常夏の楽園タイは、フルーツだけでなくデザートも魅力がいっぱい!ココナッツミルクをふんだんに使ったお菓子は、甘く優しい香りで私たちを魅了します。カオニャオ・マムアンのような定番から、知る人ぞ知るローカルスイーツまで、タイのココナッツお菓子はまさに楽園の味。今回は、そんなタイのココナッツお菓子の世界へご案内します。一口食べれば、きっとあなたもタイの虜になるはず!
タイデザートの奥深さ:甘美と健康の融合
タイは、トロピカルフルーツの宝庫であると同時に、バラエティ豊かなデザートが楽しめる国です。誰もが知るカオニャオ・マムアン(マンゴーともち米)を筆頭に、ロッティ、カオテーン(クリスピーなもち米スナック)、クワイ・トート(揚げバナナ)など、ココナッツミルク、もち米、新鮮なフルーツ、タピオカを巧みに使用したデザートが数多く存在します。タイのデザートの魅力は、天然由来の着色料やココナッツミルクを多用することで、比較的ヘルシーであり、低脂肪・低カロリーである点です。
ココナッツミルク:タイデザートを支える健康の源

タイ料理やデザートに必要不可欠なココナッツミルクは、独特の風味に加え、優れた栄養価で広く知られています。ココナッツジュースには、カリウム、ナトリウム、マグネシウムといった電解質が豊富に含まれており、天然のスポーツドリンクとしても活用できます。さらに、ココナッツに含まれるラウリン酸は、体内でケトン体に変換され、脳の活性化を促したり、抗菌・抗ウイルス効果が期待されています。タイでは、この健康的なココナッツを様々な料理やデザートに積極的に取り入れることで、低脂肪かつ低カロリーを実現しているのです。
タイの人気デザート厳選12選:ストリートフードから伝統菓子まで
バンコクの街を散策すれば、魅力的なデザートの数々に心奪われることでしょう。ここでは、屋台で気軽に味わえるものから、特別な日に堪能したい伝統的なお菓子まで、おすすめのタイデザートを厳選して12種類ご紹介します。※記載している価格は目安であり、店舗や時期によって変動します。
カオニャオ・マムアン:もち米とマンゴーのハーモニー
タイを代表するデザートとして名高いのが、カオニャオ・マムアンです。完熟した甘いマンゴーに、ほんのり甘く味付けされたもち米とココナッツミルクをかけた一品で、多くの観光客に愛されています。マンゴーの品質によって価格は変動しますが、その美味しさは間違いありません。
ロティ・サイマイ:ふわふわクレープ
アユタヤやロッブリーの名物として知られるロティ・サイマイは、繊細な糸状の飴を、クレープのように薄い生地で包んだお菓子です。街中の屋台やお土産店で気軽に買うことができ、価格も10バーツから50バーツ程度とお手頃です。
トンヨット:幸せを呼ぶ黄金のしずく
タイの伝統的なお菓子であるトンヨットは、お祝いの席などでよく見られます。卵黄、米粉、ジャスミンの香りをつけた水、そして砂糖を材料として作られ、その美しい見た目から「黄金のしずく」とも呼ばれています。価格は7バーツから15バーツ程度です。
カノムソートサイ:ココナッツの優しい甘さ
道端で手軽に購入できるカノムソートサイは、ココナッツミルクの風味豊かなプリンの中に、甘い餡が入ったお菓子です。バナナの葉で丁寧に三角形に包まれており、もちもちとした食感が楽しめます。価格は5バーツから10バーツ程度と、おやつにぴったりです。
ブアローイ・ナムキン:生姜香る白玉デザート
通常のブアローイは、ココナッツミルクを使った温かいスープに白玉団子が入った甘いデザートですが、ブアローイ・ナムキンは、ピリッとした生姜スープに、黒ゴマを練り込んだお団子が入った少し大人なデザートです。中華料理店でも提供されており、黒ゴマ団子のなめらかさと、生姜の効いた甘辛いスープの組み合わせが絶妙です。価格は30バーツから50バーツ程度です。
アイティムガティ:ココナッツミルクアイスクリーム
濃厚なココナッツミルクを贅沢に使用したアイスクリームは、控えめな甘さと爽やかな後味が魅力です。低脂肪でヘルシー志向の方にもぴったりで、タイの人々に愛されています。トッピングには、香ばしいローストピーナッツ、もちもちとした食感のもち米、甘く煮詰めた豆類、色とりどりのフルーツなどが定番。仕上げに練乳をかければ、さらに風味豊かに楽しめます。手頃な価格で、15~30バーツ程度で味わえます。
カノムクロック:タイのココナッツミニパンケーキ
日本のたこ焼き器に似た鉄板で焼き上げる、愛らしいココナッツパンケーキ。外側のカリッとした食感と、内側の温かく、とろけるカスタードのようなもちもちとした食感のコントラストが特徴です。米粉と小麦粉をココナッツミルクで溶き、丁寧に焼き上げられます。タイで非常に人気のあるデザートの一つで、街の屋台などで気軽に楽しめます。価格は10~20バーツ程度とお手頃です。
カノムモーゲン:タイ風ココナッツ焼きプリン
タロイモや緑豆をベースに、ココナッツミルクと卵を加えて焼き上げた、しっとりとした食感のプリン。タイでは定番のデザートとして親しまれています。優しい甘さと香ばしい風味が、日本人の味覚にも合うと評判です。価格は30~45バーツ程度で、カフェやレストランで提供されています。
カオラム:竹筒入りココナッツ風味もち米
味付けしたもち米を、黒豆やココナッツミルクと共に竹筒に詰め、じっくりと炊き上げた一品。タイの各地域で生産される特産品「OTOP(One Tambon One Product)」としても知られています。竹筒で炊くことで、もち米に独特の竹の香りが移り、素朴で奥深い味わいを生み出します。価格は30~75バーツ程度で、お土産としても人気があります。
ウン・ガティ・バイトゥーイ:ココナッツミルクの香り豊かなゼリー
タイの伝統的なデザート、ウン・ガティ・バイトゥーイは、ココナッツミルクをベースにした寒天ゼリーです。パンダンリーフ(バイトゥーイ)で鮮やかに色付けされた緑色と、濃厚なココナッツミルクの白色のコントラストが目を楽しませます。かすかな塩味が、ココナッツミルクの自然な甘みを一層引き立てます。価格帯はおおよそ45~65バーツです。
サンカヤー・ファクトーン:タイ風カボチャプリンの優しい甘さ
サンカヤー・ファクトーンは、ココナッツミルクのカスタードを丸ごとカボチャに詰めて蒸し上げた、見た目も可愛らしいデザートです。カボチャの素朴な甘さと、ココナッツミルクの豊かな風味が絶妙に調和します。カットされたものが一般的で、日本でも手軽に作れるレシピが人気です。価格はお手頃な15~20バーツ程度。
カノム・チャン:タイ風レイヤーデザートの彩り
カノム・チャンは、鮮やかな緑色と淡い緑色が幾層にも重なった、見た目も美しいゼリー菓子です。ういろうのような独特の食感が特徴で、一枚一枚丁寧に剥がして食べる楽しみもあります。甘さは控えめで食べやすく、天然のパンダンリーフ由来の色素を使用しています。価格は10~20バーツ程度とお手頃です。
タイの甘味:歴史と異文化の融合
タイの甘味には、異国の影響が見られます。特に注目すべきは、16世紀のアユタヤ王朝時代にタイへ渡ったポルトガル人女性、マリー・ギオマール・デ・ピーニャの存在です。彼女は宮廷で菓子部門の責任者となり、ポルトガルのお菓子作りの技術をタイにもたらしました。その代表例が、卵をベースにした「フォーイ・トーン」(鶏卵素麺)、花の形が美しい「トーン・イップ」(卵黄のシロップ煮)、そして球状の「トーン・ヨート」(丸い卵黄シロップ煮)であり、これらは現代でもタイの伝統的な甘味として愛されています。
タイのデザート:大地の恵みを生かして
タイの甘味を作る上で欠かせない材料は、卵、緑豆、米粉、もち米、蓮の実、パームシュガー、キャッサバ芋、タピオカ、かぼちゃ、さつまいも、そしてココナッツ、ココナッツミルクなど、自然の恵みが豊富に使われています。また、タイの人々は香りを重視するため、ジャスミンなどの香りの強い花を水に浸けて香りを移し、その水でシロップを作ることもあります。さらに、旬のフルーツをふんだんに使用したデザートも数多く存在します。

タイの甘味文化:心を込めたおもてなし
タイでは、お祭りや特別な行事の際に、果物や野菜に繊細な彫刻を施したフルーツカービングが、宴の席を美しく飾ります。この芸術的な技術はタイ独自の文化であり、訪れる人々への深い敬意を示す、タイ式のおもてなしに欠かせない要素となっています。
まとめ
タイの甘味は、様々な食材と古くから伝わる製法によって作られ、その奥深い味わいが人々を魅了します。手軽に屋台で楽しめるものから、特別な日に味わいたい伝統的なお菓子まで、多種多様な選択肢があります。タイを訪れる際には、ぜひ色々なデザートを試して、その魅力を存分に味わってみてください。きっと、あなたにとって忘れられない一品が見つかるはずです。
質問1
タイを代表するスイーツといえば何でしょうか?
回答1
数あるタイのスイーツの中でも特に人気が高いのが、カオニャオ・マムアンでしょう。完熟マンゴーともち米のハーモニーは、まさに絶品。タイ国内はもちろん、世界中で愛されるデザートです。
質問2
タイのスイーツは甘すぎるという話を聞いたのですが、実際はどうなのでしょうか?
回答2
タイのスイーツは、パームシュガーやココナッツミルクといった自然由来の甘味料を多く使用しているため、一般的には海外のスイーツに比べて優しい甘さであることが多いです。しかし、種類によってはしっかりとした甘さのものもあるため、色々試してお好みの味を見つけるのが良いでしょう。
質問3
タイのお菓子には牛乳などの乳製品は使用されていますか?
回答3
タイの伝統的なお菓子では、牛乳の代わりにココナッツミルクが頻繁に使用されます。ココナッツミルクはその濃厚でまろやかな風味から、お菓子に深みを与えます。乳製品にアレルギーをお持ちの方や、ヴィーガンの方でも安心して口にできるのが特徴です。
質問4
タイのお菓子はどこで購入したり、食べたりできますか?
回答4
タイのお菓子は、街中の屋台をはじめ、活気ある市場、レストラン、そしてデパートなど、あらゆる場所で見つけることができます。特に、屋台ではバラエティ豊かなお菓子が手頃な価格で販売されているので、食べ歩きを楽しむのがおすすめです。いろいろなお菓子に挑戦してみてください。
質問5
タイのお菓子作りに使う材料は、どこで購入できますか?
回答5
タイのお菓子を作るための材料は、アジアンマーケットやインターネット通販などで見つけることができます。特に、ココナッツミルクやもち米、タピオカ粉などは、比較的多くのお店で入手可能です。