セージの歴史は非常に古く、紀元前300年頃に記録が残されています。ギリシャの植物学者テオフラストスがセージを記載し、その後、古代ローマの自然学者プリニウスの著書にもその効能が紹介されました。ローマ帝国時代には、セージが薬草として高く評価され、傷の治療や毒消しとして利用されていました。また、月経痛や月経過多の緩和に効果があるとされ、女性の健康を支える植物として重要視されてきました。

中世ヨーロッパでは、セージは万能薬とみなされ、疫病対策や免疫力向上のために用いられていました。さらに、イギリスでは道端にセージを植えることで、その土地に繁栄をもたらすと信じられていました。17世紀にはセージの造血作用や記憶力向上効果も注目され、ハーブティーとして飲用されるほか、料理にも取り入れられるようになりました。日本では明治時代に導入され、現在ではハーブティーや料理用の香り付けとして広く使われています。

セージティーには多くの健康効果があります。抗菌作用や収れん作用を持つため、風邪や扁桃腺炎、気管支炎などの呼吸器系の症状を緩和するのに役立つとされています。また、セージに含まれるツヨンやタンニンは、口内炎や歯肉炎を予防する効果が期待されています。喉の痛みが気になる際には、セージティーでのうがいも効果的です。

さらに、血行を促進する効果があるため、月経痛や月経不順の緩和にも用いられます。セージにはエストロゲンに似た作用があり、更年期のホットフラッシュや疲労感、不眠などの症状を軽減するといわれています。加えて、セージティーには消化促進効果があり、消化器系の働きをサポートします。胃腸内のガスを排出し、消化不良や下痢の改善、大腸炎や肝臓病にも有効だとされています。このように、セージティーは幅広い健康効果を持つハーブ飲料として、日常生活に取り入れる価値があります。

セージ ハーブティーは、その豊かな歴史と多岐にわたる効能から、現代でも多くの人々に親しまれています。抗菌作用や消化促進、更年期症状の緩和など、心身の健康をサポートする力を持つセージティーは、毎日の生活に手軽に取り入れられる健康法の一つです。日々のリラックスタイムや体調管理に、ぜひセージティーを試してみてはいかがでしょうか。