本の枝につき1~3個程度を目安に減らし、残った果実がしっかりと成長するように促しましょう。

キウイフルーツの収穫適期

キウイの収穫に最適な時期は、11月中旬頃です。12月に入ると霜が降りる可能性もあるため、11月中に収穫を終えるのが理想的です。収穫する際は、果実を傷つけないように注意し、ハサミなどを使って茎から丁寧に切り離してください。果実に傷がつくと、そこから熟成が進み、長期保存が難しくなることがあります。

キウイフルーツの追熟方法

キウイフルーツは、収穫後すぐに美味しく味わえるわけではありません。収穫後、適切な追熟期間を経ることで、甘みと風味が増し、より美味しくなります。木になったまま完熟を待つよりも、収穫後に追熟させるのが一般的です。
追熟のコツは、キウイフルーツをビニール袋に入れ、リンゴやバナナと一緒に密封することです。リンゴやバナナが放出するエチレンガスが、キウイフルーツの熟成を促進する効果があります。
目安として、キウイフルーツ10個に対してリンゴまたはバナナ1個を加え、1~2週間ほど追熟させます。キウイフルーツを軽く触ってみて、少し柔らかくなってきたら食べ頃です。

まとめ

キウイは、その小さな果実に豊富な栄養を蓄えています。「日本食品標準成分表2010」によると,ヘイワードのビタミンC 含有量は可食部 100 g あたり 69 mgである。日本人の食事摂取基準(2015年版)では,成人のビタミンC 摂取量の推奨量は 100 mg/日とされており,平均的な大きさのヘイワードを1 日に1 個食べれば,推奨量の約70%を補うことができる計算となる。このビタミンC 含有量には品種ごとに差異が認められ,ホート16A 果実のビタミン C 含有量はヘイワードの約1.5倍である。(出典: キウイフルーツの消化促進効果に関する研究動向(日本栄養・食糧学会誌), URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/72/6/72_292/_pdf, 2019-12-01)
家庭での果樹栽培というと難しく感じるかもしれませんが、キウイは比較的容易に育てられる果物です。適切な手入れをすれば、初心者でも十分に栽培を楽しめます。
美容と健康のために、ご自宅でキウイの木を育てて、みずみずしい果実を味わってみませんか?

キウイフルーツ栽培は初心者でもできますか?

はい、キウイは生育旺盛なつる性植物であり、比較的病害虫にも強いため、初心者の方でも取り組みやすい果樹と言えます。適切な剪定、水やり、施肥といった基本的な管理をきちんと行えば、ご家庭でも十分に栽培可能です。

キウイフルーツはなぜオス木とメス木が必要なのですか?

キウイフルーツは雌雄異株の植物で、雄花を咲かせる木と雌花を咲かせる木が別々に存在します。実を収穫するためには、雄木の花粉が雌花のめしべに受粉することが不可欠です。したがって、安定した収穫を目指すのであれば、雄木と雌木の両方を植える必要があります。

キウイフルーツの収穫時期と追熟方法を教えてください。

キウイフルーツの収穫時期は、一般的に11月中旬頃が目安です。霜が降りる前に収穫を終えるようにしましょう。収穫したキウイフルーツは、すぐに食べられる状態ではありません。美味しく食べるためには追熟という工程が必要です。追熟させるには、ビニール袋にキウイフルーツと、エチレンガスを発生させるリンゴやバナナを一緒に入れて密閉し、1〜2週間程度置いてください。キウイフルーツが少し柔らかくなったら、食べ頃のサインです。

キウイフルーツの剪定時期はいつが良いでしょうか?

キウイフルーツの剪定に最適な時期は、植物が休眠状態に入る1月から2月頃です。キウイは生長力が非常に強いため、伸びすぎた枝や無駄に伸びた枝、日当たりを妨げる枝、密集している箇所などを重点的に剪定します。剪定後は、棚全体に木漏れ日が差し込む程度に、風通しと光量を調整することが重要です。

キウイ実がなるまで