豊富な種類が魅力!お菓子の世界を探る

お菓子の世界は、甘さと楽しさが広がる魅惑の領域です。古くから人々を魅了し続けてきたこの分野は、時代や地域によって進化し、多種多様なお菓子が登場しています。ビスケットやチョコレート、キャンディから和菓子や洋菓子まで、その種類はまさに無限大。家で手軽に楽しめるものから、特別な日に味わう高級品まで、選ぶ楽しさも格別です。今回は、その豊富な種類がおりなすお菓子の世界を一緒に探ってみましょう。

洋菓子の種類:スポンジケーキ

小麦粉、卵、砂糖を基本とするスポンジケーキにはさまざまな種類があります。生地には、卵白と卵黄を別々に泡立てるビスキュイタイプ(パータ・ビスキュイ)や、一緒に泡立てるジェノワーズタイプ(パータ・ジェノワーズ)があります。代表的なケーキには以下のものがあります。

ショートケーキ

基本的には生地とクリームが何層にもなっているもの。クリーム以外にも、フルーツやジュレ、ガナッシュが加えられることがあり、バリエーションは豊富です。層を重ねて仕上げることから、海外ではレイヤーケーキと称されることが多いです。

ロールケーキ

板状に焼き上げたスポンジ生地にクリームを塗り、巻き込んだお菓子。基本は生地とクリームのシンプルな組み合わせですが、クリームのバリエーションやフルーツのトッピング、デコレーションの工夫により、専門店が提案する多彩なアレンジを楽しむことができます。

洋菓子の種類:バターケーキ

バターをふんだんに使用したケーキ全般を指し、生地の密度がスポンジケーキより高く、バターの豊かな風味が魅力です。代表的なケーキは次の通りです。

パウンドケーキ

イギリスで生まれたパウンドケーキは、小麦粉、バター、砂糖、卵をそれぞれ同じ重量で使用することから名付けられました。フランスでは「カトルカール」として親しまれ、こちらも4つの材料を等しい量で使用することを意味します。

フルーツケーキ

ラム酒などに浸したフルーツやドライフルーツをパウンドケーキの生地に混ぜ込み、焼き上げたもの。

洋菓子の種類:シュー菓子

シュー生地を用いたお菓子であり、主な材料はバター、水、小麦粉です。焼くときに生地が持つ水分が蒸気となり、それによって膨らむことで、ふんわりとした食感になります。代表的な種類には次のものがあります。

シュークリーム

シュー生地に濃厚なカスタードクリームを入れたスイーツ。フランス語では「シュー・ア・ラ・クレーム」、英語では「クリーム・パフ」として親しまれています。「シュ」はフランス語でキャベツを意味し、この名は丸く膨らんだ形に由来します。

エクレア

フランスに起源を持つお菓子であり、細長く焼いたシュー生地にクリームを詰めたり挟んだりしたものがあります。多くの場合、このシュー生地にはチョコレートなどでコーティングが施されており、フランスで基本的なスイーツの一つとされています。

洋菓子の種類:発酵菓子類

酵母を用いて膨らませたお菓子を指します。この発酵の過程を含むことで、時にはクッキーやケーキも発酵菓子とされることがあります。代表的な種類は以下に示します。

サヴァラン

ブリオッシュ生地をベースにし、シロップや様々な洋酒に浸したデザートであるサヴァランは、プティガトーとして楽しまれています。このお菓子は通常、クリームでデコレーションされ、ラム酒を使用するババとは異なり、使う洋酒には特に決まりがありません。ブリオッシュの発酵工程のため、サヴァランは発酵菓子に分類されます。

デニッシュペストリー

豊富なバターと砂糖を使った生地を発酵させ、層を成すように焼き上げた菓子パンです。クリームやフルーツなど、多様なフィリングを楽しめるため、食事としても人気があります。

洋菓子の種類:フィユタージュ類

フィユタージュは、折り込みパイ生地を指し、さまざまなお菓子に使用されます。生地をバターで包み、何度も伸ばして折ることで層を作り出し、サクサクとした特徴的な食感と風味を楽しめます。以下に主要な種類を紹介します。

ミルフィーユ

層状のフィユタージュ生地の間にクリームを挟み、表面には粉砂糖やアイシングが施されているケーキが一般的です。カスタードクリームが使われることが多いです。日本においては、苺を使ったミルフィーユをナポレオンと呼ぶこともありますが、海外ではそれも通常のミルフィーユとされています。

タルト

サクサクのパイ生地で作られた器にはクリームやフルーツがたっぷりと詰まっています。一般的に、タルトという名称は大きなホールサイズを指し、小さな個別のサイズはタルトレットと呼ばれています。卵液を加えて焼き上げるタルトは甘さがなく、「セイボリー」として分類されます。

洋菓子の種類:キャンディ

フランス語で「コンフィズリー」と呼ばれる、風味や色を加えた糖やシロップを煮詰め、冷やして固めたスイーツです。代表的なものには以下のバリエーションがあります。

パート・ド・フリュイ

フランスの甘味で、一口サイズの菓子にフルーツピューレと砂糖を煮詰めて固めたものがあります。ゼラチンや寒天は不使用で、フルーツ自身のペクチンがゲル化を助けるのが特徴です。

キャラメル

砂糖、バター、牛乳や生クリーム、蜂蜜を115〜121℃に加熱して作る砂糖菓子です。乳製品の使用が特徴で、日本では生クリームを豊富に使用した生キャラメルも知られています。

洋菓子の種類:チョコレート類

カカオ豆を発酵させた後、焙煎したカカオマスに砂糖やココアバターを加え、凝固させた製品です。代表的な種類は次の通りです。

ガトーショコラ

ガトーショコラはフランス語に由来し、日本ではチョコレートケーキ全体を指します。生地やクリームにチョコレートが使われているのが特徴です。世界中には多様な種類があり、例えばフランスの「オペラ」や「フォンダン・オ・ショコラ」、アメリカの「ブラウニー」、オーストリアの「ザッハトルテ」なども、ガトーショコラに分類されます。

トリュフチョコレート

ガナッシュをベースにし、チョコレートやココアパウダーで覆いをかけた球体の菓子です。トリュフという名は、その形がキノコの一種であるトリュフに似ていることから来ています。

洋菓子の種類:デザート類

「dessert(デセール)」という単語はフランス語に由来しています。もともとは料理だけで摂れない糖分やビタミンなどの栄養素を補う目的で、食後に食されるものとして知られています。以下にその主な種類を挙げます。

プリン

イギリスの蒸し料理「プディング」を基に、牛乳と砂糖を合わせた卵液を熱してカスタード状に仕上げたデザートです。ポルトガルや南米地域では「フラン」、フランスでは「フレーム・カラメル」として知られています。凝固剤を用いて固定するものは、ケミカルプリンと分類されます。

ババロア

フランス語で「バイエルンの」を意味し、もともとバイエルン王国の貴族が味わっていたと言われるデザートです。他のスイーツと異なり、固める際に凝固剤を使用する点がムースやプリンと違います。

和菓子の種類

ここからは和菓子の種類についてご紹介します。

生菓子(なまがし)

生菓子は、和菓子の中でも水分が多く、日持ちがしないものを指します。その多くは茶道で用いられることが多く、美しい見た目と繊細な味わいが特徴です。主な種類としては、以下があります。

  • 練り切り:白あんに餅粉を加えて練り上げ、手で形を作る繊細な和菓子。季節の花や風物詩をモチーフにしたデザインが多いです。
  • 葛菓子:葛粉を使用して透明感のあるプルプルとした食感が楽しめるお菓子。夏に涼を感じる一品として人気です。
  • 大福:柔らかい餅であんこを包んだ和菓子。いちご大福や抹茶大福など、現代風のアレンジも楽しめます。

半生菓子(はんなまがし)

半生菓子は、生菓子と干菓子の中間的な位置付けの和菓子で、適度な水分を含んでおり、比較的長期間保存が可能です。代表的なものには以下があります。

  • 羊羹(ようかん):小豆や砂糖を寒天で固めた和菓子。練り羊羹や水羊羹など、季節に合わせたバリエーションがあります。
  • ういろう:米粉や小麦粉、砂糖を練り上げて蒸したもちもちとした和菓子。名古屋や山口が有名な産地です。
  • 最中(もなか):薄い皮にあんこを挟んだシンプルな和菓子。皮の香ばしさとあんこの甘さが絶妙です。

干菓子(ひがし)

干菓子は水分が少なく、保存性が高い和菓子です。茶道の席や贈り物としてよく用いられます。以下のような種類があります。

  • 落雁(らくがん):米粉や砂糖を型に入れて押し固めた菓子。軽い食感と上品な甘さが特徴です。
  • 金平糖(こんぺいとう):砂糖を結晶化させた小さな菓子。カラフルで見た目がかわいらしいのが魅力です。
  • 煎餅(せんべい):醤油味や甘い味付けのものまで幅広く、地域ごとにさまざまな種類があります。

 

関連記事:イタリア スイーツスイーツ種類

スイーツ