プラム、プルーン、すもも:違いを徹底解説!もう迷わない、選び方からレシピまで
「プラム」「プルーン」「すもも」、どれも似たように見えて、実はそれぞれ異なる魅力を持つ果物です。店頭でどれを選べば良いか迷った経験はありませんか? 本記事では、これらの果物の違いを徹底的に解説します。分類上の違いから、旬の時期、産地、品種まで、知っておくと役立つ情報を満載。もうスーパーで迷うことはありません! さらに、美味しい選び方や保存方法、とっておきのレシピもご紹介。プラム、プルーン、すももを最大限に楽しむためのガイドブックとして、ぜひご活用ください。

すもも・プラム・プルーンの違いを徹底解説!ルーツと特徴から分類を理解する

すももは、桃やリンゴと同じバラ科サクラ属の果物で、見た目が似ていることから混同されがちですが、プラムもプルーンも広義にはすべて「すもも」の一種です。この3つの呼び方の違いは、主に原産地や品種の特徴、用途によって分けられています。すももとプルーンの分類や呼び方はあいまいな部分が多く、誤解を招く原因にもなっています。すももは大きく「日本すもも」と「西洋すもも」の2つに分けられ、植物の分類上はどちらもバラ科サクラ属に属します。具体的に見ていくと、一般的に「プラム」は中国原産のすももを指し、特に日本では「日本すもも」(学名:プルナス・サリシナ、英名:Japanese plum)と呼ばれています。日本すももは、古くから日本に存在していましたが、明治時代初期にアメリカで品種改良され、明治末期から大正時代にかけて日本に再導入され、現在の優良品種の基礎となりました。日本すももは丸い形をしており、熟すと鮮やかな赤色になるのが特徴で、多くが生食用として栽培されています。酸味がやや強く爽やかな味わいで、完熟すると果肉が柔らかく、果汁が豊富になるため、そのまま食べるのはもちろん、ジャムやジュース、果実酒などにも利用されます。一方、「プルーン」はヨーロッパ原産のすもも(学名:プルナス・ドメスチカ、英名:European plum)を指し、「西洋すもも」として知られています。西洋すももの原産地はコーカサス地方とされており、プラムとは異なり、紫色がかった色合いで、やや細長い楕円形をしているのが特徴です。西洋すももは古代ローマ時代の文献にも登場しており、紀元前からヨーロッパ各地で栽培されていました。その後、大航海時代にアメリカに渡り、19世紀頃にはカリフォルニアで大量に生産されるようになりました。


プルーンの最大の特徴は、特定の種類のすももを乾燥させたものであるということです。つまり、すべてのすももがプルーンになるわけではなく、乾燥に適した果肉が厚く糖度の高い品種がプルーンの原料として選ばれます。特に、種が付いたまま乾燥させても発酵せず、高品質のドライフルーツとなる専用の品種「ドメスチカスモモ」をプルーンと呼ぶこともありますが、日本ではこの乾燥果実用の西洋すもも品種全般をプルーンと呼んでいます。生のすももとは異なる、ねっとりとした食感と凝縮された甘みがプルーンの大きな特徴で、水分が少なく糖度が高いことから、ドライフルーツやジャム、その他の加工品に利用されることが多く、加工用としても広く栽培されています。この糖度の高さは、乾燥後に濃厚な甘みとなるため非常に重要であり、乾燥用のすももは生食用のすももに比べて保存性が高いというメリットもあります。乾燥させたスモモは一般的にプルーンと呼ばれますが、品種や製法によって呼び方が異なることもあります。例えば、カリフォルニア産のプルーンは世界的に有名で、その品質の高さから多くの人に愛されています。プルーンはそのまま食べるだけでなく、ジュースやジャム、お菓子の材料など、様々な形で楽しめるのも魅力です。また、プルーンは栄養価が高いことでも知られており、特に鉄分や食物繊維が豊富に含まれているため、健康的な食生活に役立つ食品として人気があります。近年、日本では健康果実として生食の需要も高まっています。このように、果物としてのすももとプルーン、そして食品(加工品)としてのドライフルーツや瓶詰めの分類には違いがあるものの、大まかに日本すももをすもも(プラム)と呼び、それ以外の西洋すももをプルーンとして分類するのが一般的です。また、ヨーロッパでは、生のスモモを「プラム」、乾燥したものを「プルーン」と呼ぶことが多いようです。

これは、ぶどうをグレープ、干しブドウをレーズンと呼ぶのと似たような感覚と言えるでしょう。語源をたどると、「プルーン」や「プラム」はどちらもギリシャ語の「プロウノン(PROUNONまたはPROUMNON)」に由来しています。簡単に言えば、「プルーン」はフランス語、「プラム」は英語ですが、もともと「プルーン」という言葉は古代アジア西部のフリジア(現在のトルコ中央部あたり)で生まれた言葉でした。それがギリシャに伝わり、古代ラテン語を経て、中世以降にフランス語に取り入れられて「プルーン(PRUNE)」となりました。英語圏でも同様に「プルーン」が使われていましたが、近代になると「プラム」が用いられるようになったのです。このように、プラムとプルーンは同じものを時代や地域によって違う名前で呼んだり、呼び方が曖昧なことが誤解を生む原因となっています。日本へは西洋すももではなく、中国原産のすももが奈良時代に伝わったとされています。古事記や日本書紀、和歌にも登場しており、すももは日本人にとって馴染み深い果物と言えるでしょう。すももには300種類以上もの品種があると言われています。

すももは核果(かくか)って何?植物学的な分類を解説

すももやプルーンは、植物学的に「核果(かくか)」と呼ばれる果実の仲間です。核果とは、種子が硬いだけでなく、その種子をさらに硬い「核」で覆い、その核の外側の部分(中果皮)を食用とする果物のことを指します。この硬い核が、内部の種子を保護する役割を果たしています。すももやプルーンの他に、身近な果物では、桃、梅、さくらんぼ、あんずなども核果に分類されます。これらの果物はすべてバラ目、バラ科、サクラ亜科に属しており、中心に大きな硬い種子を持つという共通の特徴があります。プルーンプラムの花は桜の花によく似ており、これらの植物が近い仲間であることを示しています。核果の果肉は、みずみずしく甘みが強く、様々な気候条件に適応して世界中で栽培されています。この植物学的な分類を理解することで、すももがなぜ特定の形を持ち、他の果物と共通の特性を持つのかが明確になります。核果は、その多様な種類と豊かな風味で、私たちの食生活を豊かにしてくれる重要な果物の一つです。

プラム、プルーン、ドライプルーンの栄養価を比較!

生のプラム、プルーン、そしてドライプルーンを比較すると、それぞれ栄養価に違いが見られます。一般的に、100gあたりで比較した場合、ドライプルーンは水分が非常に少ないため、栄養成分が凝縮されており、生の果物に比べてビタミンやミネラルなどの栄養価が高くなります。特に、ドライプルーンには鉄分が多く含まれているため、貧血予防の食品として利用している方も少なくありません。生の果物と比較して、乾燥させることで効率よく栄養を摂取できるのがメリットです。一方、生のプラムとプルーンを比較すると、プルーンの方がビタミンやミネラルが若干多い傾向にあります。具体的には、プルーンはビタミンB群やカリウムを含んでおり、夏の旬の時期に食べるのにぴったりのフルーツです。鉄分やミネラルも豊富なので、健康や美容への効果も期待できます。これらの栄養素は、体内の代謝をサポートしたり、電解質のバランスを整えたりする上で重要な役割を果たします。さらに、果物の皮には多くの栄養が含まれているため、皮ごと食べられるすももやプルーンは、まるごと栄養を摂取できる点でもおすすめです。生のままでも、加工品としても、それぞれの形態で異なる栄養価と美味しさを楽しめるため、健康維持や美容のために、積極的に食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

すもも(プラム)の基本情報:旬、主な産地、代表的な品種を詳しく解説

日本すもも(プラム)として親しまれているすももは、豊かな風味と栄養価で、日本の夏の食卓を彩る果物です。ここでは、すももの旬の時期、主要な産地、そして様々な品種の中から代表的なものをご紹介します。

すもも(プラム)の旬:夏の始まりから秋の気配を感じる頃まで

すももの旬は、一般的に6月中旬から9月頃とされています。しかし、これはあくまで目安であり、品種や栽培環境、その年の天候によって収穫時期は異なります。早い品種では5月下旬頃から出回り始め、遅い品種では9月頃まで収穫できます。このように、すももは品種によって旬が異なるため、夏の間、色々な味を楽しめるのが魅力です。十分に熟したすももは、甘みと酸味のバランスが良く、その時期ならではの特別な美味しさを味わえます。

すもも(プラム)の主な産地:全国生産量の約3割を占める山梨県

すももの栽培は、特定の地域に集中しています。中でも山梨県は、国内のすもも生産量の約3割を占める最大の産地です。山梨県は、昼夜の寒暖差が大きく、日照時間が長いため、すももの栽培に適しており、甘くて高品質なすももが育つことで知られています。山梨県に次いで、和歌山県や長野県もすももの主要な産地です。これらの地域も、すももの生育に適した自然条件に恵まれ、様々な品種が栽培され、全国に出荷されています。それぞれの産地では、気候や風土に合わせた栽培方法や品種改良が行われており、地域ごとの特色あるすももを楽しむことができます。

すもも(プラム)の代表的な品種:バラエティ豊かな人気品種をご紹介

すももには多くの品種があり、それぞれに異なる特徴があります。ここでは、特に人気が高く、市場でよく見かける代表的なすもも品種(日本すもも)とプルーン品種(西洋すもも)について、その味、見た目、収穫時期、そしてそれぞれの魅力を詳しくご紹介します。

大石早生:甘酸っぱさが際立つ、人気の早生すもも

大石早生は、日本で広く親しまれているすももの代表的な品種で、その魅力は何と言っても、口にした時の甘みと酸味の絶妙なバランスです。福島県が発祥の地とされ、市場には5月頃から出回り始め、7月上旬に最盛期を迎えます。果実の大きさは50g~70g程度と、すももの中ではやや小ぶりですが、果汁をたっぷりと含んでおり、口の中に広がる爽やかな風味が楽しめます。形は少し先端が尖った桃のような形状で、熟す前の果皮は緑色をしていますが、熟度が増すにつれて鮮やかな赤色へと変化し、完熟時には深みのある紅色になります。国内での生産量が非常に多いことから、比較的手に入りやすく、すももを初めて食べる方にもおすすめできる品種です。

貴陽:ギネス記録を持つ、ずっしりとした高級すもも

貴陽は、その優れた品質と希少性から「幻のすもも」とも呼ばれる、特別な存在の高級品種です。特徴的な濃い紅色をしており、最大の特徴は、非常に高い糖度と、それを引き立てる程よい酸味が見事に調和している点です。果実の重さは平均で約200gと非常に大きく、2010年には「世界一重いすもも」として、その名がギネス世界記録に刻まれました。その圧倒的な存在感と、卓越した味わいは、贈り物としても非常に喜ばれています。旬は8月頃で、収穫量が限られているため、市場に出回る期間は比較的短いですが、もし見かけたらぜひ味わってみていただきたい逸品です。

太陽:熟成するほどに甘さが増す、太陽のようなすもも

太陽は、名前の通り、鮮やかな紅色の果皮が印象的なすももで、特に糖度の高さで知られています。十分に熟すと、果実の酸味が穏やかになり、甘みがより一層際立ち、豊富な果汁と合わさることで、とろけるようなまろやかな口当たりを堪能できます。大きさは120g~150g程度と、すももの中ではやや大きめで、手に取るとずっしりとした重みを感じます。その色合いは深く鮮やかな紅色で、見た目の美しさも魅力の一つです。生で食べるのはもちろん、その豊かな甘さを活かして、スイーツの材料としても広く利用されています。

ソルダム:緑の果皮と赤い果肉のコントラストが美しい、アメリカ生まれのすもも

ソルダムは、アメリカで生まれたニホンスモモの一種で、日本では山梨県、長野県、和歌山県といった主要な産地で盛んに栽培されています。この品種の最もユニークな点は、熟しても果皮が緑色を保ち、内部の果肉が鮮やかな赤色をしていることです。外側の果皮は緑がかった紫色をしており、一見するとまだ熟していないように見えますが、中身はしっかりと熟しています。旬を迎える8月頃になると、完熟期に入り、果皮の色は緑色から赤黒い色へと変化し、同時に果肉の色もより一層深みを増した鮮紅色へと変わります。甘みと酸味のバランスが取れており、独特の風味があるため、多くの人に愛されている品種です。

秋姫:晩生で際立つ甘さ、濃厚な味わいが人気

秋姫は、すももの中でも晩生種として知られ、夏の終わりから秋に収穫のピークを迎えます。他の品種と比較して糖度が非常に高く、酸味との絶妙なバランスが生み出す濃厚な甘みが特徴です。緻密な果肉から広がる奥深い風味は、まさに甘みが際立つという表現がふさわしく、生食でその豊かな味わいを堪能できることから、秋の味覚として広く愛されています。

プルーン(西洋すもも)の代表的な品種:生食にも加工にも向く多様な魅力

プルーン(西洋すもも)は、多種多様な品種が存在し、それぞれ異なる個性を持っています。生のまま食べるのに適したものから、乾燥させて加工するのに適したものまで、そのバリエーションの豊富さが魅力です。ここでは、代表的なプルーンの品種をいくつかご紹介します。

プレジデント:濃厚な甘さと風味で人気を博す晩生品種

プレジデントは、プルーンの中でも特に人気が高く、晩生種として夏の終わりから秋に旬を迎えます。際立って強い甘さが特徴で、その名にふさわしい、堂々とした濃厚な味わいが魅力です。肉厚でジューシーな果肉は、程よい酸味によって味が引き締まり、奥深い風味を生み出します。生のまま食べても美味しく、デザートや料理のアクセントとしても活用できる、豊かな味わいが特徴です。プレジデントの他にも、サンプルーンやパープルアイなど、様々なプルーンの品種が存在し、それぞれが独自の風味や食感を持っています。

美味しいすもも(プラム)の選び方と保存のコツ:鮮度を保って美味しく味わう

美味しいすももを見分け、その鮮度と風味を最大限に引き出すためには、選び方と保存方法が重要になります。特に、すももは十分に熟していないと酸味が強く感じられるため、購入後の用途に合わせて選ぶことが大切です。すぐに食べる場合は熟したものを選び、そうでない場合は追熟を考慮して選びましょう。すももとプルーンは、酸味を和らげる工夫をすることで、より美味しく楽しむことができます。

美味しいすもも(プラム)の見分け方:色合い、弾力、重さをチェック

美味しいすももを選ぶ上で大切なのは、果実全体の色が均一で、その品種特有の色がはっきりと出ていることです。例えば、赤色の品種であれば、果皮全体が濃い赤色に染まっているものがおすすめです。ソルダムのように、完熟しても皮が緑色の品種もありますが、この場合も全体的に色が均一で、つやがあるものを選びましょう。次に、弾力ですが、皮を指で軽く押さえた時に、わずかに弾力を感じ、全体的に適度な硬さとハリがあるものが良いでしょう。柔らかすぎず、硬すぎない、程よい硬さがポイントです。また、手に取った時に、見た目よりもずっしりとした重みを感じるかどうかも、果汁がたっぷり含まれている美味しいすももの目安になります。逆に、果皮が黄緑色のものは、まだ熟していない状態で、酸味が強く、追熟させる必要があります。すぐに食べてもあまり美味しくありません。さらに、柔らかすぎるものや、表面にしわが寄っているものは、熟しすぎている可能性があるので避けるようにしましょう。これらの点に注意することで、一番美味しい状態のすももを選ぶことができます。

すもも(プラム)の保存方法:熟度に合わせて最適な環境で保存

すももは、熟度によって最適な保存方法が異なります。購入後すぐに食べたい場合や、すでに熟している場合は、冷蔵保存が適しています。一方、追熟させたい場合は常温保存がおすすめです。熟したすももは、乾燥を防ぐために、紙袋に入れるか、新聞紙やキッチンペーパーで一つずつ丁寧に包みましょう。その後、包んだすももを保存袋やポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。野菜室は、適度な湿度があり、冷えすぎないため、すももの鮮度を保つのに適しています。保存期間は、冷蔵で3日~1週間程度が目安です。まだ熟していないすももの場合は、追熟を促すために常温で保存します。この場合も、果実が乾燥しないように、新聞紙などに包んで直射日光の当たらない涼しい場所で保管しましょう。数日置いておくことで、徐々に甘みが増し、柔らかくなって食べ頃になります。特に、収穫したばかりのすももは酸味が強い傾向があるため、購入してから3~7日程度、常温で酸味を抜いてから食べるのがおすすめです。大石早生やソルダムなどの早生品種は、爽やかな酸味を楽しむのが醍醐味ですが、それでも酸味抜きの目安は実の硬さであり、少し柔らかくなり、独特の香りが出てくるまで追熟させると、より美味しくなります。また、貴陽、太陽、プレジデントなどのプルーン(西洋すもも)と呼ばれる品種は、完熟させて果皮が少ししわしわになるまで追熟させると、ねっとりとした半乾きの食感と濃厚な甘みが引き出され、皮ごと食べると新たな美味しさを発見できるでしょう。完全に熟してから、冷蔵保存に切り替えることで、美味しく長持ちさせることができます。

まとめ

「すもも」「プラム」「プルーン」という言葉は、それぞれ異なる果物を指しているように感じられますが、実はこれらはすべて同じ「すもも」の仲間であり、その違いは主に原産地、用途、そして呼び方に由来することがこの記事でお分かりいただけたかと思います。広い意味では、英語の「プラム(plum)」は「すもも」全般を指しますが、日本では一般的に、中国原産のすももを「プラム(日本すもも)」、ヨーロッパ原産のすももを「プルーン」と区別しています。特に「プルーン」は、果肉が厚く糖度の高い特定の品種のすももを乾燥させたものを指し、その濃厚な甘みと独特の食感、そして豊富な栄養価が特徴です。また、「プラム」と「プルーン」という名称が、ギリシャ語の「プロウノン」を語源とし、時代や地域によって変化してきたこともご紹介しました。さらに、すももが桃や梅、さくらんぼ、あんずなどと同様に、硬い種子を核の中に持つ「核果」と呼ばれる果実であることもご理解いただけたでしょう。プラム、プルーン、ドライプルーンは、それぞれ異なる栄養価を持っており、特にドライプルーンは水分が少ない分、鉄分やビタミンB群、カリウムなどの栄養素が凝縮されています。大石早生、貴陽、太陽、ソルダム、秋姫といった日本すももの代表的な品種や、プレジデント、サンプルーン、パープルアイといったプルーン(西洋すもも)の品種が存在し、それぞれが異なる甘さや酸味、色、食感を持っています。旬の時期や産地によって様々な種類のすももを楽しむことができるため、この記事でご紹介した選び方や、品種ごとの適切な追熟方法を含む保存方法を参考に、ぜひご自身のお好みに合うすももを見つけて、その豊かな風味を存分に味わってみてください。生で食べるのはもちろんのこと、ジャムやコンポート、パウンドケーキなどの加工品としても幅広く楽しめるすももの奥深い魅力に、きっと新たな発見があることでしょう。それぞれの違いを理解することで、より一層これらの果物を食卓に取り入れ、多様な風味や食感を楽しむことができるはずです。

質問:すもも、プラム、プルーンは本当に同じ果実なのでしょうか?

回答:はい、広義にはこれらはすべて「すもも」という同じ果物の仲間です。呼び方の違いは、主に原産地に基づいています。中国原産のすももを「プラム(日本すもも)」、ヨーロッパ原産のすももを「プルーン」と呼ぶのが一般的です。それぞれ形状や色、用途に特徴があります。特にプルーンは、特定の種類のすももを乾燥させたもので、高い糖度と豊富な栄養価が特徴です。植物学的には、これらは桃、梅、さくらんぼ、あんずなどと同じバラ科サクラ属の「核果」に分類されます。

質問:すももの旬はいつ頃ですか?

回答:すももの食べ頃は、おおむね6月中旬から9月頃までとされていますが、栽培されている場所や種類によって時期は異なります。早い時期に収穫できる品種は初夏から、遅い時期に収穫できる品種は秋口にかけてが旬となります。比較的長い期間、色々な品種を味わえるのが特徴です。たとえば、大石早生は7月上旬頃に、貴陽は8月頃に旬を迎えます。秋姫やプレジデントといった晩生品種は、夏の終わりから秋にかけて美味しくなります。

質問:美味しいすももを選ぶには、どこに注目すれば良いですか?

回答:美味しいすももを選ぶポイントは、まず果実全体の色付き具合を確認することです。特に赤色の品種であれば、果皮全体が濃い赤色になっているものを選びましょう。ソルダムのように熟しても緑色が残る品種もありますが、その場合でも全体にツヤがあるものがおすすめです。また、果皮を軽く押してみて、適度な弾力とハリがあるものが良いでしょう。手に持った時に重みを感じるものは、果汁がたっぷりで美味しい可能性が高いです。果皮が黄緑色のものはまだ熟していないことが多いので、すぐに食べるのは避けた方が良いでしょう。
プラムプルーン