バターの種類
バターは、古くから世界中で愛されてきた乳製品です。その味と風味は、料理の味を左右する大切な役割を担っています。しかし、バターには様々な種類があり、その特徴や使い分けによって、料理の仕上がりが大きく変わってくるのをご存知でしょうか。本記事では、バターの種類と特徴、使い分けのポイントについてご紹介します。
主な種類とそれぞれの特徴・用途
まずは、バターの主な種類についてご紹介します。バターには様々な種類がありますが、代表的なものは以下の4種類です。
**発酵バター**
発酵バターは、ヨーロッパで古くから使われてきた伝統的なバターです。日本で一般的に売られているのは非発酵バターで、発酵バターとは香りや味が異なります。独特の風味があるため、発酵バターを好む人も多いです。
**有塩バター**
有塩バターは、その名の通り塩が含まれているバターです。基本的には非発酵バターに食塩を1~2%添加したものを指します。保存性が高く、塩味がしっかりしているため、トーストなどに塗ると美味しさが際立ちます。
**食塩不使用バター**
食塩不使用バターは、塩を添加していないバターです。非発酵バターの中で食塩を加えていないものを「食塩不使用バター」または「無塩バター」と呼びます。厳密には原料である生乳には微量の塩分が含まれていますが、食塩を添加していないという意味で使われます。主にお菓子作りに利用されます。
**グラスフェッドバター**
グラスフェッドバターは、牧草だけを食べた牛のミルクで作られたバターです。バターコーヒーの材料として知られ、良質な脂質を含み栄養価が高いとされています。濃厚な味や香りが特徴で、トーストやお菓子作りなど幅広く使えます。
バターと似た食品にマーガリンがありますが、これは全くの別物です。マーガリンは植物油脂から作られたバターの代替品で、味や香りも異なります。扱いやすく価格も安いため、日常的にマーガリンを使用する人も多いです。
これらの特徴を理解し、自分の用途や好みに合わせてバターを選ぶ参考にしてください。
主なメーカー
バターの主要メーカーとしては、国産では、よつ葉乳業、森永乳業、明治乳業、カルピス、雪印メグミルク、小岩井乳業などが代表的な存在です。これらの企業は、伝統と技術力を誇り、高品質のバターを生産し続けています。
一方、外国産のバターでは、フランスのエシレ、イタリアのベッピーノ・オッチェリ、フランスのボルディエ、ラヴィエット、イズニーなどが有名です。特に、エシレは高級バターとして世界的な評価を受けており、フランスはバターの生産国として知られています。
また、ニュージーランドのウエストゴールドは、グラスフェッドバターの産地として注目されています。国産バターメーカーも北海道や岩手県などで活躍しており、お手頃なものから高級品まで、多様なバターを提供しています。
まとめ
バターには様々な種類があります。用途や料理のジャンルに合わせて適切な種類のバターを選ぶことが大切です。例えば、焼き菓子にはバターの風味が生きる発酵バターが向いています。料理の味を左右するバターを理解し、使い分ければ、より美味しい料理が作れるはずです。