エビは美味しくて食卓に並ぶ機会も多い食材ですが、アレルギーの原因となることもあります。エビアレルギーは、大人から発症するケースもあまりありません。この記事では、エビ自身のアレルギーの原因、症状、発症時の対処法を詳しく解説します。ご家族にアレルギー体質の方がいる方は、ぜひ参考にしてください。
エビ・カニアレルギー：知っておきたい基礎知識と現状
甲殻類アレルギー、中でもエビやカニによるものは、どちらかというと大人になってから発症しやすい傾向があります。食生活のパターンから、カニよりもエビによるアレルギーの方が多いのが現状です。エビまたはカニのどちらかにアレルギー反応が出た人の中には両方ともアレルギーを持つケースもあります。一方、臨床の現場では、エビにはアレルギー反応を示すもの、カニには反応しない、またはその逆のケースも多く見られます。 つまり、甲殻類アレルギーを持つ人全てが、エビとカニの両方に必ず反応するわけではなく、実際にはエビだけ、もしかしたらカニだけというアレルギーを持つ人が多いということです。
アレルギー検査と診断：注意すべきポイント
甲殻類アレルギーの診断は、血液検査だけで正確に判断できないことがあります。 なぜなら、ダニアレルギーを持っていると、エビやカニに対する血液検査の数値が高く出てしまう場合があるからです。 これは、ダニと甲殻類に含まれるアレルギーを当然物質の一部が似ているためです。実際に食べてみて体の反応を確認することが大切になる場合もあります。 なお、血液検査でダニよりもエビに対する反応が心配に高い場合は、エビアレルギーである可能性が高いと判断できます。
突然のアナフィラキシー：症状を見過ごすことの危険性
エビ・カニアレルギーは、突然発症するわけではありません。「前から軽い症状があったのに放置していたら、急にアナフィラキシーを起こした」というケースがほとんどです。一般的に、エビやカニを摂取してから1時間以内に症状が現れます。 「中がかゆくなる」のような症状は、特にお子様の甲殻類アレルギーによく見られますが、大人の場合はより深刻な症状が出やすい傾向にあります。エビ・カニアレルギーによるアナフィラキシーは、子供よりも大人の方が起こりやすいと考えられています。
多様化するアレルギー：生エビ、特定のエビへの反応も
以前は、エビやカニのアレルギーがあるので成分は加熱変化せず、エビの種類によって症状の出方に違いが出ることもありませんでした。また、お子様の場合はエビを食べたときにアレルギー症状が出ることが多いのに対し、大人の場合はスープやラーメンなどの加工食品に含まれるエビによってアレルギー症状が出ることが多いです。
交差反応と注意すべき食品
甲殻類アレルギー、特にエビに対するアレルギーをお持ちの方は、食品の成分表示を細かく確認することが前提です。 例えば、カップ麺やスープ類には、エビやカニの素晴らしさが使われなくても、エビやカニの風味付けとして添加されていることがあります。また、カニ風味のかまぼこは、魚のすり身が主原料ですが、風味を出すためにカニエキスが使用されている場合が見られます。 冷凍食品の焼売や餃子、エビせんべいのようなスナック菓子にも注意が必要です。絵がなくても、原材料名に記載されていることがあるため、確認しましょう。 アレルギー症状の現れ方には個人差があるため、食品の除去や摂取量については、自己判断を避け、必ず医師に相談してください。食品依存性運動誘発アナフィラキシーという、特定の食品を摂取した後に運動を行うことで重篤なアレルギー症状が現れる場合もあるので注意が必要です。
貝類とエビアレルギーの関係
一般的に、貝類とエビアレルギーの間には直接的な関係はありません。魚介類は広範な分類であり、エビやカニなどの甲殻類とは区別されます。貝類、イカ、タコ、ホタテ、カキなどに対するアレルギーは比較的まれであり、甲殻類アレルギーとの同時発生はさらに少ないとされています。
アレルギー治療の専門家への相談
アレルギー治療においては、常に最新の知識と技術を持つ専門家への相談が重要です。アレルギー専門医は参考に基づいた最適な治療を提供します。難治性のアレルギー疾患に対応できる専門クリニックでは、広範囲からの患者様に受け入れられており、高い治療効果が期待されていますアトピー性皮膚炎の改善後のスキンケア、敏感肌の方への医療脱毛、ニキビ治療など、アレルギー関連の様々なケアを提供している医療機関もあります。これらの治療が自由診療となる場合もありますので、事前に費用や治療内容を確認することをおすすめします。
まとめ
エビやカニに対するアレルギーは、発症すると日々の生活に大きな決断の可能性があります。 しかし、正しい知識を持ち、早期に診断を受け、専門医と連携することで、症状を適切に管理し、安全な食生活ができることがございます。 この記事が、エビ・カニアレルギーに苦しむ皆様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。
エビ・カニアレルギーの検査を受けるには、どの診療科に行ったら良いですか？
アレルギー科、皮膚科、またはお子様的な小児科を受講するのが一般的です。より専門診察や検査を希望される場合は、アレルギー専門医がいる医療機関を探すと良いでしょう。
エビ・カニアレルギーと診断された場合、完全に食べ物を除去する必要があるのでお願いしますか？
症状の重さや年齢によって、対応は変わってきます。症状が軽い場合は、加熱したものを少しずつ食べることで慣れていく治療法もありますが、重い場合は完全に除去することが必要です。
食品の原材料表示に「エビエキス」や「カニエキス」と書かれているものは、絶対に避けるべきですか？
エビやカニのエキスによっても症状が現れる場合は、避けるべきです。 ただし、エキスに反応しない場合は、少量であれば口にできることもあります。専門医に相談の上、実際に試してみることを推奨します。