レーズン 離乳食

レーズン 離乳食

レーズン 離乳食

赤ちゃんの成長に合わせて、離乳食を始める時期がやってきました。様々な食材の中でも、レーズンは離乳食に取り入れやすく、栄養価も高い食材の一つです。しかし、レーズンを離乳食に導入する際には、いくつか注意点があります。今回は、レーズンを離乳食に取り入れる際の適切な時期や量、調理方法、注意点などについて詳しく解説していきます。

レーズンについて

レーズンは、ぶどうを乾燥させたドライフルーツの一種であり、その歴史は紀元前にまで遡ります。現在のような種なしレーズンが誕生したのは、1875年頃にアメリカでトンプソン・シードレス種が登場してからです。このトンプソン・シードレスや、そこから派生した品種は、今日でも多くのレーズン生産に用いられており、特にカリフォルニアレーズンの主要な原料となっています。

日本国内でもぶどうの栽培は広く行われており、レーズンに適した種なし品種も栽培されています。したがって、国産レーズンを入手することは可能ですが、生産量が限られているため、主にインターネット上での購入が推奨されます。

レーズンは乾燥により水分が失われるため、炊く前の米や小麦、とうもろこしと同程度の炭水化物を含んでいます。ドライフルーツは栄養素が濃縮され、高カロリーであるため、料理のアクセントとして少量を使用するのが適切です。

どんな食べ物でも過剰摂取は避けるべきですので、レーズンの使用量にも注意を払うことが大切です。

レーズンはいつから?

レーズンは、離乳食の後期(9〜11ヶ月)から始めることが一般的であり、完了期(12〜18ヶ月)にもよく使用される食材です。ドライフルーツは水分が飛ばされるため、栄養価が濃縮されていますが、使用量には注意が必要です。

はじめてのドライフルーツとしておすすめなのがレーズンです。豊富な鉄分を含み、手に入りやすいため、間食や様々な料理に利用することができます。オイルコーティングされていないレーズンを選ぶと、くっつきにくくなるのでおすすめです。

レーズン 離乳食

レーズンを離乳食で用いる場合の固さや量について

レーズンを離乳食で使用する際は、その固さや量、大きさに十分な注意が必要です。

離乳食初期や中期においては、まずはりんごやバナナなど、より食べやすい果物からスタートすることをおすすめします。

離乳食後期になってからレーズンを導入する場合は、湯掻きをしてオイルコーティングや汚れを落とし、すり鉢で潰してペースト状にしたものを与えるのが適しています。量は小さじ1杯程度に抑えましょう。

離乳食完了期でレーズンを使用する際も、軽くお湯で戻して砂糖を落としてから与えてください。量は小さじ1杯程度で十分です。野菜・果実の分類で40〜50g摂取すると糖質が多くなりすぎるため、少量にとどめることが大切です。

なお、レーズンには食用の植物油でコーティングされているものが多いので、離乳食で用いる際はさっとお湯で湯掻きをして油を落としてから使用するようにしましょう。

レーズンの栄養価について

レーズンは、ブドウを天日干しにして作られる人気のドライフルーツであり、小さな実の中に豊富な栄養が凝縮されています。レーズンの栄養価は、日本食品栄養成分表(8訂)で100gあたり324kcalと、炊いていない精米と同程度のカロリーです。ドライフルーツは水分を飛ばすことで栄養素が凝縮されるため、軒並みカロリーが高く、料理のアクセントとして適量を使用するのがおすすめです。

レーズンは、特に鉄分が100gあたり2.3gと非常に多く、フルーツの中ではトップクラスの値を示しています。離乳期や幼児期にドライフルーツを取り入れる際は、レーズンやアプリコットなど鉄分が豊富なものを選ぶと良いでしょう。また、食物繊維を重視する場合は、ブルーベリーやブラックベリーなどのベリー系がおすすめです。

レーズンを食べる際は、乳酸菌やタンパク質、カルシウムを補給できるヨーグルトと組み合わせるのが理想的です。離乳期の段階では、サプリメントよりも乳酸菌飲料やヨーグルト、味噌などの発酵食品から乳酸菌を摂取するようにしましょう。プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたシンバイオティクスの概念もありますが、離乳期ではそこまで神経質になる必要はなく、野菜と発酵食品をバランスよく摂取することが大切です。

レーズンのアレルギーは、メジャーではありませんが、ブドウにもアレルギーが存在します。初めて食べさせる際は、少しずつ与えて様子を見ながら、病院が空いている時間帯に食べさせるのがより安心です。

離乳食の下ごしらえについて

離乳食の下ごしらえにおいて、赤ちゃんに適した食材選びは非常に重要です。新鮮で安全な食材を選び、しっかりと洗浄することが大切ですね。食材は赤ちゃんが食べやすいよう、適度な大きさに切り、柔らかくなるまで煮るか蒸すのがポイントです。調理時間は食材や赤ちゃんの月齢によって調整しましょう。

調理後は、裏ごしやミキサーを使ってなめらかな食感に仕上げると良いでしょう。冷ましてから冷凍保存すれば、必要な分だけ解凍して使えるので、衛生面でも安心ですね。

ドライフルーツを離乳食に取り入れる際は、お湯で戻したものを使用するのが一般的です。レーズンなども後期までは10分ほどお湯につけて柔らかくしてから与えましょう。完了期になれば、そこまで気にする必要はありませんが、粒が大きい場合は半分や1/4程度にカットするのがおすすめです。

ドライフルーツは糖分が高く乾燥しているため、常温保存が可能です。日光に当たらない場所で袋に入れて保存しましょう。冷蔵庫や冷凍庫での保存は特に必要ありません。

ただし、ラムレーズンや糖置換されたドライフルーツは、離乳食では使わないようにしましょう。ラムレーズンはアルコールを含んでいる可能性があり、砂糖やコーンシロップで水分を置き換えたものは甘すぎるため、離乳食には適していません。

手間暇かかる離乳食作りですが、愛情たっぷりの手作り離乳食は赤ちゃんの健やかな成長を支えてくれるはずです。

レーズン 離乳食

レーズンを使った離乳食のレシピ

レーズンは栄養豊富で便秘解消にも効果的な食材ですが、離乳食に取り入れる際は赤ちゃんの発育段階に合わせて調整することが大切です。ここでは、レーズンを使った離乳食レシピを2つ紹介します。

1. レーズンの水煮(9〜11ヶ月)

材料は、レーズン20gと水100ccです。作り方は、鍋に水とレーズンを加えて弱火で煮込み、ヘラで潰しながら煮詰めます。粗熱を取ったら、製氷器やブロックトレーで冷凍保存しましょう。早めに使い切るように調整すると良いでしょう。

2. レーズンヨーグルト(9〜18ヶ月)

材料は、ヨーグルト40gとレーズンの水煮10gです。作り方は、小分けにしたレーズンの水煮をラップに包んで電子レンジで加熱・解凍し、離乳食用またはプレーンタイプのヨーグルトに混ぜて食べさせます。離乳食用ヨーグルトは鉄分強化や甘さ控えめのものがおすすめですが、乳アレルギーにも注意が必要です。

レーズンを離乳食に取り入れる際は、赤ちゃんの発育状況を見ながら、少しずつ進めていくことが大切ですね。

まとめ

レーズンは離乳食に適した食材ですが、のどに詰まらせる危険性もあるため、適切な時期に、適量を与え、調理方法にも気をつける必要があります。離乳食でのレーズンの活用法を知ることで、赤ちゃんの健やかな成長を促すことができるでしょう。