子犬 おやつ
愛犬家にとって、可愛い子犬とおやつは欠かせないものです。子犬の健やかな成長と幸せな表情を見るためには、適切なおやつの選び方と与え方が重要になります。本記事では、子犬におすすめのおやつと、その上手な活用方法についてご紹介します。
子犬におやつを与えてもいいのはいつから?
子犬にとってもおやつは喜びの種ですが、成長の過程で与え過ぎると健康被害のリスクがあります。生後2〜3ヵ月頃までは、おやつを控えめにし、やわらかく小さなサイズのものに限定することが賢明です。この時期は消化器官が未発達なため、硬いおやつを与えると事故の恐れがあります。離乳食終了後の3ヵ月頃から、ボーロやクッキーなど消化吸収しやすいおやつを少量与えてみましょう。ただし、個体差があるため、子犬の様子を見ながら無理のない量を判断する必要があります。最初は馴染みのドッグフードを少しずつおやつ代わりにするのもよいでしょう。おやつは10%以内の適量に抑え、過剰な与え過ぎに注意しましょう。
そもそも、犬におやつは必要?
犬におやつを与えることは、単なる余計な刺激以上の意味があります。適切に与えられれば、しつけや健康面で大きな役割を果たすのです。
おやつは報酬としての機能があり、望ましい行動を覚えさせる際に活用できます。また、散歩中の気そらしなどにおやつを見せて注意を引くこともできます。
健康面でも、おやつを噛むことで歯垢除去や歯肉強化につながります。栄養不足の補給にもなり、多頭飼育時の公平性確保にも役立ちます。
一方で過剰な与え過ぎは肥満の原因となり、おやつの報酬としての意味が失われる危険もあります。適量を守ることが大切です。
子犬期には、食事回数の減少に伴う空腹時におやつを与えるメリットもあります。離乳期から6カ月頃は消化機能が未発達なため、1日の食事を分けて与えますが、その間隔で空腹になることも。おやつが空腹をやわらげる役割を果たします。
このように、おやつにはしつけや健康、社会性育成など、さまざまな機能があるのです。バランスを保ちながら、うまく活用していきましょう。
子犬のおやつの与え方のコツ
生後3ヶ月~6ヶ月未満の子犬には、体内で溶けやすいやわらかいおやつを選びましょう。ボーロやクッキーなどのかたさが適しています。硬いジャーキーや犬用の骨は避け、大きすぎる食べ物も与えないよう注意が必要です。消化器官が未発達なため、誤飲の危険があるからです。
生後6ヶ月以降になると、徐々に硬めのおやつを与えても構いません。この時期は歯が生え替わる時期でもあるので、歯磨き用のおやつを子犬用のものから始めると良いでしょう。ただし、大きすぎるおやつは喉に詰まる恐れがあるため、小さく砕いてから与えましょう。
新しいおやつを与える際は、アレルギー反応がないか少量から試す必要があります。下痢や嘔吐などの異変があれば、すぐに与えるのを止め、動物病院を受診しましょう。
おやつは飼い主の目の届く場所で与えることが安全です。おやつによっては事故につながる可能性もあるため、子犬から目を離さないよう気をつけましょう。
適切な大きさのおやつを上手に活用することで、子犬のしつけにも役立ちます。しかし、子犬は成長が早いので、おやつの与え方は定期的に見直す必要があります。
子犬に与えても良い1日あたりのおやつの目安量は?
子犬におやつを与える際は、適量を守ることが重要です。おやつは栄養補助ですが、過剰に与えると肥満の原因になります。子犬の1日あたりのおやつ量は体重により異なり、一般的な目安は体重5kgなら10g程度、10kgなら20g程度です。しかし、活動量や健康状態によっても変わるため、獣医師に相談するのがベストです。
おやつは動物性タンパク質を多く含む高タンパク質のものが適しています。塩分や脂質が高すぎるものは避けましょう。おやつの量と質を適切に管理し、子犬の健全な成長を後押しできます。
子犬用のフードは一般的に高カロリーなので、成犬の目安量より少なめに与えるのが適切です。目安として、生後3か月の子犬(体重2.5kg程度)ならササミのジャーキー5g程度まで、生後6か月の子犬(体重4kg程度)なら7g程度までが良いでしょう。
ただし、これらは目安の量です。子犬の体重、成長具合、おやつの種類や成分により適量は変わります。パッケージの適正摂取量を確認し、少なめに与えるのが賢明です。おやつはフードの10%程度に抑え、食事への影響が出ないよう注意しましょう。
1回あたりの量を少なくし、回数を分けて与えるのも良い方法です。また、フードの一部をおやつとして与えれば、総量管理ができます。獣医師の指示があればそれに従うことが大切です。適切なおやつの与え方で、子犬の健全な成長をサポートできます。
おやつを与えるタイミングはいつ?
子犬におやつを与えるタイミングは、しつけの際や動物病院への訪問時、初対面の人との交流時がおすすめです。
しつけでは、指示に従った時におやつを与えることで、望ましい行動を強化できます。ただし、徐々に言葉かけによる賞賛に移行し、おやつへの過度な依存を避けましょう。動物病院受診後のおやつは、病院嫌いを予防する効果があります。また、初対面の人からおやつをもらうことで、社会性を育てることができるでしょう。
いずれのタイミングでも、おやつの量は控えめにし、バランスの良い食事が基本となります。適切なおやつの与え方を心がけ、子犬の健やかな成長を後押ししましょう。
まとめ
子犬におやつを上手に与えることは、愛犬家にとって大切な課題です。おやつの種類や量、与え方次第で、子犬の健康的な成長と楽しい表情を引き出すことができます。低カロリーで栄養価の高いおやつを、しつけや運動の報酬として適量与えることが理想的です。愛犬とのコミュニケーションを深め、絆を育むためにも、おやつの活用法を学んでみてはいかがでしょうか。