スペキュロス

冬の訪れを告げる、温かみのある香りが魅力の焼き菓子スペキュロス。そのスパイシーな風味は、一度味わうと忘れられない独特の個性を放ちます。シナモン、クローブ、ナツメグなど、数種類のスパイスが織りなす芳醇な香りは、まるで物語を語りかけるよう。この記事では、スペキュロスの歴史を紐解きながら、その魅惑的な味わいの秘密に迫ります。クリスマスシーズンだけでなく、一年を通して楽しめる、スペキュロスという名の小さな宝物を探求してみましょう。

世界のお菓子「スペキュロス」とは?

スペキュロスは、小麦粉、砂糖、ショートニング、バターをベースに、シナモン、カルダモン、ナツメグ、クローブといったスパイスを加えて作られます。製造は株式会社シルビア。このビスケットはベルギー発祥で、もともと12月6日の聖ニコラウスの祝日に食されていました。そのためクリスマスのお菓子というイメージがありますが、ベルギーでは季節を問わず親しまれているそうです。

少しばかり歯ごたえがあり、ピリッとした刺激が心地よい

ベルギーやフランスの伝統的なスペキュロスは、繊細な模様が特徴的です。その魅力は、独特の食感とスパイスの香りにあります。クッキーのような材料を使っていますが、生地が詰まっているため、サクサク、ほろほろとは違う、バリッとした食感が楽しめます。シナモン、カルダモン、ナツメグ、クローブの4種のスパイスが織りなす芳醇な香りが、噛むごとに口の中に広がります。甘さは控えめなので、ついつい手が伸びてしまうでしょう。カラメルの香ばしさとコクも加わり、深みのある味わいがクセになります。コーヒーはもちろん、ホットミルクとの相性も抜群。チャイと一緒に楽しむのもおすすめです。

シンプルなのに、とまらない。魅惑のスイーツ

軽やかな食感のクッキーも良いけれど、スペキュロスはまた違った魅力があります。噛むごとに広がる滋味深い味わいは、一度体験すると忘れられないでしょう。海外のお菓子が好きな方はもちろん、スパイスの風味に惹かれる方にもぜひ試していただきたい一品です。

スペキュロス