希少なイチゴ「みつのか」:あつひろ農園が生み出す、情熱の結晶
福岡県筑後市にあるあつひろ農園。ここでしか栽培されていない希少なイチゴ「みつのか」は、平洋さんと淳子さんご夫婦の情熱と愛情がたっぷり詰まった特別な逸品です。かつて「生産委員」として新品種の開発に携わっていた平さんが、「あまおう」誕生にも貢献する一方で、栽培の難しさから普及が見送られた「みつのか」の魅力に惚れ込み、自家農園での栽培を決意。その強い思いが、他では味わえない「みつのか」を私たちに届けてくれるのです。

幻のいちご『みつのか』とは? – あつひろ農園だけが育てる特別な存在

福岡県筑後市下妻の「あつひろ農園」では、平 洋(ひろし)さんと淳子(あつこ)さんご夫婦が愛情を込めて『みつのか』を育てています。この名前は単なる品種名ではなく、農園独自のブランド名として確立されています。『みつのか』は「あつひろ農園」でのみ栽培される、非常に珍しいイチゴです。この特別なイチゴの背景には、栽培の難しさと、生産者の熱い想いがあります。平 洋さんは約20年前、「生産委員」として、新しい農作物の品種を試験的に栽培し、その可能性や栽培に必要な技術を研究していました。「あまおう」も、この過程を経て多くの人に届けられるようになりました。しかし、『みつのか』はその手間から、広く普及させるのは難しいと判断されました。それでも平さんは、『みつのか』の持つ特別な魅力に惹かれ、その味を守りたいという強い思いから、自分の農園で栽培を続けることを決意しました。この決断が、『みつのか』を味わえる理由です。

桃のような香り!『みつのか』の特別な特徴と魅力

『みつのか』は、一度食べたら忘れられない特徴と魅力にあふれています。まず、口の中に広がる豊かな香りが魅力です。普通のイチゴとは違い、桃のような上品な甘い香りが、味わいを豊かにします。香りは口の中に残り、幸せな気持ちになります。味も特別で、酸味が少なく、まろやかな甘さが広がり、イチゴ本来の味を楽しめます。見た目も魅力的で、カットされた断面は真っ白で美しく、食欲をそそります。また、一粒一粒が大きく、存在感があります。試食の際に「これは小さい方」という説明があったように、さらに大きくなる可能性を秘めています。香り、味、見た目、大きさ、全てにおいて『みつのか』は特別なイチゴです。

あつひろ農園の情熱と家族の絆が生み出す『みつのか』

「あつひろ農園」は、平 洋さんと淳子さんご夫婦が営む農園です。夫婦の情熱と深い絆の象徴であり、『みつのか』という名前も、家族愛から生まれました。「あつひろ農園」は、淳子(あつこ)さんの「あつ」と、洋(ひろし)さんの「ひろ」を組み合わせたものです。そして『みつのか』は、娘さんの光加(みつか)さんの名前にちなんで名付けられました。この名前からも、あつひろ農園が家族で『みつのか』を大切に育てていることが伝わってきます。娘の光加さんは、両親が育てた『みつのか』を、多くの人に届けたいという思いから、ブランド化に取り組んでいます。その熱意は、栽培面積の拡大につながりました。昨年は約500株だった栽培面積を、今年は5000株に増やしました。これは、より多くの人がこの特別なイチゴを味わえるようにするための挑戦です。家族の愛と情熱が詰まった『みつのか』は、特別な価値を持っています。

こだわり抜いた栽培方法:『みつのか』を美味しく育てる秘訣

あつひろ農園では、『みつのか』を最高に美味しく育てるために、こだわりと独自の栽培方法を実践しています。約13アールのイチゴ畑のうち、2/3が『みつのか』の栽培に充てられ、残りのスペースでは別の品種も栽培されています。このことからも、『みつのか』に力を入れていることが分かります。『みつのか』の栽培で特徴的なのは、収穫のタイミングです。普通のイチゴは赤くなると収穫されますが、『みつのか』は赤くなってからさらに3〜4日、枝につけたまま待ちます。この工程により、イチゴ本来の甘みと風味が引き出され、香りが深まります。また、栽培環境にも配慮し、ハウスの中は清潔に保たれ、株の間には柔らかい素材が敷き詰められています。これにより、イチゴが傷つくのを防ぎ、美しい状態で収穫できるよう工夫されています。これらの栽培方法が、『みつのか』の美味しさを生み出しています。

真心込めた収穫と丁寧なパック詰め:手作業で届けられる品質

『みつのか』の美味しさを最大限に引き出し、お客様へ最高の状態でお届けするために、あつひろ農園では収穫からパック詰めまで、一つ一つ丁寧に手作業で行っています。収穫したばかりの『みつのか』を、ご夫婦が向き合い、温かい“こたつ”に入って、丁寧に選別し、心を込めてパック詰めしていきます。この光景は、あつひろ農園の温かい家族の絆を感じさせます。しかし、このこたつでの作業には、単に温まるだけでなく、イチゴの品質を維持するための重要な理由と、生産者のたゆまぬ努力が込められています。イチゴは温度変化に弱く、暖房を入れると品質が劣化しやすいため、栽培ハウス内は暖房を極力使用せず、低温に保たれています。そのため、厳しい寒さの中でも、ご夫婦はこたつで手を温めながら、イチゴを傷つけないよう細心の注意を払い、一つ一つ丁寧に作業を進めています。この徹底した選別とパック詰め作業が、大量生産では難しい、きめ細やかな品質管理を実現し、一粒一粒に込められた生産者の愛情とこだわりが、『みつのか』の優れた品質を支えているのです。

『みつのか』の入手方法と旬の時期

特別な『みつのか』を味わいたいという声は多いものの、残念ながら、一般的なスーパーやデパートなどでの販売はほとんどありません。そのため、『みつのか』を手に入れるには、あつひろ農園へ直接連絡する必要があります。この販売方法も、『みつのか』が「幻のいちご」と呼ばれる理由の一つです。あつひろ農園では、採れたての新鮮な『みつのか』を、最高の状態でお客様にお届けしたいという思いから、直接販売という形を大切にしています。連絡先は、福岡県筑後市下妻の「あつひろ農園」で、TEL/FAX 092-776-4362までお問い合わせください(こちらの電話番号は春日市にある事務所のものです)。『みつのか』の出荷は、毎年12月下旬頃から本格的に始まり、3月頃までが最盛期です。この期間中にぜひご連絡いただき、家族の愛情と情熱が育んだ、甘く芳醇な香りのイチゴをご賞味ください。きっと、その特別な味わいの虜になることでしょう。

まとめ

福岡県筑後市の「あつひろ農園」で、平洋さんと淳子さんご夫婦が愛情を込めて育てている『みつのか』は、単なるイチゴではなく、家族の愛情と生産者の情熱が詰まった特別な逸品です。栽培の難しさから、広く市場に出回ることはありませんでしたが、平洋さんの『みつのか』に対する強い情熱が、その栽培を支え続けています。桃のような芳醇な香り、酸味が少なく上品な甘さ、そして美しい白い断面と大粒の果実は、他のイチゴにはない、唯一無二の魅力を持っています。娘さんの光加さんがブランド化に取り組んだことで、栽培株数は昨年比10倍の5000株にまで増え、より多くの方々がこの幻のイチゴを味わえるようになりました。赤く熟してから数日間、枝についたまま待つ独自の収穫方法、傷つきを防ぐためのハウス内の工夫、そして寒い中、ご夫婦がこたつに入り手作業でパック詰めをする姿は、『みつのか』の品質に対する妥協のないこだわりと、お客様への真心を表しています。出荷のピークは3月までで、一般販売はされていないため、あつひろ農園へ直接連絡することで入手可能です。『みつのか』は、家族の温かい絆と、幻のイチゴを届けたいという強い想いから生まれた、甘く特別な物語が詰まったイチゴです。ぜひ一度、この特別な味わいをご体験ください。

『みつのか』は品種名ですか、それともブランド名ですか?

『みつのか』は、一般的なイチゴの品種名ではなく、福岡県筑後市にある「あつひろ農園」が独自に栽培し、販売しているオリジナルのブランド名です。そのため、他の農園では栽培されていません。

『みつのか』はどこで手に入りますか?

現在、『みつのか』は通常のスーパーやデパートなどでは販売されていません。購入を希望される場合は、「あつひろ農園」に直接お問い合わせいただく必要があります。連絡先は、092-776-4362(あつひろ農園の事務所、春日市にあります)です。

『みつのか』の特長は何ですか?

『みつのか』は、まるで桃のような、非常に豊かな香りが大きな魅力です。口にした後も、その香りが長く残ります。味わいは、酸味がほとんどなく、洗練された、そして濃厚な甘みが際立っています。また、カットした時の果肉の美しさ、真っ白な色合いや、一粒一粒が大きいことも特徴として挙げられます。

『みつのか』はいつ頃に収穫されますか?

『みつのか』の出荷時期は、例年12月下旬頃から本格化し、3月頃までが最盛期となります。この期間中に、直接農園へ連絡されることをおすすめします。

なぜ『みつのか』は「幻のいちご」と呼ばれるのでしょうか?

『みつのか』は、もともと新品種として試験的に栽培されたいちごの一つでしたが、栽培に非常に手間がかかるため、広く一般的に栽培されることはありませんでした。しかし、あつひろ農園の園主がその美味しさに惚れ込み、自身の農園で栽培を続けているため、その希少性の高さから「幻のいちご」と呼ばれるようになりました。他の農園では栽培されていないという点も、希少性を高める要因となっています。
いちご