初夏の訪れとともに旬を迎えるルバーブは、その鮮やかな赤い色と独特の甘酸っぱさで私たちの味覚を魅了します。特にルバーブタルトは、甘みと酸味の絶妙なバランスが特徴で、デザートの新たな定番として人気を集めています。本記事では、ルバーブタルトの魅力に迫り、そのシンプルながら奥深い作り方を詳しくご紹介します。初心者でも作りやすいステップを取り入れ、家庭でも気軽に楽しめる絶品タルトを提供します。
ストロベリーとルバーブのパイ
このパイは、酸味のあるルバーブと苺を使用した伝統的なデザートです。ルバーブはアジア原産の植物で、ペクチンが豊富ですので、砂糖と煮込むとジャムのような仕上がりになります。この独特な酸味は苺やラズベリーと相性が良く、よく組み合わせて使われます。アメリカのフルーツパイには、アイスクリームが添えられることが多く、ほんのり溶けたアイスクリームとルバーブの酸味が絶妙です。
ストロベリーとルバーブのレシピ
パイ生地は、一般的なペストリーのレシピをもとに作ります。まず、小麦粉に冷えた油脂(無塩バターとラード)を加えて混ぜます。ラードを少し加えることで、生地にほのかな甘みが加わります。特に暑い時期には、溶けやすいバターをすばやく扱い、練りすぎないように注意してください。中力粉よりも薄力粉を使うと、生地が柔らかく仕上がりやすいです。
バターは泡立て器などで小麦粉に細かく混ぜ込み、ほとんど見えなくなったら氷水を少しずつ加えて全体を軽く混ぜます。生地が粉っぽくなくなるまで水を加えますが、練り過ぎには注意しましょう。
生地をラップで包んで丸く整形し、円盤状にして冷蔵庫で約1時間冷やします。
冷やしている間に、ルバーブと苺を用意します。生の苺が手に入りにくい場合は、冷凍の苺を使用しても問題ありません。また、苺の代わりに冷凍ラズベリーを使うこともできます。苺は半分に切り、ルバーブは1センチ程度にカットします。
ルバーブと苺にレモンの果汁、砂糖、コーンスターチを加えて全体を混ぜます。
冷えたパイ生地の半分をパイ皿より少し大きな円形に伸ばし、パイ皿に生地をのせて端を整えます。
用意したルバーブと苺のフィリングをパイ皿に入れ、残りの生地を伸ばして2センチ幅の紐状にカットします。
フィリングの上に格子模様になるように生地を交差させてのせ、端を整えて軽く押さえて形を整えます。
パイの表面に牛乳を薄く塗ってから、ザラメ糖を振りかけます。
200度に予熱したオーブンで約20分焼き、その後180度に下げてルバーブが柔らかくなるまでさらに約40分焼きます。吹きこぼれを防ぐために、鉄板の上に置いて焼くのが良いでしょう。
焼き上がったら粗熱を取り、冷蔵庫で冷やしてから切り分けます。