タルトストーン 代用
タルトストーンは、クッキーやタルトに欠かせない重要な材料ですが、手に入りにくい場合もあります。そんな時は、代用品を使うことで手軽にタルトストーンの風味や食感を再現できます。代用品の選び方や活用方法を知れば、本物のタルトストーンを使わなくても美味しいお菓子作りが楽しめます。
タルトストーンとは
タルトストーンは、タルト生地やパイ生地を美しく焼き上げるための必需品です。アルミなどの金属製で、生地の内側に入れて重しとして使用します。重しを入れることで、生地が膨らむのを防ぎ、きれいな形状を保つことができます。
ジップ付きの収納袋入りのものもあり、使い勝手がよく人気があります。コッタなどのお菓子店や調理器具店でも手に入れられ、本格的なタルト作りに欠かせない存在となっています。
タルトストーンの使い方
フランスの焼き菓子、タルトストーンの魅力を存分にお楽しみいただくために、生地に直接のせるのではなく、クッキングペーパーやオーブンシートを敷いてからタルトストーンをのせることが大切です。直接のせてしまうと、生地に食い込んでしまう恐れがあるからです。
まず、型に敷き込んだ生地にピケを入れた後、型よりも一回り大きめにカットしたクッキングペーパーを切り込みを入れながら優しく敷き込みます。そして、均一に広げながらタルトストーンを生地の高さまでたっぷりと入れましょう。
小さなセルクルやタルトレット型を使う場合は、耐熱のグラシンケースがおすすめです。型に敷き込んだ生地にグラシンケースを沿わせるように入れれば、手軽に作業できます。
焼成後のタルトストーンは大変熱くなりますので、取り出す際は気をつけてください。クッキングペーパーなどを使えば、生地を傷つけることなく美しいタルトストーンを焼き上げられるでしょう。上質な素材を生かした、洗練された味わいをお楽しみください。
タルトストーンの必要量は?
TC重石(アルミ) 330g'を使用する際の注意点をまとめました。
タルトストーンには適正な量が決められています。330gであれば、直径18cmのタルト型まで対応可能。21cm以上の大型タルト型を使う場合は、2袋の計660gが必要になります。
一方で、直径6cmほどの小型タルトレット型なら、330gで6個分作れます。マフィン型でも6個取りサイズであれば同量で充分です。
生地が適切に焼き上がるには、型にあわせた適量のタルトストーンを使うことが肝心。重さが足りないと膨れ上がったり、側面がゆがんでしまう恐れがあります。おいしいタルトを焼くには、型のサイズに合わせた正しい量を使う必要があります。
タルトストーンは代用できる?
タルトストーンの代わりとして、お米や小豆を使うことができます。18cmタルト型1台分の場合は、お米または小豆を330g程度用意しましょう。6個取りマフィン型と6cmタルトレット型6個分であれば、お米または小豆を250g程度用意すれば大丈夫です。
代用の重しは生地の高さくらいまで入れるのが目安です。乾燥した大豆なども代用品として活用できます。代替品を上手に使えば、美味しく健康的なタルトを作ることができるでしょう。
タルトストーン・お米・小豆で出来上がりを比較してみた
タルトストーン、お米、小豆の3つの食材を同じ条件で焼成し比較してみました。写真の左側がタルトストーン、真ん中がお米、右側が小豆を使った焼成品です。
タルトストーンはアルミ製のため、熱伝導性が高く全体に美しい焼き色が付いています。生地は膨らみもなく、きれいな形状を保っています。
一方、お米と小豆では生地の膨らみ自体は問題ありませんでしたが、表面の焼き色が薄く、焼き足りない印象を受けました。タルトストーンと比べると、やや長めの焼成時間が必要そうです。焼成温度と時間につきましては、ご家庭のオーブンで適宜調整していただく必要がございます。
まとめ
タルトストーンの代用品としては、アーモンドプードル、グラハムクラッカー、クラッカー粉などが適しています。これらをタルトストーンと同様の割合で使えば、しっとりした食感と香ばしい風味を再現できます。代用品の種類や割合を変えることで、お好みの食感や風味を作り出すこともできるでしょう。簡単に手に入る材料を上手に活用すれば、本格的なタルトを気軽に作ることができます。