春の訪れを告げる、甘くて真っ赤ないちご。スーパーに並ぶ品種も年々増え、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。そこで今回は、「いちごの甘い品種ランキング」をご紹介します!数ある品種の中から、特に糖度が高く、一口食べたら幸せが広がるような、とっておきのいちごを厳選しました。ランキング形式で分かりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んで、あなたにとって最高のいちごを見つけてくださいね!
とろける甘さ!厳選いちご品種10選をご紹介!
いちごは、甘酸っぱい風味とみずみずしい食感で、お子様からご年配の方まで幅広い世代に愛されるフルーツです。中でも、果肉がやわらかいいちごは、水分をたっぷり含んでおり、いちご本来の濃厚な甘さととろけるような口当たりを堪能できるため、ご家庭用としてはもちろん、特別な贈り物としても大変喜ばれます。この記事では、特におすすめの、やわらかくて甘いいちごの品種を厳選してご紹介いたします。各品種の特徴、主な産地、選び方や購入方法まで、詳しく解説いたします。この記事が、あなたにとって最高のいちごを見つけるための一助となれば幸いです。
おすすめの柔らかくて甘いいちご品種
ここでは、特に人気が高く、やわらかさと甘さを兼ね備えたおすすめのいちご品種を厳選してご紹介します。それぞれの品種が持つ独自の風味、食感、旬の時期などの情報を通じて、今年のいちご選びがより充実したものになるでしょう。これらの情報は、ご自宅用としてはもちろん、大切な方への贈り物を選ぶ際にもきっと役立つはずです。いちご専門家の知識を交えながら、各品種の魅力を余すところなくお伝えしますので、ぜひお気に入りのいちごを見つけてみてください。
越後姫
「越後姫(えちごひめ)」は、平成8年に新潟県で生まれた、まさに"新潟の美しいお姫様"のようなブランドいちごです。大きく育った果実は非常にやわらかく、口に入れると果汁がじゅわっと広がるジューシーさが特徴です。甘みが強く芳醇でありながら、酸味は穏やかで、上品な後味が楽しめます。この独特の甘さとやわらかい食感は、多くのいちごファンから支持されています。旬の時期は1月から5月頃で、一般的には6月上旬頃まで店頭に並びます。新潟県内の契約農家で丁寧に育てられた越後姫は、とろけるような食感と上品な甘さで、特別なひとときを演出してくれるでしょう。贈り物としても喜ばれることが多く、特別な味わいを求める方にはぴったりの品種です。
あまおう
福岡県生まれの「あまおう」は、「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字を取った、まさにその名の通りの特徴を持ついちごです。いちごソムリエの宮崎氏が「日本で最も有名なイチゴ」と評するほど、広く知られ愛されています。口に含むと、濃厚な甘さとコク、そしてそれを引き締める絶妙な酸味が広がり、満足感のある贅沢な味わいです。その見た目も特徴的で、大粒で鮮やかな赤色は、贈答品としても喜ばれています。特筆すべきは、あまおうが福岡県でのみ生産される特別なブランドいちごであること。福岡県以外では「あまおう」の名前を使用できず、品質・価格ともに厳格に管理されており、そのブランド力は非常に高いです。旬は12月から5月頃で、特に3月から4月は甘みがピークを迎え、出荷量も最も多くなるため、この時期がおすすめです。
とちおとめ
栃木県生まれの「とちおとめ」は、東日本を代表するいちごとして親しまれています。国産いちごの中でも生産量がトップクラスで、全国のスーパーなどで手軽に入手できる身近な存在です。いちごソムリエ宮崎氏も、その入手しやすさと品質のバランスの良さから「コスパNo.1」と評価しています。特に3月以降は比較的安価になることも多く、気軽にいちごを楽しみたい方にはぴったりです。味わいは、酸味が少なく、上品な甘さが際立つのが特徴。いちごならではの爽やかな香りも豊かに感じられます。甘さと酸味のバランスが絶妙で、後味もすっきりとしているため、次々と食べ進めてしまう美味しさです。実の大きさは、冬には大きめで、春になるとやや小ぶりになる傾向があります。旬は2月から4月頃で、この期間を通して安定した品質と手頃な価格で提供されるため、幅広い層に支持されています。
紅ほっぺ
静岡県生まれの「紅ほっぺ」は、全国でもトップクラスの生産量を誇る人気のいちごです。名前の通り、果皮だけでなく果肉まで鮮やかな赤色に染まっており、その美しい色合いが特徴です。甘みと酸味のバランスが良く、濃厚な味わいが楽しめます。大粒の果実には果汁がたっぷりと含まれており、口に入れるとみずみずしさが広がります。カットした際の断面も美しく、クリスマスケーキやタルトなどのデコレーションにもよく使われ、見た目にも華やかさを添えます。旬は1月下旬から5月上旬ですが、クリスマスケーキの需要に合わせて12月頃から出回り始めるため、比較的早い時期から楽しむことができます。濃厚な味わいと美しい見た目を兼ね備えているため、特別な日のデザートや贈り物としても人気があります。
さがほのか
佐賀県生まれの「さがほのか」は、主に九州地方で栽培されているいちごです。その最大の特徴は、柔らかさの中に程よい弾力がある、独特の食感です。この食感が、口の中で心地よい歯ごたえと滑らかな舌触りを同時に楽しませてくれます。また、この独特の食感は、「さがほのか」が持つ上品な甘みと華やかな香りをさらに引き立て、一度食べたら忘れられない、やみつきになる味わいを生み出しています。旬は12月から5月下旬頃と比較的長く、特に3月が出荷のピークを迎えます。九州地方でいちごを選ぶ際には、ぜひ「さがほのか」の繊細な食感と豊かな風味を体験してみてください。
きらぴ香
2017年に静岡県で生まれた「きらぴ香」は、10年以上の歳月をかけて開発された期待の新星です。名前の通り、キラキラと輝くような艶やかな見た目が特徴で、まるで宝石のように上品な美しさを放ちます。その美しい姿は、贈り物としても喜ばれる理由の一つです。味わいは、際立つ甘さが特徴で、酸味は控えめ。甘いものが好きな方にはたまらないでしょう。口に含むと、みずみずしく上品な風味が広がり、その香りの余韻も長く楽しめます。旬は11月下旬から4月頃まで。比較的新しい品種ながらも、その優れた品質と美しい外観で、多くのファンを魅了しています。特別な日のデザートや大切な方へのプレゼントに、「きらぴ香」を選んでみてはいかがでしょうか。
章姫
「章姫(あきひめ)」は、静岡県生まれの歴史あるいちご品種で、人気品種「紅ほっぺ」の親としても知られる、いちご界の重要な存在です。縦長の円錐形という独特な形と、鮮やかな濃い橙赤色の果皮が特徴です。果肉はとても柔らかく、果汁をたっぷり含んでいるので、口に入れた瞬間、ジューシーな甘さが広がります。いちごソムリエの宮崎氏も「とにかく甘い」と絶賛するほど、酸味が少なく、際立つ甘さと滑らかな舌触りが魅力です。その甘さから、全国各地で栽培されており、いちご狩りでも子供から大人まで幅広い世代に愛されています。旬の時期は12月から5月頃までと長く、さまざまなシーンでその甘さを堪能できます。
桃薫
「桃薫(とうくん)」は、北海道で誕生した、とても珍しい種類のいちごです。特徴的なのは、一般的な赤い色のいちごとは異なり、果皮は淡い赤色を帯びていて、果肉はピンクがかった白色をしている点です。さらに、熟すと桃のような甘く豊かな香りが漂うのも魅力の一つ。この独特な香りは、他のいちごでは体験できない特別なものです。味も甘みが強く、酸味は控えめ。とろけるように柔らかい食感で、まるでデザートのように美味しく味わえます。見た目の美しさや香りの珍しさから、特別な食体験をしたい方や、珍しい品種を試してみたい方におすすめです。旬は2月から5月頃まで。市場で見かけたら、ぜひその個性的な魅力に触れてみてください。
スカイベリー
「スカイベリー」は、栃木県で生まれた、17年もの歳月をかけて開発された、見た目も味も優れた高級いちごです。「大きさ、美しさ、美味しさのすべてが大空に届くように素晴らしいいちご」という願いが込められたその名の通り、一粒一粒が大きく、鮮やかな色と美しい形が特徴です。甘みと酸味のバランスが絶妙なのも魅力。口の中に広がるたっぷりの果汁が、深い甘さとさわやかな酸味を同時に感じさせ、飽きのこない上品な味わいです。その品質の高さと美しい見た目から、贈答品としても人気があり、特別な日の贈り物としても選ばれています。旬は12月から5月頃までと比較的長く、冬から春にかけてのいちごシーズンを通して、その極上の味を楽しめます。
淡雪
「淡雪(あわゆき)」は、一般的な赤い色のいちごとは異なり、淡い桜色を帯びた白い果皮が目を引く、希少な品種です。生まれた場所は特定されていませんが、鹿児島県の農家で育成され、2013年に品種登録されました。このいちごの魅力は、他に類を見ないその美しい見た目と、繊細で上品な味わいにあります。甘さは際立って強いわけではありませんが、穏やかな酸味と優雅な香りが特徴で、口に入れるととろけるような食感が楽しめます。その淡い色合いと上品な味わいは、デザートに添えると見た目も華やかになり、白いちご好きにはたまらない品種として知られています。旬の時期は12月頃から4月頃までで、他とは一味違う、洗練された味わいを求める方におすすめです。
あまりん
近年、多くのいちごファンを魅了しているのが、埼玉県生まれのオリジナル品種「あまりん」です。「あまりん」は、埼玉県が誇る「やよいひめ」と、香りの良い「ふくはる香」をかけ合わせて開発され、2019年に品種登録されました。この名前は、落語家の林家たい平師匠が命名したことでも知られています。「あまりん」の最大の特徴は、その圧倒的な甘さです。一般的ないちごの平均糖度が13度程度なのに対し、「あまりん」は18度から20度という驚きの糖度を誇り、まさに"極上の甘さ"を味わうことができます。口に入れた瞬間、濃厚な甘みが広がり、酸味は控えめに感じられます。その美味しさに感動する人も多く、「あまりん」を知らずして、いちごを語ることはできないと言われるほどです。外観も美しく、鮮やかな赤色で形も整っており、見ているだけでも心が奪われます。その品質の高さは、数々の品評会でも認められており、日本野菜ソムリエ協会が主催する「全国いちご選手権」では、3年連続で最高金賞を受賞し、"日本一美味しいいちご"と言っても過言ではありません。日本野菜ソムリエ協会は、一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が認定する資格で、約7万人の会員が食に関する様々な分野で活躍しています。「あまりん」は、味、形、果肉のしっかりさ、日持ちの良さなど、あらゆる面で優れており、輸送や販売にも適しているため、まさに"いちご界のスター"です。ただし、「あまりん」は埼玉県内の生産者のみが栽培できるブランドいちごであるため、希少価値が高く、全国のスーパーで簡単に見つけることは難しいのが現状です。特に西日本では、ほとんど流通していないと言われています。販売時期は12月頃から5月末頃までですが、専門家の間では、寒さが厳しい時期にゆっくりと育ち、糖分をたっぷり蓄えた1月から2月が最も甘くて美味しい時期と言われています。価格は、粒の大きさや数によって異なりますが、直売所では家庭用として1パック900円程度から販売されています。
多様な味わいを持ついちご品種
日本には、甘くてジューシーないちごだけでなく、それぞれが独自の個性を放つ、様々な品種が存在します。特に注目すべき、個性豊かな、いちご品種をさらに詳しくご紹介します。これらの品種を知ることで、いちごの奥深さと、日本のいちご栽培技術の高さを感じていただけるでしょう。
女峰:忘れられない酸味のいちご
「女峰(にょほう)」は、特徴的な酸味が魅力のいちごです。かつては、多くの地域で栽培され、市場を席巻しましたが、近年、生産者が減少し、「幻のいちご」と呼ばれることもあります。その酸味は、そのまま食べるよりも、ジャムやタルト、ケーキなど、酸味を活かした加工品に最適でした。しかし、甘いものが好まれるようになり、栽培面積は減少し、現在は、香川県など、限られた地域でのみ栽培されています。市場で女峰を見かけることは少ないですが、もし出会えたら、日本のいちごの歴史を感じさせる、その独特な酸味を味わってみてください。現代の主流品種とは異なる、昔ながらのいちごの味を知る上で、貴重な存在です。
とちあいか:栃木県期待の星
栃木県が主力品種として力を入れている「とちあいか」です。いちご生産量日本一を誇る栃木県が、自信を持って送り出す、素晴らしい特徴を持ついちごとして期待されています。その魅力は、味の良さだけでなく、育てやすさにもあります。とちあいかは、葉っぱが良く育ち、丈夫で育てやすいのが特徴です。そのため、栽培が容易で、収穫量も多くなります。さらに、とちあいかは、比較的、外側がしっかりしているため、輸送中に傷つきにくいというメリットもあります。栃木県で栽培されたいちごは、全国に出荷されるため、輸送に強いことは大きな利点となります。今後は、全国のスーパーで、とちあいかを目にする機会が増え、その優れた品質と安定供給が期待されています。消費者にとっても、美味しいいちごを手軽に楽しめる機会が増えるでしょう。
柔らかくて甘いいちごの選び方
柔らかくて甘いいちごを選ぶには、以下の3つのポイントに注目すると良いでしょう。まず、いちごのヘタの付け根まで全体が鮮やかな赤色をしているかを確認します。これは、いちごが十分に熟しているサインです。次に、いちご特有の甘く豊かな香りがするかどうかをチェックします。新鮮で美味しいうちごは、自然な甘い香りを強く放っています。最後に、果皮にハリがあり、自然な艶があるかをよく観察してください。ハリと艶は、いちごの鮮度と水分が保たれている証拠です。これらの色、香り、艶の3つの要素を総合的に見て、最も状態の良いものを選ぶことが大切です。また、いちごの品種によっても柔らかさや甘さに違いがあるため、本記事で紹介した各品種の特徴を参考に、自分好みの品種を探してみるのも良いでしょう。
まとめ
とろけるような食感のいちごは、口いっぱいに広がる果汁と甘みが魅力です。そのまま食べるのはもちろん、デザートの彩りやスムージーの材料としても、その美味しさを存分に発揮します。これまで、越後姫、あまおう、とちおとめといった人気の品種から、あまりん、そして女峰やとちあいかまで、様々な品種の個性を詳しく見てきました。それぞれの品種が持つ特徴、産地、旬の時期を知ることで、いちご選びがさらに楽しくなるはずです。日本のいちごは、その甘さと品質の高さで世界的に評価されています。その理由を改めて理解できたのではないでしょうか。甘くてジューシーないちごを選ぶ際には、鮮度と糖度に着目し、旬の時期に自分好みのいちごを味わってみてください。
柔らかくて甘いいちごを選ぶポイントは何ですか?
ジューシーで甘いいちごを選ぶには、ヘタの近くまで鮮やかな赤色をしているか、甘い香りが十分に感じられるか、そして果皮にハリと自然なツヤがあるかを確認しましょう。これらの点を考慮して、最も良質なものを選ぶことが大切です。
「越後姫」はどんな特徴のいちごですか?
「越後姫」は、平成8年に新潟県で生まれたオリジナルのブランドいちごです。「可憐でみずみずしい新潟のお姫様」というイメージから名付けられました。大粒でとても柔らかく、豊富な果汁が特徴で、強い甘さと芳醇な香りが楽しめます。酸味が少ない上品な味わいも魅力です。旬は1月から5月頃です。
「あまおう」が福岡県以外で栽培されないのはなぜですか?
「あまおう」は福岡県生まれの特別な品種であり、そのブランドを守るために福岡県が栽培を厳格に管理しています。他の地域では「あまおう」という名前での販売は認められておらず、この限定性によって品質とブランド価値が維持されています。
「あまりん」はどんな特徴を持ついちごですか?
「あまりん」は埼玉県生まれのいちごで、その最大の特徴は非常に高い糖度です。平均的な糖度が13度であるのに対し、「あまりん」は18度から20度にも達することがあります。濃厚な甘さと豊かな味わいが楽しめ、酸味は控えめです。見た目も美しく、日本野菜ソムリエ協会主催の「全国いちご選手権」で3年連続で最高金賞を受賞するなど、その品質は高く評価されています。