お菓子の非常食

お菓子を備蓄用の非常食として考えるのは賢明な選択です。災害時に手軽に摂取できるエネルギー源として、また精神的なストレス緩和にも役立つからです。しかし、お菓子の種類や賞味期限、保存方法には注意が必要です。適切な非常食としてのお菓子の選び方や管理の仕方を紹介します。

お菓子も非常食におすすめ!3つのメリットとは

嗜好品のお菓子にも、非常時の備えとして活躍してくれる側面があります。主食や缶詰、乾物などの他に、お菓子も非常食の候補として捉えてみましょう。 ◆カロリー高めで手軽にエネルギー補給 チョコレートやクッキーなどのお菓子は、小さなボリュームながら高カロリーです。調理が難しい非常時には、手軽にエネルギーを補給できる強みがあります。 ◆長期保存が可能な乾燥食品 お菓子の多くは乾燥食品で、缶入りのビスケットやキャンディなら年単位の長期保存も可能です。賞味期限が長く、非常食として備蓄しやすいのです。 ◆甘さで一時のリフレッシュに 災害による不安やストレスの中で、お気に入りの甘いお菓子を食べれば気分転換できます。甘みと香りには心を癒やす力があり、こどもからおとなまで一時のリフレッシュにつながるでしょう。 主食や保存食とともに、お菓子も非常食のひとつとして、普段から備えておくと良いかもしれません。

非常食にしたいお菓子は食べ慣れた味がおすすめ

ここでは、災害発生時に備えて日頃から食べ慣れたお菓子を常備しておくことが推奨されています。そのため、次のようにリライトしました。 非常食として備蓄するなら、平常時から親しんでいるお菓子を選ぶのがよいでしょう。万が一の際に口に合わない、アレルギー反応を引き起こすといったリスクを避けられるからです。 そこで、長期保存が可能で人気の高いお菓子を4つ紹介します。 1. ビスコ保存缶(賞味期限5年、乳酸菌・食物繊維・カルシウム・ビタミンB1・B2・D配合) 2. 保存用ミレービスケット(賞味期限5年、牛乳・卵不使用のノンフライ製法) 3. 缶入りミルクビスケット(賞味期限5年、素朴な味わい) 4. えいようかん(賞味期限5年、ようかんとチョコレート味の2種類) これらの商品は、製造年月日が新しく長期保存可能です。おなじみの味を楽しめるため、不安な気持ちを和らげてくれるでしょう。災害に備え、事前に慣れ親しんだお菓子を用意しておくことをおすすめします。

赤ちゃん用の非常食用お菓子やミルク

赤ちゃんの命を守るため、災害に備えた非常食の準備は親として重要な責任です。 非常食には、ビスケットやクッキーなどのお菓子と、長期保存可能な粉ミルクが適しています。お菓子は脱水症状を防ぎ、小さな口に合わせたサイズが望ましいでしょう。粉ミルクは常温で水で溶かせるため便利です。 必要量の目安は、赤ちゃん1人につきお菓子5日分、粉ミルク7日分程度です。過剰な備蓄は避け、期限切れに気をつけて定期的に入れ替えましょう。 非常時に冷静に対応できるよう、普段から赤ちゃんの世話に慣れることが大切です。親は小さな命を守るため、最善を尽くす覚悟が必要不可欠です。 特に災害食用におすすめなのが、亀田製菓の「災害食用ハイハイン」です。長期保存が可能なビスケットで、5年間保存できます。 また、明治乳業の「明治ほほえみらくらくミルク」やグリコの「アイクレオ赤ちゃんミルク」のような長期保存の液体ミルクも便利です。母乳が出なくなった時の対策として備えておくと安心できます。

お菓子もローリングストックできる

お菓子を適量管理する一つの方法として、ローリングストックが注目されています。ローリングストックとは、一定量のお菓子を備蓄し、消費した分を補充する発想です。例えば1週間分のお菓子を用意し、食べた分だけ追加購入するのです。この方式なら、常に新鮮なお菓子が手元に用意されており、食べ過ぎのリスクも軽減できます。 さらに、ローリングストックは無駄のない上手なお菓子の管理を可能にします。いつも同じ量を備蓄しているため、期限切れで捨てる心配がありません。また、買い置きで割安購入もできるでしょう。健康面での懸念はありますが、適量管理されたお菓子は楽しみながら健康的に摂取できます。 このように、ローリングストックはお菓子を上手に管理する実践的な方法なのです。食品の備蓄としても推奨されており、普段の「おやつ」からさらに非常食まで幅広く活用できます。森永製菓の公式サイトでは、自社商品の中から日持ちするお菓子を「オススメの非常食」として紹介しています。ビスケットやキャラメルなどのほか、ホットケーキミックスやゼリー飲料など、水と熱源があれば作れる商品も紹介されています。防災の心得もまとめられており、備蓄の参考になるでしょう。

ナッツやドライフルーツの備蓄には注意点も

ナッツやドライフルーツは長期保存が可能で、栄養価が高いため、非常食としても重宝されています。しかし、適切な保存方法を心がけないと、カビの発生や酸化により風味が損なわれる恐れがあります。大量に購入する際は、使用期限に注意を払い、小分けにして冷暗所で保存することが賢明です。特に殻付きのナッツは、虫が入り込む可能性があるため、定期的な確認が不可欠です。 一方で、ナッツやドライフルーツは高カロリーで塩分や糖分が多く含まれているものもあるため、過剰摂取は健康を害する恐れがあります。バランスの良い食生活を心がけ、適量を意識した摂取が重要です。備蓄の際は、使用頻度の高いものから順に、ローテーションを行い、常に新鮮なものを確保するのがポイントです。 ナッツ類には、タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。例えば、アーモンドはビタミンE、カシューナッツはミネラル分が豊富です。しかし、少量でも高カロリーなので、過剰摂取に注意が必要です。一方、ドライフルーツはカリウムやマグネシウム、リンなどのミネラルや食物繊維を豊富に含み、甘味もあります。 ただし、3歳以下の子どもには、十分に飲み込む機能が発達していないため、ナッツは窒息の原因になる可能性があり、消費者庁でも注意喚起されています。また、アレルギーのある家族がいる場合は、ナッツ類やドライフルーツを避けることが賢明です。非常食としてナッツやドライフルーツを備蓄する際は、日頃から食べなれているものを選ぶことが大切です。便利な非常食ですが、上手な保存と適量の摂取を心がけましょう。

お菓子の非常食まとめ

災害時に備えて、日常的に食べているお菓子の中から長期保存が可能な商品を選び、備蓄しておくことをおすすめします。乾パンやクラッカーなどの菓子パンは密閉袋に入れておけば長期間日持ちし、チョコレートも高温多湿を避ければ保存可能です。せんべいやビスケット、ドライフルーツも保存期間が長く、カロリーも高いのでエネルギー源になります。 日頃の食生活に馴染みのある食品を非常食として備蓄することで、いざというときに口に合わず食べられないというリスクを避けられます。最近では、レトルト食品やフリーズドライ食品なども手軽に調理できる非常食として活用できます。普段から備蓄を心がけ、アレルギー対応や嗜好に合わせて、適切な非常食を用意しておきましょう。

まとめ

お菓子の非常食としての賢明な選び方は、高カロリーでボリューム感があり、賞味期限が長いものが適しています。保存には直射日光や高温多湿を避け、密閉容器に入れて涼しい場所に置くことが重要です。定期的に賞味期限と品質を確認し、計画的に入れ替えましょう。災害時の心の拠り所となるお菓子を上手に備蓄することで、被災時の精神的ケアにもつながります。

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