しっとりパウンドケーキ

「パウンドケーキが思ったよりパサついてしまった…」そんな経験はありませんか?しっとりとした食感のパウンドケーキを作るには、ちょっとしたコツと失敗しやすいポイントを知ることが大切です。この記事では、しっとりパウンドケーキを焼くための失敗の原因と、その対策をご紹介します。
パウンドケーキがしっとりにならない?失敗する2つの原因!
焼き上がったパウンドケーキがパサパサになったり、膨らまなかったりするとがっかりしてしまいますよね。実はそれ、意外とちょっとした準備不足が原因かもしれません。よくある失敗ポイントを2つに絞って解説します。
1. 材料を冷たいまま使う
卵やバターなどの材料を冷蔵庫から出してすぐに使っていませんか?冷たい材料は他の材料とうまくなじまず、分離の原因となったり、うまく混ざらずパウンドケーキがパサパサになる要因となります。バターが固いままだと泡立ちも不十分になり、生地の空気を含ませられません。焼き上がりに差が出るので、作る前に材料はしっかり室温に戻しておきましょう。
2. 材料の分離
パウンドケーキ作りにおいて、バターと卵を混ぜる工程は特に重要です。卵を一度に入れてしまうと、油分の多いバターと水分の多い卵がうまく混ざらず、分離してしまいます。その結果、ふんわり感が出ずパサついたケーキになってしまいます。卵は少しずつ加え、その都度しっかり混ぜるのがポイントです。
これで解決!パウンドケーキをしっとりさせる3つのコツ
失敗の原因がわかったら、次はしっとり美味しく仕上げるためのポイントをしっかり押さえていきましょう。ここでは、初心者でも簡単に実践できる3つの基本テクニックをご紹介します。
1. 材料はすべて常温に戻す
冷たい材料を使うのはNGなので、その逆を実行すればOKです。バターは指で軽く押して跡が残る程度の柔らかさに、卵は手で持って冷たさを感じない状態まで戻すのが目安です。常温に戻すことで生地に均一に空気を含ませやすくなり、ふわっとした食感としっとり感が生まれます。
2. バターと卵は慎重に混ぜる
バターは白っぽくふんわりするまで泡立ててから、卵を少しずつ加えるのが基本。分離を防ぐために、1回ごとに丁寧に混ぜることが必要です。少し手間はかかりますが、ここで丁寧に作業することで、口当たりのよいしっとり食感が生まれます。
3. 粉類はさっくり混ぜる
最後に粉を加える工程では、混ぜすぎに注意。生地を練るように混ぜるとグルテンが出てしまい、焼き上がりが固くなってしまいます。粉が見えなくなるまで「切るように混ぜる」のが基本です。ゴムベラで底からすくい上げ、ボウルを回しながらさっくり混ぜると良いでしょう。

シンプルなのに絶品しっとりパウンドケーキレシピ
手軽に作れて美味しいパウンドケーキは、お菓子作りの定番です。ここでは、初心者にも扱いやすいシンプルな基本レシピをご紹介します。材料の比率が1:1:1:1で覚えやすく、失敗しにくい構成です。
材料(パウンド型1本分)
薄力粉:100g
無塩バター:100g
グラニュー糖:100g
卵:2個
ベーキングパウダー:小さじ1/2
下準備
型にクッキングシートを敷いておく
オーブンを170℃に予熱
バターと卵は常温に戻しておく
作り方
柔らかく戻したバターをボウルに入れ、ヘラで練ってから泡立て器で白っぽくなるまで混ぜます。
グラニュー糖を数回に分けて加え、その都度しっかり空気を含ませるように混ぜます。
卵を溶きほぐし、5〜6回に分けて少しずつ加えながら混ぜます。分離しないよう注意しましょう。
粉類をふるいにかけて加え、ゴムベラで切るように混ぜ合わせます。混ぜすぎには注意してください。
生地を型に流し込み、表面を整えます。数回軽く落として空気を抜き、オーブンで約40分焼きます。
焼き上がったら型から外し、粗熱を取ってからカットしましょう。冷めた状態の方がきれいに切れます。
まとめ
パウンドケーキは見た目以上に奥深く、少しの工夫で仕上がりが格段に変わります。今回ご紹介したポイントを守って作ることで、まるでお店のようなしっとりケーキが焼けるはずです。ぜひ自宅でしっとり美味しいパウンドケーキを楽しんでくださいね。