ソルダム 栄養

初夏から夏にかけて店頭に並ぶ「ソルダム」。一見するとプラムとそっくりな見た目をしていますが、実は少し違いがあります。甘酸っぱくジューシーな味わいが魅力のソルダムは、どのような特徴を持つ果物なのでしょうか。この記事では、ソルダムの基本情報やプラムとの違い、栄養や旬の時期、代表的な品種やおすすめの食べ方まで、幅広くご紹介します。
ソルダムとは?プラムと違いは?
ソルダムの栄養価・カロリーは?
甘みのあるソルダムですが、実はカロリーも糖質も低めで、ダイエット中にも取り入れやすい果物です。100gあたりのカロリーは約44kcal、糖質はおよそ8gと、果物の中では控えめな数値です。1個(約130g)食べても60kcal前後なので、罪悪感なく楽しめるのも魅力です。
栄養面では、ポリフェノールの一種「アントシアニン」が豊富で、視力の回復や眼精疲労の軽減に役立つとされています。加えて、カリウムやクエン酸、葉酸、ペクチンなどの栄養素も含まれており、むくみの解消や疲労回復、腸内環境の改善などの効果が期待できます。ソルダムは美味しさだけでなく、健康維持にも役立つ優れた果物です。

ソルダムの品種
現在、日本ではさまざまなソルダムの派生品種が生まれており、それぞれに特徴があります。
サマーエンジェルは、ソルダムとケルシーを交配したもので、大玉で糖度が高く、甘みと酸味のバランスが絶妙です。2005年に山梨県で誕生し、見た目も華やか。果皮は紅色、果肉は淡黄色でインパクトがあります。
**李王(りおう)**は、1990年に山梨県で生まれた品種で、ソルダムと大石中正の交配から生まれました。果肉はとてもやわらかく、果汁が豊富で、香りも強く濃厚な味わいです。
サマービュートは、山形県で誕生した品種で、重さ170gにもなる大玉が特徴。果肉はややかためですが緻密で、酸味と甘さのバランスが良く、完熟するとさらに味が深まります。それぞれ異なる味わいや食感が楽しめるので、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
ソルダムの食べ方・レシピのおすすめ
ソルダムはそのまま食べても十分に美味しい果物ですが、ひと手間加えることで違った魅力が引き出されます。たとえば、ジャムにすることで保存がきき、トーストやヨーグルトに添えて楽しめます。甘酸っぱさが凝縮されており、追熟しきれなかった果実の活用にもぴったりです。
また、スライスしてオリーブオイルと岩塩・胡椒をふりかければ、甘さ控えめの前菜風に仕上がります。ワインのおつまみとしてもおすすめです。
さらに、ソルダムのタルトは見た目も華やかで、来客時のおもてなしにも向いています。加熱することで酸味がまろやかになり、焼き菓子との相性も抜群です。ソルダムの美味しさを活かしたアレンジで、さまざまなシーンに彩りを加えてみてください。

まとめ
ソルダムは、すもも由来の品種でありながら、甘さと酸味を兼ね備えたジューシーな味わいが魅力の果物です。低カロリーかつ栄養価も高く、さっぱりとした風味は暑い季節にぴったり。国産品種も数多く登場しており、食べ比べも楽しめます。追熟させて食べ頃を見極めると、さらに甘さが増して美味しさもアップ。旬の時期にはぜひ手に取って、ソルダムならではの味わいを体験してみてください。