春の訪れを告げる、甘酸っぱい苺の香りに心躍る季節。今回は、おうちで手軽に作れる本格的な「苺モンブラン」のレシピをご紹介します。特別な道具や難しいテクニックは不要!初心者さんでも失敗しない、簡単ステップで、まるでプロが作ったような美しい仕上がりに。フレッシュな苺の風味を活かしたクリームの作り方から、見た目も華やかなデコレーションのコツまで、写真付きで丁寧に解説します。今年の春は、手作り苺モンブランで、とびきり贅沢なティータイムを過ごしませんか?
苺モンブランとは?
苺モンブランは、定番のモンブランに苺の魅力をプラスした、心躍るアレンジスイーツです。苺のムース、苺クリーム、そして新鮮な苺そのものを贅沢に使用し、生クリームと重ねて、美しい層を作り上げます。その味わいと見た目のバリエーションは無限に広がっています。特に春限定で提供されることが多く、その華やかな見た目から、SNSでも大きな話題を集めています。
注目の苺モンブラン、3つのスタイル
1. 目の前で生まれる感動。「生搾り」苺モンブラン
モンブラン専門店を中心に、絶大な人気を誇るのが、注文を受けてから目の前で苺クリームを絞り出す“生搾りタイプ”です。その最大の魅力は、何と言っても見た目のインパクトと、絞りたてならではの芳醇な香りととろけるような口どけ。繊細に絞られた苺のクリームが、スポンジやメレンゲ、生クリームと絶妙なハーモニーを奏で、一口ごとに異なる食感のサプライズが楽しめます。
2. 苺を丸ごと使用した贅沢仕立て
フレッシュな苺をまるごと一つ、その中心に忍ばせた贅沢なモンブランも注目を集めています。ふんわりとしたスポンジやなめらかなクリームで苺を包み込み、その上から、風味豊かな苺のクリームやペーストをたっぷりと絞り出します。見た目の華やかさはもちろん、ボリューム感も満点。春の贈り物や、優雅なティータイムを彩る一品として、多くの人に愛されています。
3. 洗練されたパティスリーの芸術作品
名高いパティスリーでは、栗と苺、それぞれのクリームを贅沢に二層重ねて使用したり、爽やかな苺のジュレや香ばしいナッツ、上品な甘さのホワイトチョコレートなどを巧みに組み合わせた、まるで芸術作品のような“多層構造”のモンブランが登場しています。そのデザイン性の高さから、見た目の美しさを重視する方々に特に人気があります。季節限定で販売されることが多いため、事前に予約が必要となる場合もあります。
苺モンブランを選ぶ際のポイント
苺モンブランを選ぶ際はどのような点がポイントになるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
季節感:多くは春限定での販売となるため、販売時期をしっかりと確認しましょう。特に2月から5月頃がおすすめです。
苺の種類:使用されている苺の品種(とちおとめ、あまおう、紅ほっぺなど、ブランド苺)が、その風味を大きく左右します。
構成のバランス:苺の持つ爽やかな酸味と、クリームの甘美な甘さの調和がとれているものが人気です。さらに栗のペーストが加わることで、より奥深いコクのある味わいになります。
テイクアウト・お取り寄せの可否:絞りたてのフレッシュなタイプはイートインがおすすめですが、カップ入りや冷凍配送に対応している商品も増えています。
苺モンブランのレシピ
【材料】
◉ 土台(スポンジミニサイズ6個分)
卵:2個
グラニュー糖:60g
薄力粉:50g
牛乳:大さじ1
無塩バター:10g
※市販のスポンジケーキやカップケーキでも代用可
◉ 苺モンブランクリーム(絞り用)
苺ピューレ(または裏ごし苺):100g
ホワイトチョコレート:60g
生クリーム:100ml
バター:20g(無塩)
ゼラチン:2g(ふやかしておく)
ラム酒:小さじ1(お好みで)
◉ フィリング用ホイップクリーム
生クリーム:100ml
グラニュー糖:小さじ2
フレッシュ苺:3〜4粒(角切り)
【作り方】
① 苺モンブランクリームを作る
苺ピューレを小鍋に入れて中火で軽く煮詰める(香りが立ってとろみが出るまで)。
火を止め、細かく割ったホワイトチョコ・ふやかしたゼラチン・バターを加えてよく混ぜる。
粗熱がとれたら、生クリームとラム酒を加えてブレンダーまたは泡立て器でなめらかにする。
冷蔵庫で1時間以上冷やし、少し固まったら絞り袋に入れる(口金はモンブラン用)。
② スポンジを焼く(※市販でも可)
卵と砂糖を湯せんにかけながら泡立て、もったりしたら薄力粉をふるい入れて混ぜる。
牛乳と溶かしバターを加え、型に流して180℃で12〜15分焼く。
冷ましてお好みのサイズに丸くカット。
③ ホイップクリーム&苺を準備
生クリームに砂糖を加え、7分立てに泡立てる。
小さくカットした苺を加え、混ぜる。
④ 組み立てる
土台の上にホイップクリーム+苺をドーム状にのせる。
上から苺モンブランクリームを細く全体に絞る。
上に苺を1粒飾り、粉糖やミントを添えれば完成!
苺ピューレは冷凍苺を使ってもOK。フードプロセッサーでピューレ状にしてから裏ごししてください。ホワイトチョコ入りの苺クリームは固まりやすく、絞りやすさ&コクを両立できます。甘さ控えめが好きな方は砂糖を調整してください。
まとめ
苺モンブランは、春の息吹を感じさせる爽やかさと、スイーツならではの贅沢な味わいを同時に堪能できる、まさに新感覚のデザートと言えるでしょう。その華やかな見た目はもちろんのこと、苺のフレッシュな風味とモンブランの持つ奥深い味わいが絶妙に重なり合い、多くの人々を魅了しています。季節限定の商品が多いため、販売期間を逃すことなく、ぜひお気に入りの苺モンブランを見つけて、その特別な味わいを心ゆくまでお楽しみください。
Q1. 苺モンブランはどこで購入できますか?
A1. モンブラン専門店、評判の高いパティスリー、百貨店のスイーツコーナー、あるいは期間限定で開催される催事などで販売されています。近年では、通信販売に対応している商品も増えてきています。
Q2. 苺モンブランには、必ず栗が使われているのでしょうか?
A2. いいえ、必ずしもそうとは限りません。苺クリームのみを使用したモンブラン風のケーキも多く、「モンブラン風」という名称で販売されていることがあります。購入の際は、栗が入っているかどうかを確認することをおすすめします。
Q3. 苺モンブランは冷凍保存しても美味しく食べられますか?
A3. 冷凍保存が可能な商品もありますが、苺本来の食感や風味が損なわれる可能性があります。できる限り冷蔵保存し、作りたてを味わうのが最もおすすめです。