サワーチェリーとは、その名の通り爽やかな酸味とほのかな甘みを持つ魅力的な果物です。一般的なチェリーよりも酸っぱいため、デザートや料理の材料として幅広く利用されています。鮮やかな赤が特徴のサワーチェリーは、ビタミンCや抗酸化物質が豊富で健康にも良いとされています。本記事では、サワーチェリーの特徴や栄養価、さらにはおいしく楽しむためのレシピや活用法について詳しく解説します。さあ、サワーチェリーの甘酸っぱい魅力を一緒に探求してみましょう。
スイートチェリー
酸味のあるチェリー、つまりサワーチェリー、この独特の果物をご存知でしょうか。日本ではあまり見かけない種類ですが、その名の通り酸っぱい味わいが特徴です。
日本でチェリーといえば、まず思い浮かぶのは甘くて芳香のある「佐藤錦」。豪華なイメージで、デパ地下に並ぶ際には木箱に美しく詰められ高価に取引されています。私自身は買ったことがありませんが…。対照的にサワーチェリーは見た目は艶やかで赤く、つい食べたくなりますが、そのまま食べるとその酸っぱさに多くの人が驚き顔に！しかし、砂糖を加えて加熱すると、その酸味が際立ちながらもチェリーの香りと溶け合い、驚くほど美味しいデザートになるのです。特に欧米では日常的で、アメリカンチェリーパイやドイツのブラックフォレストケーキなどでよく使用されています。
レストランで働いていた際、ドイツ出身のシェフが6月になると必ず「サワーチェリーはまだ？」と尋ねてきました。私はよくこのチェリーでソルベを作っていたので、彼も待ち遠しかったようで、「早く食べたい！作ったらすぐに食べさせて！」と毎年楽しみにしていました。その光景が今でも懐かしく思い出されます。
サワーチェリーが最も美味しい時期
6月から7月のわずか2週間ほどの短いシーズンに収穫されるため、パティスリーやレストランでは大量に仕入れたあと、キルシュというさくらんぼのお酒に漬け込み保存します。それを利用して、バレンタインにはチェリーボンボンが作られます。かじると中からお酒がとろりと流れ出す、あの一品です。