災害時こそ「甘い」備えを!保存食お菓子の重要性と選び方
大規模災害が頻発する今、非常食の備蓄は不可欠です。水やご飯に加え、見過ごされがちなお菓子ですが、実は災害時に大きな役割を果たすことをご存知でしょうか?不安やストレスで心身が疲弊する状況下で、甘いお菓子は心の安らぎを与え、手軽にエネルギー補給もできる優れもの。今回は、災害時における保存食お菓子の重要性と、選び方のポイントを詳しく解説します。いざという時のために、「甘い」備えを始めてみませんか?

なぜ非常食にお菓子が必要なのか?心のケアとエネルギー補給の重要性

近年、私たちの住む日本では、かつてない規模の自然災害が毎年のように発生しています。地震や台風、記録的な豪雨など、予測が困難な事態に備えて、水やレトルト食品、缶詰といった非常食を備蓄することが、多くの家庭で当たり前になってきました。しかし、これらの基本的な食料に加えて、「甘いお菓子」を備えておくことも非常に重要であると、専門家や被災経験者から強く推奨されています。お菓子は単なる嗜好品ではなく、災害という特別な状況下において、私たちの心身に大きな良い影響を与えてくれるからです。長期保存が可能で、手軽にエネルギー源となるお菓子は、小さく持ち運びやすいものを選び、防災グッズや備蓄水と一緒に保管しておくのがおすすめです。
では、なぜお菓子が非常食として必要なのでしょうか。その理由として、大きく分けて「心の癒し」と「手軽なカロリー補給」の2つが挙げられます。災害時には、慣れない避難所での生活や、長期間にわたる停電、断水といった状況に置かれ、身体的な疲労だけでなく、不安や緊張から精神的なストレスが非常に大きくなります。このような状況で、普段から親しんでいる甘いお菓子を口にすることは、心理的な安心感をもたらし、ストレスを和らげる効果が期待できます。農畜産業振興機構のウェブサイトでは、東日本大震災の被災者の方々から「甘いおやつを食べて、心が安らいだ」という声が多数寄せられており、お菓子が心の栄養として重要な役割を果たすことを示しています。ストレスを放置すると、食欲不振や気分の落ち込みにつながり、体調を悪化させる可能性もあります。そのため、非常食として甘いお菓子や普段から食べ慣れたおやつを備蓄しておくことが大切なのです。
もう一つの重要な理由として、お菓子は手軽に高カロリーを摂取できるという点が挙げられます。災害時は調理が難しい場合が多く、火や水が使えない状況でも、お菓子は袋を開けるだけでそのまま食べられます。ストレスで食欲がない時でも、高カロリーの食品を摂取することで、生命を維持するために必要なエネルギーを確保することが重要です。お菓子は少量で効率的にカロリーを摂取できるため、食欲がない時でも比較的食べやすいというメリットがあります。2020年に河北新報がSNSで行った災害時の「甘い物に関するエピソード」募集では、「日常が失われ、普段食べていたお菓子が恋しくなった」「不安な表情だった子どもが、甘いお菓子とジュースで笑顔になった」といった具体的な声が数多く寄せられました。これらのエピソードは、お菓子が非常時における身体的な栄養補給だけでなく、心の安定や子どもたちの精神的な支えとしても、非常に重要な役割を果たすことを明確に示しています。

非常食になるお菓子の選び方:災害時に役立つ5つのポイント

非常食としてお菓子を選ぶ際には、単に日持ちがするかだけでなく、災害という特殊な状況下でどれだけ役立つかを考慮することが大切です。非常時に食べるものだからこそ、自分の好きな味や食感に加えて、エネルギー補給、疲労回復、心のケア、そして使いやすさといった様々な面から検討する必要があります。具体的には、以下の5つのポイントが、非常食に最適なお菓子を選ぶ上で特に重要となります。これらのポイントを参考にすることで、いざという時に役立つ、最適な備蓄品を準備することができるでしょう。

1. 高カロリーで甘いお菓子を選ぶ:身体と心の栄養補給

非常食としてお菓子を選ぶ上で最も重要な要素の一つは、高カロリーであること、そして甘さがあることです。高カロリーで甘いお菓子は、身体に必要なエネルギーを効率的に補給できるだけでなく、被災時の不安やストレスで疲れた心を癒す「心の栄養」としての役割も非常に大きいからです。少量でも心が安らぎ、満足感を得られる効果が期待できます。被災すると、いつ元の生活に戻れるか分からない状況で精神的なストレスが溜まりやすいため、高カロリーの食品を口にして、身体に栄養を与え続けることが特に重要となります。
特におすすめなのは、クッキーです。クッキーは食べ応えがあり、炭水化物も豊富なので、少量でも効率的にエネルギーを摂取できます。また、チョコレートや羊羹なども高カロリーで手軽に糖分補給ができるため、人気があります。これらの甘いお菓子は、食欲が低下している時でも比較的食べやすく、緊急時に体力を維持し、思考力を保つ上で大きな助けとなるでしょう。甘い香りと味は、普段の生活を思い起こさせ、心理的な安定をもたらす効果も期待できます。

2. 賞味期限が長いお菓子を選ぶ:長期備蓄とローリングストックの実践

非常食を選ぶ上で、賞味期限の長さは非常に重要なポイントです。万が一の災害に備えて、常にストックしておく必要があるため、賞味期限が長いお菓子を選ぶことで、買い替えの頻度を減らし、いざという時に期限切れだったという事態を防ぐことができます。特に、パッケージに「保存食」や「非常食」と記載されているお菓子は、通常のお菓子よりも賞味期限が長く設定されていることが多いので、購入する際に確認しましょう。一般的な長期保存食のお菓子は、製造から3年から5年程度保存できるものが多く販売されています。中には、25年もの超長期保存が可能なクラッカーなど、革新的な商品も存在します。

ローリングストックを上手に活用して、いつも美味しい備えを

長期保存できるお菓子を選ぶだけでなく、「ローリングストック」という方法を組み合わせることで、非常食をより効果的に管理できます。ローリングストックとは、普段から口にしている食品を少し多めに購入し、食べた分だけ補充していくことで、常に一定量を備蓄する方法です。この方法なら、常に新しい食品を備蓄でき、賞味期限を気にしすぎる心配もなく、いざという時に食べ慣れたものを安心して食べられます。
お菓子をローリングストックする際は、まず家の中で備蓄場所を決めましょう。購入したお菓子をそこに保管し、普段のおやつとして、賞味期限が近いものから消費します。そして、消費した分をスーパーやコンビニで買い足し、ストック場所の奥に補充していくというサイクルを作り上げることが大切です。定期的に(例えば、半年に1回や1年に1回など)、ストック品の賞味期限を確認する習慣をつければ、常に安心な状態を保てます。保存用に作られたお菓子は、製造から5年程度保存できるものが多いので、ローリングストックに最適です。場所を選ばずに食べられ、手軽に栄養を補給できるお菓子は、防災グッズと一緒に常備しておくことをおすすめします。

3. 保存性と携帯性に優れたパッケージのお菓子を選ぶ:災害時の強い味方

非常食は、災害時の自宅避難や避難所への移動など、様々な状況下で使用されることを想定して、保存性だけでなく、持ち運びやすさも考慮してパッケージを選ぶことが大切です。パッケージの種類によって、非常時の使いやすさや食品の品質維持に大きな差が出ます。
その代表的な選択肢が缶入りのお菓子です。缶に入ったお菓子は、外部からの衝撃に強く、中身が割れたり傷んだりしにくいというメリットがあります。湿気や光から食品を守る効果も高いため、自宅での長期保存に非常に適しています。クッキー、ビスケット、おせんべい、カンパンなど、様々な種類の缶入りお菓子があるので、家族の好みに合わせていくつか備蓄しておくと良いでしょう。また、缶入りは重ねて収納しやすいので、備蓄スペースを有効活用できるという利点もあります。
一方、持ち運びやすいミニサイズのお菓子も用意しておくと便利です。缶入りに比べて軽量でコンパクトなミニサイズのお菓子は、防災リュックや非常持ち出し袋に入れやすく、避難中の移動や避難先で手軽に食べられます。特に、子供用の防災リュックに入れる場合は、重さの負担を軽減できるのでおすすめです。個包装されたミニサイズのチョコレートやビスケット、栄養補助食品などは、ポケットにも入れやすく、すぐにエネルギーを補給したい時に役立ちます。

4. 個別包装のお菓子を選ぶ:衛生面への配慮と分けやすさ

非常時、特に避難所などの集団生活の場では、衛生管理が非常に重要になります。お菓子を選ぶ際には、大袋に入ったものよりも、個別に包装されているものを選ぶことを強くおすすめします。大袋のお菓子は、一度開封すると湿気やすく、外部からの細菌や異物が混入するリスクが高まり、品質が劣化する可能性があります。しかし、個別包装であれば、食べるたびに新鮮な状態で開封できるため、常に衛生的です。
また、個別包装のお菓子は、家族や友人、避難所で一緒に過ごす人たちと分け合う際にも非常に便利で、公平に分配しやすいという利点があります。限られた資源の中で、無駄なく食品を消費するためにも、必要な分だけを取り出して食べられる個別包装は、非常食として非常に優れた選択肢と言えるでしょう。これにより、食品の無駄を減らし、備蓄をより効率的に行うことができます。

5. 子供がいつも食べているお菓子を選ぶ:心のケアも忘れずに

非常食の中には、普段食べ慣れない味や食感のものも少なくありません。しかし、災害という特別な状況下では、特に子供にとって、慣れない味の食品を食べることは大きなストレスとなり、食欲不振につながる可能性があります。不安や緊張が続く中で、普段と違う食べ物は、子供たちの精神的な負担をさらに大きくしてしまうこともあります。
このような事態を避けるためにも、普段から子供が好んで食べている、慣れ親しんだ味のお菓子を非常食として備蓄することが非常に大切です。甘くて美味しいおやつは、子供たちの不安な気持ちを和らげ、笑顔を取り戻すための心の支えになるでしょう。ビスコやたべっ子どうぶつ、チョコレートなど、子供たちが普段から親しんでいるお菓子で、長期保存が可能な製品もたくさんあります。また、アレルギーを持つ子供の場合は、小麦、乳成分、卵など特定原材料28品目を使用していない、アレルギー対応のお菓子を選ぶことが重要です。子供たちの心と体の健康を守るために、食べ慣れた安心できるお菓子を選び、備蓄リストに加えておきましょう。

スーパーやコンビニで買える!長期保存可能なおすすめ保存食お菓子20選以上

ここでは、全国のスーパーやコンビニエンスストアで手軽に入手でき、長期間保存できる非常時にも役立つ保存食お菓子を20種類以上ご紹介します。賞味期限の長さ、保存方法、広く親しまれている味、栄養バランス、アレルギーへの配慮などを考慮して厳選しました。ご家庭での備蓄はもちろん、防災リュックや非常用持ち出し袋に入れておくのにも適した商品ばかりです。ご家族の構成やアレルギーの有無、好みに合わせて、最適な保存食お菓子を選び、万が一の事態に備えましょう。

グリコ|ビスコ 保存缶

最初にご紹介するのは、グリコの『ビスコ 保存缶』です。お子様から大人まで、幅広い世代に長年愛されているクリームサンドビスケットで、非常時でも慣れ親しんだ味による安心感を得られるのが大きな特徴です。1缶には5枚入りの個包装が6袋、合計30枚のビスケットが入っており、製造から5年の長期保存が可能です。さらに、ビスコ5枚あたりに乳酸菌が1億個も含まれているため、非常時の不規則な生活やストレスによる体調不良対策にも役立ちます。個包装なので、家族や友人と分けやすく、衛生的で品質が保たれやすいのもポイントです。スーパーやホームセンターなどで容易に入手でき、ローリングストックにも適した定番の保存食お菓子です。

東ハト|ハーベスト 保存缶

東ハトの『ハーベスト 保存缶』は、薄焼きでサクサクとした軽い食感が特徴の、やさしい甘さのビスケットです。製造から5年間の長期保存が可能で、誰にとっても食べやすい味わいが魅力です。薄焼きなので、力を入れて噛む必要がなく、小さなお子様やご年配の方でも安心してお召し上がりいただけます。1缶にたくさんの枚数が入っているため、ご家族みんなで分け合うのに最適です。ご家庭の非常食として常備しておくことをおすすめします。普段のおやつとしてもおいしくいただけるため、ローリングストックにも向いています。

ヤマザキビスケット|ルヴァン プライム 保存缶L

サクサクとした食感が特徴のヤマザキビスケット『ルヴァン プライム 保存缶L』は、誰もが一度は食べたことがある、長年親しまれているクラッカーです。製造から5年3ヶ月という長期保存が可能で、シンプルな塩味で飽きにくく、保存食お菓子として高く評価されています。そのまま食べても美味しく、ツナ缶やレトルトシチュー、ふりかけなどをトッピングすることで、味の変化を楽しめ、栄養バランスを考慮することもできます。ご家族や周囲の方と分け合いながら、香ばしさを楽しめるのも魅力です。

森永製菓|長期保存食 マリービスケット

長年愛され続けている森永製菓のマリービスケットが、非常食として進化を遂げた『長期保存食 マリービスケット』。特徴的なのは、従来の箱型パッケージではなく、省スペースな袋入りである点です。これにより、災害時のゴミの量を減らし、処理の負担を軽減。また、コンパクトな形状は防災リュックにも収納しやすく、持ち運びにも便利です。製造日から5年間保存可能で、そのシンプルで優しい甘さは、非常時における心の安らぎを与えてくれるでしょう。

ギンビス×IZAMESHI|厚焼き たべっ子どうぶつ

愛らしい動物の形でおなじみのギンビス「たべっ子どうぶつ」が、非常食ブランドIZAMESHIとのコラボレーションで誕生した『厚焼き たべっ子どうぶつ』。こちらは、保存性に優れた缶入りタイプで、製造から5年間の長期保存が可能です。子供たちが慣れ親しんだ可愛らしい形と、どこか懐かしい味わいは、災害時でも安心感を与え、特に小さなお子様のいるご家庭におすすめです。困難な状況下でも、子供たちの笑顔を引き出し、心の栄養となるでしょう。

ブルボン|缶入ミルクビスケット

やさしい甘さが魅力のミルクビスケットが、長期保存可能な缶詰になって登場したのが『ブルボン 缶入ミルクビスケット』です。製造から5年間の保存が可能で、コンパクトな金属缶は、プルトップ式で開けやすく、再封可能なキャップ付きで、開封後も湿気を気にせず保存できるのが嬉しいポイント。硬すぎず柔らかすぎない食感と、小さなお子様からお年寄りまで食べやすい優しい味わいは、家族みんなで備蓄するのに最適です。普段のおやつとしても美味しくいただけるため、ローリングストックにも最適な非常食お菓子と言えるでしょう。

ブルボン|保存用ミレービスケット缶

高知県で長年親しまれている、素朴で懐かしい味わいのミレービスケットも、長期保存できる缶詰タイプとして備蓄できるようになりました。『ブルボン 保存用ミレービスケット缶』は、製造から5年間の保存が可能です。香ばしく揚げられたビスケットに、ほんのり塩味が効いた、大人から子供まで幅広い世代に愛される味が特徴です。災害時にも、食べ慣れた味が心の支えとなるだけでなく、手軽にエネルギー補給ができる、頼れる存在となるでしょう。

北陸製菓|米蜜ビスケット おこめのチカラ!保存缶

食物アレルギーをお持ちの方にとって、非常食選びは非常にデリケートな問題です。『北陸製菓 米蜜ビスケット おこめのチカラ!保存缶』は、小麦、乳、卵といった代表的なアレルゲンを使用せず、特定原材料等28品目と食品添加物を一切排除した、徹底的なアレルギー対応ビスケットです。お米由来の発酵食品ならではの優しい甘さと、玄米の香ばしい風味が絶妙に調和しています。口に入れるとふんわりと溶けるような食感なので、小さなお子様からご年配の方まで、年齢を問わず安心してお召し上がりいただけます。製造日から5年6ヶ月という長期保存が可能なので、アレルギー体質のお子様のためのおやつとしてはもちろん、万が一の災害に備えた備蓄食としても最適です。

尾西食品|尾西のライスクッキー ココナッツ

尾西食品の『尾西のライスクッキー ココナッツ』は、アレルギーに配慮した非常食クッキーとして注目を集めています。小麦、乳、卵、そば、落花生、えび、かにを含むアレルゲン特定原材料等28品目を使用せず、さらに食品添加物も一切不使用。長期保存も可能な点が魅力です。口の中に広がるココナッツの豊かな風味と、サクサクとした軽快な食感、そして後を引く素朴な甘さが特徴です。小さなお子様からご年配の方まで、幅広い世代の方が安心して美味しく味わえます。製造から5年間の長期保存が可能で、防災用の備蓄品としてはもちろんのこと、普段のおやつとしても気軽に楽しめます。便利な個包装タイプで3本入りなので、手軽にエネルギーチャージでき、分け合うことも可能です。

井村屋|えいようかん

井村屋の『えいようかん』は、非常食として広く認知されている、高カロリーな羊羹です。たった1本で171kcal(これはご飯小盛り一杯分に相当)ものエネルギーを補給できるため、災害時の貴重なエネルギー源として非常に役立ちます。片手で手軽に食べられる形状なので、災害時など、場所を選ばずに素早く栄養を摂取できます。ほどよい柔らかさと、すっきりとした上品な甘さは、お子様からご年配の方まで、多くの人に好まれる味わいです。特に、災害時の疲弊した心に、安らぎを与えてくれる効果も期待できます。フィルムを引っ張るだけで簡単に開封できる手軽さも魅力で、非常用として常にバッグに携帯しているビジネスパーソンも多い人気のアイテムです。製造から5年6ヶ月の長期保存が可能です。

井村屋|チョコえいようかん

定番の『えいようかん』に、チョコレートの風味をプラスしたのが、この『チョコえいようかん』です。チョコレートの豊かな風味が加わることで、より一層食べやすくなり、甘いものが好きな方にとっては、特に嬉しい選択肢となるでしょう。通常のえいようかんと同様に高カロリーで、手軽に効率的なエネルギー補給が可能です。チョコレートの甘い香りは、災害時のストレスを和らげ、心の栄養補給にも効果を発揮します。製造から5年6ヶ月の長期保存が可能なので、通常のえいようかんと合わせて備蓄しておけば、味のバリエーションを楽しむことができます。

杉田エース|IZAMESHI(イザメシ) あんこ餅

非常時でも、温かいあんことお餅で心が安らぐひとときを届けたい。そんな思いを叶えるのが、杉田エースの『IZAMESHI(イザメシ) あんこ餅』です。やわらかく、とろけるようなお餅と、優しい甘さのあんこが特徴で、製造から3年間の長期保存が可能です。袋の中には、乾燥餅、あんこ、水、トレー、スプーンがセットされており、火や調理器具を使わずに、本格的なあんこ餅を手軽に楽しむことができます。トレーに水を注ぎ、乾燥餅をやわらかく戻し、あんこをかければ完成。災害時の冷えた体と心を、温かいあんことお餅の甘さが優しく癒してくれるでしょう。非常食としてはもちろん、ちょっとしたおやつにもぴったりです。

越後製菓|保存缶 醤油せんべい

甘いものが苦手な方にとって、頼りになる存在が越後製菓の『保存缶 醤油せんべい』です。香ばしい醤油の風味と、ほんのりとした甘みが絶妙なバランスで、幅広い世代に愛される懐かしい味わいです。もち米を使用しているため、満足感があり、小腹を満たすのに最適。また、はちみつ入りで、疲れた時のエネルギー補給にも役立ちます。2枚ずつ個包装されているので、分けやすく、保存にも便利です。サクサクとした軽い食感で、ついつい手が伸びてしまいますが、食べ過ぎると喉が渇くことがあるので、水分と一緒にどうぞ。製造から5年間の保存が可能で、甘いお菓子と合わせて備えておくのがおすすめです。

ブルボン|缶入カンパン

非常食の定番として、多くの方に親しまれているブルボンの『缶入カンパン』。製造から5年間の長期保存が可能で、香ばしいカンパンと、甘いキャンディーが入っているのが特徴です。このキャンディーは、乾燥しがちな非常時に、唾液の分泌を促し、口の中をさっぱりとさせてくれます。プルトップ式で開けやすく、キャップ付きなので、一度に食べきれなくても、安心して保存できます。カンパンで炭水化物を、キャンディーで糖分を手軽に補給できるため、非常時における貴重なエネルギー源となります。

ブルボン|缶入ミニクラッカー

一口サイズのミニクラッカーが、長期保存できる缶詰になった『ブルボン 缶入ミニクラッカー』。製造から5年間保存可能で、ほんのり塩味のシンプルな味わいは、飽きがこず、非常時にも食べやすいのが特徴です。水分が不足しがちな状況でも、喉が渇きにくいように工夫されているので、乾パンと並んで備蓄しておくと安心です。そのまま食べるだけでなく、他の缶詰やレトルト食品と組み合わせることで、食事のバリエーションを広げることもできます。コンパクトで持ち運びにも便利なため、非常用持ち出し袋に入れておくのもおすすめです。

サバイバルフーズ|クラッカー大缶

『クラッカー大缶』は、サバイバルフーズが提供する、長期保存を目的とした非常食の代表格です。一般的な非常食の賞味期限が数年程度であるのに対し、サバイバルフーズの製品は、常温でなんと25年という驚異的な保存期間を実現しています。この長期保存性により、頻繁な賞味期限チェックや買い替えの必要がなくなり、結果的にコスト削減にもつながります。多くの企業や団体が備蓄食として採用しており、国内製造であることからも、その品質と安全性に対する信頼の高さが伺えます。缶を開けるだけでそのまま食べられ、食べ応えもあるため、非常時でも満足感を得られます。フリーズドライのシチューや雑炊など、サバイバルフーズの他の製品と組み合わせることで、よりバランスの取れた食事が可能です。缶入りであるため、持ち運びには不向きですが、家庭での備蓄に適しています。

大塚製薬|カロリーメイト

『カロリーメイト』は、大塚製薬が販売する、5大栄養素を手軽にバランス良く摂取できる栄養調整食品として広く知られています。特にブロックタイプは、コンパクトで持ち運びにも便利なため、非常食としての備蓄に最適です。スーパーやコンビニエンスストアで容易に入手できるため、日常的に消費しながら備蓄を補充するローリングストック方式にも適しています。災害時には食事が偏りがちですが、カロリーメイトを摂取することで、必要な栄養素を補給し、健康維持に役立ちます。

大塚製薬|ソイジョイ アーモンド&チョコレート

『ソイジョイ アーモンド&チョコレート』は、厳密には栄養補助食品ですが、日常的なおやつとして親しまれているため、非常食としても人気があります。通常のタイプでも比較的長い賞味期限(1年程度)を持ち、非常時用にさらに保存期間を長く設計された製品も存在します。大豆由来の栄養素に加え、アーモンドとチョコレートの風味が楽しめるため、栄養補給と同時に、心の充足感も得られます。手軽に美味しく栄養を摂取できるため、防災リュックや備蓄品に加えておくと安心です。

グリコ|バランスオンminiケーキ チョコブラウニー

グリコの『バランスオンminiケーキ チョコブラウニー』は、災害時に不足しがちなビタミンやマグネシウムなどの栄養素を手軽に摂取できるミニケーキです。しっとりとした食感とチョコブラウニーの濃厚な甘さが特徴で、心を満たす効果も期待できます。製造日から1年間の保存が可能で、コンパクトなサイズは、普段の持ち運びはもちろん、防災リュックへの備蓄にも適しています。場所を選ばずに手軽に食べられるため、避難中や非常時でも、手軽に栄養補給が可能です。

ブルボン|パインアメ缶

あの懐かしいパインアメが、いざという時の備えとして缶詰になりました。『ブルボン パインアメ缶』は、製造から5年間保存可能。非常食としてだけでなく、長期保存できるお菓子としても重宝します。飴はゆっくりと口の中で溶けるため、水分の確保が難しい状況でも口内を潤し、リフレッシュできます。非常時に、慣れ親しんだ甘さが心を安らげてくれるでしょう。内容量は個包装を含めて90g。ちょっとしたプレゼントや話題のアイテムとしてもおすすめです。

サクマ製菓|防災用プラボトルドロップス / サクマドロップス 保存缶

サクマ製菓のドロップスも、非常時用の保存食として活用できます。おすすめは、5年間保存できる『防災用プラボトルドロップス』。密閉性の高いボトルで品質を保ちます。ボトルには災害用伝言ダイヤルの情報も記載されており、万が一の際に役立つでしょう。内容量は140gです。
また、おなじみの『サクマドロップス 保存缶』も、通常の缶とは別に、賞味期限が5年の保存用として販売されています。色とりどりのドロップには、クエン酸とビタミンCを配合。甘酸っぱい味わいは、非常時の疲れた心と体を癒やし、エネルギー補給にもなります。子供から大人まで、家族みんなで楽しめる味なので、非常食としても最適。口寂しい時や気分転換にもなり、幅広い世代に喜ばれるでしょう。

杉田エース|IZAMESHI

(IZAMESHIに関する詳細な製品情報が不足しているため、ここではブランドの概要について説明します。追加情報が得られ次第、詳細を追記します。)IZAMESHI(イザメシ)は、「もしもの時の食事」をコンセプトとした長期保存食ブランドです。普段使いもできる豊富なメニューを取り揃え、非常時でも美味しい食事を提供することを目指しています。長期保存が可能で、調理の手間も少ないため、非常食選びの際に検討したいブランドの一つです。

まとめ:非常食にお菓子を上手に取り入れて、万が一の事態に備えましょう

近年、自然災害が多発しており、いつ何が起こるかわからない状況です。非常食の備蓄は、もはや特別なことではなく、自分自身や家族の安全を守るための重要な準備と言えるでしょう。中でもお菓子は、栄養を補給するだけでなく、災害時のストレスや疲労を和らげ、心の安定をもたらすという重要な役割を果たします。特にお子様にとっては、馴染みのあるお菓子が不安を和らげ、笑顔を取り戻すための心の支えとなるでしょう。
この記事で紹介した、選び方の5つのポイント「高カロリーで甘い」「賞味期限が長い」「保存・携帯しやすい」「個包装」「慣れ親しんだ味」に加え、アレルギーへの配慮も忘れずに、ご家庭の状況や家族構成に合わせたお菓子を選びましょう。ビスケット、羊羹、クラッカー、ドロップ、栄養補助食品など、様々な種類のお菓子を備蓄することで、多様なニーズに対応できます。
さらに、普段の食品を少し多めに購入し、消費した分を買い足す「ローリングストック」を取り入れることで、常に新鮮な非常食を確保できます。保存用のお菓子は5年以上の長期保存が可能なものが多く、ローリングストックにも適しています。防災リュックや備蓄スペースに、お菓子を備えておくことで、いざという時に心身ともに強く対応できるよう、今から備えを始めましょう。

質問:非常時にお菓子は本当に役立ちますか?

回答:はい、非常時にお菓子は非常に有効です。災害発生時は、精神的なストレスや肉体的な疲労から食欲が低下することがありますが、お菓子は特別な調理を必要とせず、手軽に高カロリーを摂取できるため、迅速なエネルギーチャージに貢献します。また、普段から食べ慣れている甘いお菓子は、強い不安や緊張を感じる状況下で精神的な安定をもたらし、ストレスを和らげる効果も期待できます。ある調査によると、過去の大規模災害の被災者からは「甘いお菓子を口にした時、心が安らいだ」という意見も出ており、特にお子様にとっては、いつも食べているお菓子が安心感を与え、笑顔を取り戻すきっかけになることもあります。

質問:どのようなお菓子を非常食として備蓄すべきですか?

回答:非常食として適しているお菓子には、主に以下の特徴があります。1. **高カロリーで甘味があるもの:** 生きていく上で不可欠なエネルギー源を効率良く補充し、精神的な満足感にも繋がります。代表的なものとして、クッキーや羊羹などが挙げられます。2. **長期保存が可能なもの:** 長期間の保存ができるため、頻繁な買い替えの手間を省けます。製造日から3~5年、中には25年保存できる商品も存在します。3. **保存性に優れ、持ち運びしやすい包装:** 缶入りタイプは耐久性が高く、自宅での備蓄に適しており、個包装のミニサイズは非常用リュックに入れて持ち運ぶのに便利です。4. **個別に包装されているもの:** 衛生的に保管でき、分けやすく、開封後も品質を維持しやすいという利点があります。5. **お子様が親しんでいる味のお菓子:** 災害時のお子様の精神的な負担を軽減し、食欲不振を予防する効果が期待できます。加えて、アレルギーに対応した商品も考慮すると良いでしょう。

質問:非常食のお菓子はどのくらいの期間保存できますか?

回答:非常食として販売されているお菓子の多くは、製造日から3年~5年程度の長期保存が可能です。例えば、有名な商品としては、グリコの「ビスコ保存缶」や井村屋の「えいようかん」などがあり、これらは5年程度の賞味期限が設定されています。また、特に長期保存を目的とした製品の中には、「サバイバルフーズ クラッカー大缶」のように、賞味期限が25年と非常に長いものも存在します。一般的なスーパーマーケットやコンビニエンスストアで購入できるお菓子でも、ビスケットや栄養補助食品の中には賞味期限が1年程度の比較的長いものもあります。しかし、購入する際には必ず商品のパッケージに記載されている賞味期限をしっかりと確認し、ローリングストック法を活用して管理することを推奨します。
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